2012-01-20 10:22 | カテゴリ:横須賀
ジャンル:ニュース テーマ:フリーメイスンリー
さて横須賀のフリーメイスンリーのシンボルもそろそろネタが尽きて来る頃ですが、おそらくその最大のもので、市民であれば多くの人が最も横須賀の象徴と考えているであろう三笠公園に触れなかったので、ほぼ横須賀については最後に近いと思うのですがここで取り上げることにしましょう。

その他に横須賀でフリーメイスンリーについて最も考えたり触れることができるのは残りはベースの中ということになると思います。ベースの中には日本グランドロッジ管轄下のNo.20 Yokosuka Lodgeがあり、ホームページでも写真を豊富に掲載しており、ベースの市民開放の際には出店したりしています。

さて三笠公園ですが、横須賀在住の方は戦艦三笠の歴史や、三笠公園の歴史について私よりかなり詳しい部分もあるかと思います。私としてはフリーメイスンリーの視点から、具体的には三度の訪問のみでその他はウィキペディアやフリーメイスンリーの教えなどから学んだ知識に基づいて三笠公園の普通の人が謎に思われそうな事について論評していきたいと思います。

三笠公園はベースの横にあります。ベースと言うと横須賀以外の方は何だと思うかもしれませんが、横須賀では横須賀港にある米軍基地のことをベースと言います。恐らく米軍人がBaseというのをそのまま使用するのでしょう。ベースには日本側からの入り口が三つあるそうです。(三つ目の三笠公園内ゲートというのはよくわからなかったです。)一つはソロモン宮殿を模した形の芸術劇場側の大きな入り口で、目の前にはホテルの上に自由の女神のシンボルがある目立つところです。後ろにはドブ板通りの入り口があり、こちらにはエンパイアステートビルを模したものがあります。


米軍基地正面ゲート たくさんの外国人がいます。軍人さんに限らず、その家族や一般人も多いのでいろんな人が出入りしています。あまり写真を撮っている人はいないですね。日本の警官と米軍のSPがいます。


ホテルの自由の女神
ベースの中は一般の日本人は開放日でなければ基地の知り合いの人がいない限り入れません。
入り口で日本人の警官の方に優しく止められます。
どぶ板通りとその周辺には海軍カレーとネイビーバーガーの店がありますので勇気のある方は観光で食べていかれるとよいと思います。観光商品なので比較的高めの値段設定になっていますが、大きなコーラや英語とドルの料金表示が軽い海外旅行の気分にさせてくれます。ただしアメリカ人も現在は日本の文化に慣れているのがほとんどなので、以前よりも米兵のケンカや騒動は全然少ないようですし、怖い感じの雰囲気よりもSPが夜間も多い感じです。軍人さんも大変そうです。

さてベースの前を過ぎて少し日本的な雑然とした駐車場が多い方になってくると三笠公園入り口です。ここは緊張に耐えかねてちょっとご高齢の方がホッとしたついでにわめいていたりすることもあるので若干注意が必要です。


アーチはRoyal Arch MasonryというYork Riteの団体の一つにも認められる、フリーメイスンリーのシンボルです。Rainbowと共にキリスト教の一つの象徴から生まれたシンボルのようです。有名な所ではブラザー・ジョージ・ワシントンのエプロンなどにも認められます。ゲート、門自体も前回にも言ったとおりフリーメイスンリーに限らずシンボルであり、お墓などでは天国への門という意味になるようです。米軍基地の門としての意味と、三笠公園への入り口、日米協調、友愛、国際化社会への門としての意味がかかっているものと思われます。


ブラザー・ジョージ・ワシントンがブラザー・ラファイエットより贈られたエプロン。彼がYork RiteのRoyal Arch Masonryで活動していたことを強く意識してか二組の二柱に加えて大きなアーチが認められます。これはWashington D.C.近郊のAlexandriaにあるThe George Washington Masonic Memorial(ワシントン記念石塔)で見られるようです。私が訪問した際は時間が無く閲覧ツアーに参加できず見られませんでした。
Royal Arch Masonryはトリプルタウで象徴される団体で、York Riteなので基本的にキリスト教の団体で、タウ十字自体は旧約聖書に認められるシンボルなので六芒星もシンボルとなっています。テンプル騎士団(Knight Templar)やマルタ騎士団もYork Rite内の階級や団体として認められます。私自身はキリスト教徒ではないので詳しくはわかりません。York Riteのシンボルの斜めの十字自体は東京タワーの下のメソニックビルディングにも認められています。


