2012-06-07 21:46 | カテゴリ:シンボリズム
ジャンル:ニュース テーマ:フリーメイスンリー
三春町や平成について触れたので、やはり東アジア文化圏の共通の文字でありシンボルでもある漢字にまつわるフリーメイスンリーのシンボリズムとの関連を触れないわけにはいかないかと思います。
これもまあやりようによっては市章やその他の団体のシンボルと匹敵する壮大なテーマになるわけですが、いかんせん中国にしろ日本にしろ漢字で命名する側にそれほどフリーメイスンリーが浸透している訳ではないので、薩長の家紋の話ではないですが、伝統文化としての漢字の造形を見て、フリーメイスンリーとしてどう解釈するか、どのような造形がフリーメイスンリーから見てシンボルとして共通のものとして認められうるかという所になるかと思います。
要するに全く日本人の側としては意識していないのですが、なぜかフリーメイスンリーを主体とした文化の欧米に認められやすい名前、そういう漢字を含んだ名前とはどういうもので、それがシンボルとしてどう認識されるのかという所になるかと思います。もちろんこれは漢字のわからない外国人のフリーメイスンや、日本に住んで漢字と触れ合っているフリーメイスンに直接アンケートしたわけでもなく、このブログの一貫したやり方である作者の独断と偏見になることをご承知ください。

まず三という漢字はそのまま象徴としての3を表現するものとして非常にフリーメイスンリー的であると理解されるのは良いかと思います。横須賀でも三浦、三崎といったものがあり、また三笠、三春という表現にもなります。日本の歴史では明治維新では三条実美というものにも繋がるかもしれません。財閥での三井、三菱などはこれは納得しやすいところかもしれません。戦後では三木総理などという所もあります。文人では三島由紀夫や大江健三郎でしょうか。三省堂などもあります。ボーイスカウト総長であったブラザー三島通陽もそうなるかと思います。名前の方では総理大臣では加藤友三郎、小渕恵三、安倍晋三となります。芸能人ですと三船敏郎、三橋道也、林家三平や桂三枝でしょうか。建築家では丹下健三もいます。地名では三田や三軒茶屋、三重でしょうか。神戸の中心部は三宮と言いますね。米軍基地のある三沢もあります。もちろん日本の歴史の中ではフリーメイスンリーが本格的に入ってきたのは明治維新以降ですから、その中で選択されている場合はその3について何らかのフリーメイスンリー的意義があるかもしれませんが、ほとんどの場合はいわゆる人類普遍の3の意味という所になるのだと思います。3については面白いのはやはり三春町の小泉家の三代目が総理大臣になったとか、昭和のスーパースター長嶋茂雄の背番号3、三塁手、監督の背番号33、娘の名前三奈というところもなかなか3がらみというところではないでしょうか。

まあなんだか子供の名前遊びみたいですが、名前というのも象徴そのものですから、その中にさらにシンボルを入れ込むというのももちろん重要な意味をもつものであり、十分フリーメイスンリー的なものとなるかと思います。実際欧米人のフリーメイスンの名前を見ると、前述のヨセフやソロモン、ダビデ、ヤコブ、メイスン、ワシントン、ジョージ、アブラハムなどが圧倒的に多い事がすぐにわかります。もちろんそれだけではないわけですが、そういう聖書に認められる名前や著名なフリーメイスンの名前や血縁を含めた親族関係などがフリーメイスンリーに興味を持つきっかけとなる可能性は高いのだと思われます。

日本では三の次に関係ありそうなのは岩や石でしょうか。石のつく有名人としては夏目漱石があるかと思います。漱石は目と石と二つもシンボルが入った名前なんですね。あとは政治家では石橋湛山や石原莞爾、石原慎太郎となるでしょうか。石原家はそうですね。芸能人では石原裕次郎、石田純一や石野眞子、ラサール石井、石川さゆり、石原さとみ、石橋貴明、スポーツでは石川遼、ガッツ石松となかなか説得力を持った並びになるでしょうか。ブリジストンの石橋家などもそれではないかと思われます。歴史上の人物では石田三成などはまさにそういう名前ですが、その当時はまだ実務的メイスンリーの時代であり、フリーメイスンリーの影響があったのか無かったのか難しいところかと思われます。もちろん冗談ですが恐らく日本の歴史上で名前のフリーメイスンリーのシンボル性で言うとピカイチの人物かと思われます。
岩になるとやはり岩崎弥太郎でしょうか。あとは明治の元勲で岩倉具視などもいます。芸能人では岩下志麻、岩城晃一でしょうか。スポーツでは岩崎恭子や岩隈久志でしょうか。現神奈川県知事の黒岩祐治もいます。初代神奈川県知事はこのブログでも以前とりあげた内山岩太郎です。都道府県知事や市町村長はこの辺の法則が成り立ちやすい傾向があるかもしれませんね。市町村章などと同じく近代の民主主義のシステムの象徴ですからと思いましたが、ざっと見て県知事レベルでは多少関係してそうですが、市町村長は関係なさそうです。

