2012-05-22 21:33 | カテゴリ:横須賀
ジャンル:ニュース テーマ:フリーメイスンリー
さてではヨセフの話を全体として見た際に、何が重要なのでしょうか。
一体どの部分がユダヤ教や、ユダヤ人全体を代表するほどの話の重要な部分なのでしょうか。
創世記の神の天地創造からアダムとエバの楽園追放、カインとアベルの兄弟の争い、大洪水とノアの箱舟、
バベルの塔、 アブラハム、イサク、ヤコブまで連なる一連の話は直接旧約聖書を読むことをお勧めします。特にヤコブ(イスラエル)の話はユダヤ人がなぜ腿の関節の上の腰の筋肉を食べないかなど戒律にもかかわっていたりする重要な部分になるかと思います。いずれにしても創世記から始まるモーゼ五書はトーラーと呼ばれ、いわゆるユダヤ教の最重要の聖典であり、あらゆる科学や文明、文化の常識として設定されているものであり、フリーメイスンリーに関わらず常識として読んだ方が役に立つものです。
さてこのヤコブ、およびその11男のヨセフに至るまでの話で重要なのは、基本的には男子で継承される神に祝福される預言者の系譜、要するに嫡男の争いとその嫁取り話とそれにまつわるさらなる財産の相続の話という、現代の民法や家族にまつわる法律にもつながる非常に人類全体にとって普遍的な身近な話で占められています。またこの時代は基本的に一夫多妻制であり、その中での妻と妾、召使いとの間での愛憎や親子の愛憎が入り混じったすさまじい群像描写となります。さらにヤコブの時代に下るとイサク、ヤコブの一家はメソポタミアからカナンを越えてエジプト近くに移動してきており、その中で恐らくメソポタミア文明とエジプト文明の中間での文明の伝達者、様々な知恵の伝達者として、夢による啓示やその他の奇跡、集団移動での軍略に近い話や、羊の飼育や穀物の栽培などに関して様々な成熟した技術がそれら文明の交流の中でやり取りされ、それらの伝達の媒介者として、要するに現代のスパイの様な役割で一神教としての神に認められ、選ばれた民としてイスラエルと言う名前を得るわけです。さらにその中でも多くの妻の中でやはりその子供たちに関しても兄弟間の愛憎がさらに複雑となり、ヨセフはその中で兄弟に井戸に捨て置かれ、エジプトに売られてしまうというひどい仕打ちを受ける事になります。それらはまた彼自身に関して夢の啓示が認められ、それは麦藁の束や星の預言として現れ、ユダヤ教の重要なシンボルと後になります。エジプトに売られた後の彼は結局奴隷とされるのですが、優秀ですぐに家の切り盛りをする奴隷頭となりますが、主人の妻の誘いを断る事で牢獄に入れられますが、やはりここでも牢獄の主となる優秀さがあります。結局王の暗殺者を夢占い、要するに睡眠時の自白の誘導や人間観察によって真実を解き明かすという技術なのだと思いますが、それによって王の信任を得るきっかけを得、さらには恐らくエジプトの神官団の天候予知と経済政策、現代でいうならばニューディール政策ともいうべき国家の経済政策を見事に夢占いとして王に進言し、最終的にエジプト全土の権力を掌握するに至るのです。かなりこの部分で核心を言ってしまっているのですが、要するにこの部分を読んで想像するに、ユダヤ教の神秘の真髄の部分はそのまま最盛期のエジプト神官団の様々な科学技術、医学から天候予測、人間の深層心理、倫理や王権の執行に関する最高の知恵を結集したものを受け継いだものであり、それがそもそもメソポタミアとエジプトという最古の二大文明の間の媒体(メディア)として、さらにそれらの事象を聖書という文字(メディア)に残し、そのものを民族教として知恵として伝授したものかと思われます。結局モーゼ五書を読めば自明なのですが、このヨセフの夢占いの事例を転機としてユダヤ民族が無数に増え、その知恵の事象も莫大な規模の現象となり、結局モーゼの出エジプトの10の奇跡として顕現する形となるのです。