トリプルタウ タウ十字はいわゆるTの形をとる

さていきなり物々しいフリーメイスンリーのシンボル三昧ですが、アメリカのシンボルなんだろうなーと平和にくぐれば問題ありません。
ベースの前には海軍基地の象徴で碇があります。もちろんフリーメイスンリーのシンボルです。


碇はお台場やその他色々な所にひっそりとフリーメイスンリーの足跡を示すシンボルとして置かれています。ベースに入らないようにしながら歩くと右手に駐車場、左手にカトリック教会や短大や歯科大が並び、歩道が広くなってきて三笠公園通りとなります。最初にあらわれるのがこれです。


ちょっと写真が悪いですが、駐車場などの建物の上から見るとすぐわかります。仏教の蓮の花、蓮華を象徴しているのですね。いわゆる南無妙法蓮華経、日蓮宗に代表されるような仏教の象徴です。カトリック教会と仏教の象徴、しかも日蓮宗となるとちょっと宗教的な対立を感じます。

奥に行くと横須賀学院の十字架も大きく認められています。学院なのでこちらはプロテスタント系と思われます。このプロムナードは水を基調として船にまつわるものが描かれていたりします。日本丸の復元かのマスト部分だけを切り取ったものも置いてあります。あまりベンチにいる人は多くありません。


三笠公園のホームページによると未来への六分儀と言うそうです。六分儀は一種のコンパスで、フリーメイスンリーを連想させますが、同時に実は六分儀では有名な話があります。六分儀のデザインが東ドイツの国旗に取り入れられています。

東ドイツの国旗 ハンマーと六分儀と麦の穂 良く六分儀とコンパスを混同してる事が多くありますが、コンパスと六分儀は全く異なり、いわゆる円を描くコンパスと、同じコンパスでも方位磁針と、さらに測量に用いる六分儀は皆似ている形だが事なるということが重要になってくるのです。
ちなみに東ドイツと言えば共産主義の優等生と呼ばれ、一党独裁でシュタージによる国民の相互監視国家であり、ベルリンの壁で分断されていたのが崩壊でソ連崩壊の呼び水を作った国というのは有名ですね。若干ながら横須賀をシンボライズするものとは感じられます。シンボルはそのもの自身からわずかにずれると正反対の意味にもなりうることもあるのです。フリーメイスンリーがリチュアルの正確な暗記や保存にこだわる理由がここにも認められると思います。

また上のオブジェは正方形であり、パーフェクトアシュラーも連想させますが、中身が空っぽで石材ではなく、また単純な正方形でもありません。


柱も若干ピラミッド型をしています。(追記:ピラミッドも11段の形になっていますね。11はこの公園ではどうもユダヤを象徴する数のように現れます。これについては具体的にはわからないのですが611のモーセのミツワーからきているのかもしれません。11とか111という数字が現れるようです。)良く見ると碇のマークと知っている人は知っている昔のテレビCMで良く見たシンボルの日本船舶振興会のマークみたいなのが見えてきます。笹川さんですね。


ちょん切られた日本丸の一部みたいなのが無造作にあります。恐らく日本の分断を象徴するのでしょうが、あまりに怖いのでよろしくありません。


これもパーフェクトアシュラーを意識した形になっていますが中身が空っぽです。金属製です。
徐々にいやな予感がしてくるところだと思います。それが横須賀のフリーメイスンリーの現実です。

まだ戦艦三笠に到達しませんが、次回にします。

[追記:周囲の状況のグーグルアースの画像を載せます。最初の小さな蓮華の形から大きな日本丸周囲の蓮華の一部へつながる形は小乗と大乗を意味するのでしょうか。

いずれにしても日本丸は分断されていて変な形です。間に三角があるのはフリーメイスンリーの意味でしょうか。何かしらの意味があるのでしょうがあまり喜ばしいものではなさそうです。恐らく現在の状況への示唆でしょう。]