あとはシンボルとしては当たり前の鳩や星になるかと思います。これはブラザー鳩山一郎やブラザー星島二郎など非常にわかりやすいです。有名人では星野仙一でしょうか。鳩が付くというと鳩居堂でしょうか。

あとは漢字でシンボルそのものというのが明という字になるかと思います。太陽と月をそのまま表し、普遍的で漢字圏でも非常に好まれる字です。そもそも明治という名前に使われています。さすがに明の国名は違うかと思いますが、偶然としてもなかなか面白いです。そもそも急死した孝明天皇の名前にも含まれていて謎は深まりそうです。有名人では黒澤明でしょうか。明石の地名や、明石屋さんまなどもいます。文鮮明なんてのもいます。アニメでは鳥山明や神谷明でしょうか。どちらも二重にシンボルがかかっています。紅白でも出場していた布施明もそうですね。まあざっと見てもシンボルとしての形ははっきりしているものかと思われます。

その他漢字から連想するシンボルとしては日本の名前で多く認められる田は丸十字を連想させますし、山や川の字そのもの、海や浜の水を象徴するサンズイはそれぞれ三の強調の形になるかと思われます。平や十、千、王、玉、土、米、木、中、市などタウ十字や十字を連想させる字も押し並べて良い印象かと思われます。歴代総理大臣の名前など見ると、伊藤博文などは博の字に十字を認めますし、山縣有朋も山の字や朋も良いようです。田中角栄なども十字風の名字と栄えるの冠と十字が良いようです。森の名字も十字が三つでこれも良いものかと思われます。小泉も小が三の強調になるのではないでしょうか。いずれにしてもそういったシンボリズムは市章で認められるとおりに同じ程度に名前の漢字にも認められる事になるかと思われます。それは毎度毎度言うように、東と西の邂逅であり、また人類普遍のシンボリズムの性質でもあるのかと思われます。

あとは東の字も良いようです。これはやはり日本でも日の登る方角として吉兆としてある通りで、戦後最初の総理大臣であるブラザー東久邇宮や東條英機、東郷平八郎といますし、最近では宮崎県知事の東国原英夫、芸能人では加東大介、東八郎、東幹久、東野幸治、作家では東野圭吾とまあそもそもフランス大東社の名前に含まれていますし、東方の三博士の逸話でもある通り、東からは光がやってくるという考え方があるわけです。

目は名前では少ないですが、地名では目黒、目白とあります。フジテレビの目覚ましテレビなんてのも案外気づかれずにシンボルを入れてある感じでしょうか。

船、舟、碇もシンボルとなるかと思いますが、これは膨大な数になるかと思います。芸能人で多いようですが、三船敏郎はシンボルが二つなのですね。船越英一郎や舟木一夫、作曲家で船村徹がいます。明治維新では勝海舟もそうなるかと思いますが、どうでしょうか。幕末の三舟というのもいます。栃木出身の自民党政治家の船田家もあります。碇に関しては有名なアニメの主人公に取られているようですが、それよりも有名なドリフターズの亡くなったリーダーがいかりや長介という名前でした。

もちろん光や文という字も良いようです。文は文明とも重なりますが、もともと「最初に言葉ありき」という意味での文だと思います。太田光という芸能人もいます。後はGに近いところで神そのものもシンボルになるかと思います。都道府県の名前で見ても神奈川県や千葉県などは名前にシンボルを入れ込んだととれるところがあるかと思います。神戸、神田、神保町、神楽坂、石神井みなシンボルが入っています。漢字とシンボルの関連を考えると、明治維新以降の歴史の中でいくらでもその要素がありきりがないというところが実際でしょうか。(追記(6/16):青や黒、白といった色の漢字もシンボルになるようです。虹もシンボルになるのでしょうが、あまり一般的ではありませんね。大工や石工の工はどうでしょうか。なかなか難しいです。)

漢字という異文化を見たときに、そこにまたフリーメイスンリーとして加えられた新たな意味付けや、また東にも西にも共通の意味付けがあるかと思いますが、これらもやはりシンボリズムとしてひとつの形であり、特に明治維新、戦後という時代で区切られるひとつの文化であるかと思われます。






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