2012-07-21 11:46 | カテゴリ:鎌倉
ジャンル:ニュース テーマ:フリーメイスンリー
鎌倉のフリーメイスンリーのシンボルについてはだいぶ以前にこのブログでも取り上げたので、単純にフリーメイスンリーのシンボルからは直接は離れた鎌倉探訪記です。以前取り上げた福岡の黒田如水の話の様な歴史と現在について触れながらの一つの文学作品ととらえてください。芥川龍之介の「歯車」も取り上げましたが、ブログも現在のインターネット隆盛時代の一つの文学の形態かと思われます。
まあ色々あって鎌倉やその周辺と関わる事になったわけですが、その中でやはり鎌倉と言うと寺めぐり、観光地巡りが最も大きな割合を占める場所ではないかと思われます。もちろん住んでいる人にとってはそれらは二の次になるわけですが、暮らしやすさや生活の便利さなどは実際に住んでみないとわからない、そしてそれらはどの場所であっても一長一短ありということで、そういった生活情報と言ったものからは離れた内容としようと思います。
具体的にはまだ東北大震災の起こる前に、このブログでも取り上げたワシントンのフリーメイスンリー関連施設を見回ってきた後に自然と足が赴いた日本的建築が数多く残る鎌倉探訪での写真を掲載します。かなり大量にあるので数回に分割する形になります。

スタート地点は稲村ケ崎です。
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この写真で場所が分かる人は近所の人かかなり良く鎌倉を歩いている人かと思います。稲村ケ崎駅からちょっと歩いた江ノ電を撮影する人が多い踏切のところから海側を覗いたところです。実は右側に見えるのがサザンオールスターズのK.K.さんの別荘になっているそうです。彼も鎌倉建長寺の横にある鎌倉学園卒業、青山学院大学中退の一番の有名人で、映画「稲村ジェーン」を制作した事でも有名ですが、最近食道がんを患ったり、製作に関わってきたお姉さまを癌で亡くされたりと話題は尽きません。最近ではめざましテレビの音楽も作られたりしています。以前に同様にめざましテレビの音楽を作られた元オフコースの小田和正さんも逗子披露山にお家を持っていたとか、出身は金沢文庫であるとか関連があるようです。

稲村ケ崎で最も有名なのは以前も挙げましたが太平記の新田義貞の鎌倉攻めであり、また明治大正期においては有島武郎の「溺れかけた兄妹」での逸話があり、いわゆる戦前におけるメディアで取り上げられた景勝地です。哲学者西田幾多郎も在住しその歌碑が残っています。現在でも芸能・スポーツ関係の有名人が住んだりしておりますが、みのもんたさんの奥さんの例などを見ても現代では有名人が鎌倉で過ごすのには色々条件が良くないのかもしれません。
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ここからの江の島の眺めは良くできています。良くできているから絵となり写真となり良く知れ渡っているのでより一層良くできていると感じるのかは恐らくそうなのだろうかと思いますが、毎回行くと良くできていると思います。この景色を見ながらおいしいお寿司が食べられる鎌倉御代川の支店の寿司店「かい」があったのですが、数年前にノロウイルスを出して稲村ケ崎の店は閉めてしまいました。代わりに鎌倉駅前の地下で「きみ」というお店をやっています。職人さんのお店で、寿司や日本食の技術ではピカイチだと思います。毎回行くと難しい話題や新鮮な驚きを与えてくれるので貴重なお店です。
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この時はヘリが飛んでいたのですね。この浜ではウミガメが死体で上がったり、犬をリードなしで離して咬みついたり、刺青を入れたサーファーが朝早くからたくさんいたりと恐らく日本で最も人が来る砂浜となっているかと思いますが、それはそれで都会のファッション街や駅前通りのようで日々の世の中の空気を知るには格好の地となり、富士山にかかる雲の形などから様々なメッセージをくみ取ることなどもできるまさに歴史と現代と自然と人間の知恵が様々に絡み合った目に見える以上に複雑な地形を呈しています。
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これはこのブログで以前も取り上げたイタリア料理の店ロンディーノですね。入口にメディチ家の認証があったりと正式なイタリア国家との関連があるような店です。恐らく日本のまっとうなイタリア料理の最初はこの店なのかと思いますが、この地にそれが選ばれたのはやはり日本の関東を代表する景勝地であり、歴史的な重要地、現代に至るまで人々に何らかのインスピレーションを与えてきた地であるからではないかと思います。このお店も行くたびに様々な驚きと味の感動、店員さんとの会話や他のお客同士の会話など様々ないわゆるメディアに長けた鎌倉ならではの貴重な体験が得られる素晴らしい店となっています。一種のステイタスを感じる事が出来るお店となっています。このお店が好きで近くに来られる方も必ずや多かったものかと思われます。
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夏は良いかと思います。由比ガ浜や江の島の喧騒をちょっと離れて稲村ケ崎で、特に午前中や夕方であれば富士山をバックにした江の島の景色が眺められ、それを見ながら海につかるサーファーの方たちは恐らくそれが最大の贅沢でこの地を選ばれるのではないかと思われる景色となっています。
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ここはちょうどまあ肉親が引っ越したところな訳ですが、以前は岩崎弥太郎の孫になる澤田美喜さん、その夫である初代国連大使の澤田廉三さんの兄で外交官である澤田節蔵さんの四男に当たる澤田昭夫さんの別荘であったそうで、奥様がドイツ人の方であったそうです。昔は農家の家であったそうで関東大震災も耐えたという事で100年以上建っていてかなり老朽化は著しいです。周囲も稲村ケ崎の名前の通り農地であったようで、大雨ともなれば水が集まってきて土がぬかるみ、その分植物の生育については海風の影響を除けば栄養は良いようです。夏場は谷を通る風が冷たく周囲より1度程度温度が低く感じられます。
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こちらはカトリックの教会が運営している老人ホーム静養館の前の駐車場ですが、以前はかなりいかつい感じの鎌倉稲村ケ崎特有の崖でしたが、台風の直撃などで崩落し、危険という事でこの時期はこのようなピラミッドとなっていました。現在はかなり整地して住宅地として販売しています。
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次回以降は寺巡りです。世界遺産登録前の鎌倉を巡ります。