2021-03-09 20:05 | カテゴリ:東京
ジャンル:ニュース テーマ:フリーメイスンリー
https://www.jstage.jst.go.jp/article/tja/75/1/75_1/_pdf/-char/ja
日本学士院紀要第七十五巻第一号

日本学術会議の任命問題が政治問題になったりしていましたが、それとよく似た日本のアカデミーとして日本学士院があり、そもそも明治に出来たときにはブラザー西周、ブラザー津田真道らが発起人となってできた明六社が由来であり、外国のアカデミーと同じものを作るためにその後東京学士会院、帝国学士院となり、戦後に当初は日本学士院があり、それが後に内閣の下に日本学術会議として再編され、さらに日本学士院が分かれたという事だそうです。現在は会員が選ばれて、賞を授与したりすることが主なようで、日本学術会議のように研究費の分配に関して権限を持ったりはしていないようです。そこでの現役の日本学士院会員でのフリーメイスンリー研究の有名人による、まあ現状でのUGLE300周年を記念しての、イングランドグランドロッジ結成についての公式文書といったものだと思われます。ブラザーエライアス・アシュモウル(エリアス・アシュモール)、ブラザークリストファ・レン(クリストファー・レン)、ブラザージェイムズ・アンダーソン(ジェームズ・アンダーソン)について最新の知見が述べられ、結論としては1717年のイングランドグランドロッジの成立はアンダーソン憲章で述べられているだけであるという事でしょうか。当初からキリスト教の成立と同じ経過をたどっているというわけですね。

ブラザーエリアス・アシュモールは彼のコレクションに由来するオックスフォード大学内の博物館があるそうで、最も古い博物館とされるようです。またブラザークリストファー・レンの入会儀礼が完成間近のセントポール大聖堂で行われたなどあり、いわゆる王立学会の成立に関するフリーメイスンリーの影響、ロバート・フックとアイザック・ニュートンの確執や、ブラザーデザギュリエの貢献とアンダーソン憲章の成立がいわゆる科学革命、その後の産業革命の原点としてあり、大英帝国発展の基礎としてあったという歴史なのだと思われます。その数字としての1717年の成立というものがまあ本当にガチョウと焼き網という食堂での会食の記録があったという程度であって、実際にグランドロッジとして組織化されたのがアンダーソン憲章の成立後という事のようです。それで、初代グランドマスターとしての記録としてのブラザーアンソニー・セイヤーなどの話はあまり重要ではないという事のようです。4つのロッジというのは、四福音書に掛かっているのだと思われ、キリスト教の成立≒フリーメイスンリーの成立という教訓なのだと思われます。
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