(追記:この出エジプトのルートは検索で最初に出てきたものを拾っただけで、一般的な説ではないようです)


つまりヨセフの夢占いの物語から得られる教訓は、すなわち夢とは人間の深層心理や人間自身をまさに動かす部分を操る技術と関わり、すなわち人間をコントロールするとはすなわち大衆や国家を根本から動かす技術、知恵となり、それはすなわち家族や親子関係、夫婦関係、経済や商業、国家と全てを神の御心のもとに従って成り立たせて初めて、真に自身をはじめとして人間をやる気にして物事を動かす事が出来るという、まさに東洋で言えば道徳、修身斉家治国平天下と言える事象かと思われます。その中でユダヤ人が得意とするのがヤコブ、ヨセフに共通する夢占いの技術であり、これは人間をやる気にしたり、真実を明らかにしたり、大きく物事を動かす時に重要となる技術、現代でいえばマインドコントロールや大衆誘導、催眠などともとれるかもしれませんが、それらは結局神の御心のもとに行われるというところが非常に重要となるところであり、それが結局のところ聖書に一貫するテーマととらえられます。聖書に現れる数多くの神の奇跡は、読んでいる過程でも何やら何かがあるのではないかと思わせるような趣向があり、また繰り返し同じ奇跡が現れたりと時代や状況による傾向の様なものもあります。それらは結局夢占いがフロイトの心理学の様な形に現代に現れたりと、多くの科学の萌芽のきっかけととらえられるものがあります。特に医学や建築などに関してトーラーには数多くの記載があり、それはこのヨセフの夢占い以降明らかに多く現れるようになり、それがこの当時のエジプト文明の真髄に触れた事による作用であったろうと想像されるかと思います。


現代においてエジプト学が進歩したために、これら聖書に認められるような一神教の成立にいわゆるツタンカーメン王の父であるアメンホテプ4世によるアメン神からアテン神への宗教改革の影響がある可能性が言われています。いわゆるアテン信仰はその後エジプトの歴史から闇に葬られたわけですが、ロスチャイルド家の妻を持つカーナヴォン卿の支援を受けたハワード・カーターによってツタンカーメン王の墓の発見に繋がり、これらのエジプトの歴史の発見につながる事になるかと思います。(ちなみにフリーメイスンリーでもアーメンという同意の文句を言う事があります。このアーメンという相槌の文句ですが、ヘブライ語が語源であり、かくあれとかその通りという意味と説明されていますが、恐らくエジプトの太陽神であるアメン神を讃えた言葉で良いのかと思います。)
(昨日5/21には皆既日食がありましたが、アメンホテプ4世がアテン信仰に傾倒した事と皆既日食との関連もあるそうです。アメンホテプ4世はアクエンアテンと改名しました。) (一神教とアテン信仰については晩年のフロイトも著作を残した説のようです。フロイトのミドルネームはソロモンでした。フロイトの弟子のヴィクトール・フランクルの著書「夜と霧」と絡めてなかなか20世紀の歴史として興味深いです。)


ヨセフは前回の話の続きでエジプトの飢饉を救い、さらにその中でヤコブと11人の兄弟を迎え入れエジプトの中でユダヤ人が増える事になります。その後エジプトの中で十分に増えたユダヤ人はエジプトの民と徐々に対立を深め、結局神の御心のままに王が変心しカナンの地に移住するモーゼの出エジプトとなります。ユダヤ教が神の御心のもとで、王や人々の心を操り、人間の心というものを欲望や権力、夢といったところで深く認識し自在に操っている事が最も顕著に表れているのがこのヨセフの夢占いの逸話であり、それは結局人間の心というものが何なのかというところの最高の教訓であり、それを示した最高の成功例がこのヨセフ物語なのだと聖書は教えてくれているのだと思います。

宗教特にユダヤ教、キリスト教に関して多くの誤解を生みかねない表現が多々認められるかと思いますが、それらは全て実際に旧約聖書を全て読む、そしてそれにまつわる様々な学説や例えばフリーメイスン達の注釈を読むと言った事で理解されるかと思います。


関連記事
秘密

トラックバックURL
→http://freemasonry.jp/tb.php/130-5b560d26