2012-08-19 18:45 | カテゴリ:シンボリズム
ジャンル:ニュース テーマ:フリーメイスンリー
このブログの三笠公園の回やそれ以降でも、三笠公園だと半円形の舞台、シドニーのオペラハウスや東京ドーム、神戸のメリケン広場のオペラハウスに似た形の建物など、いわゆる貝殻型のシンボルについていまいちよくわからなかったので何らかのシンボルではないかというところと説明していましたが、貝殻の象徴性についていわゆるキリスト教での象徴性、もちろんフェニックスと同じくシンボリズムとしてフリーメイスンリーでも共通となるのだと思いますが、それについてまあほぼネットからの知識なのですがわかりやすくまとめて整理してお伝えしたいかと思います。
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神戸のメリケンパークの神戸海洋博物館は明らかに貝ではなく帆船をイメージしているようですね。シドニーのオペラハウスは貝殻とヨットの帆の両方にかかっているようで、そのために神戸のものが似ているのですね。この他にも実は私は全く行ったことはないのですが、確かFar East Lodge No.1のホームページで紹介されていたと思うのですが、横浜港のシンボルタワーというのがあり、これのシンボルがどうやら貝殻のようです。
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このシンボルタワーは昭和61年、1986年に出来たようで、衛星写真で見ると十字か、アンクのように見えますがどうもはっきりとはしません。日本の古墳の円墳が二つ重なったように見えますが、横から見た形ではどうも十字架の形のようです。旧神戸港信号所がかなりきれいな形の十字になっていましたので基本的にはそれに準じたのかもしれません。半円として思い浮かぶのがパストマスターの分度器で、フリーメイスンリーのシンボルとしてはそういうものの記念の可能性はあります。中心的なシンボルが花壇とホタテの貝殻の形のもののようで、恐らく花壇が石垣でフリーメイスンリーの結束を示し、ホタテの貝殻はキリスト教などの信仰を示しているものかと思います。いずれまた機会があれば訪問し、横浜や東京周辺のシンボルを探索する事があるかもしれませんね。

聖書の中身からは特に貝について触れたような箇所はあまり思い浮かびません。貝殻のウィキペディアでの項目では十二使徒の聖ヤコブが漁師であり、その紋章であると説明されていますが、基本的にはスペインの巡礼地周辺で普通に食用とされていたホタテガイの貝殻を巡礼者が持ち帰ったためという説明があります。日本で貝殻と言えば最初に思いつくのが貝塚かもしれませんが、要するに魚食、温帯の海辺の民族は大概魚や貝を主食としており、貝殻は獣類の骨や麦や稲藁と同じく食糧調達に伴う再利用可能な廃棄物であり、様々な利用価値が装飾品、道具として認められてきた為に、古くは貨幣の代わりや日本では山伏のホラ貝や碁石の材料など様々な用途やそれに伴った象徴性が生まれたものかと思われます。フリーメイスンリーのシンボリズムは基本的にキリスト教からの流用がほとんどですからキリスト教カトリックで優勢であった巡礼地の教会の象徴などはこのホタテガイの形のシンボリズムのようにフリーメイスンリーにおけるキリスト教を強く意識させるシンボルとして認められる形になったのかと思われます。ただフリーメイスンリーの発展にはやはりカトリックとプロテスタントの宗教改革の歴史がありますので、聖地巡礼というのは基本的にはカトリックを主とする習慣かと思われますので、比較的カトリックよりのシンボルとなるのかもしれません。スペインでの巡礼という事になると、スペインはディアスポラ後のユダヤ人が多かった土地かと思われ、そこでの巡礼と言うといわゆる放浪するユダヤ人などというイメージとも重なり、十字軍の際のホスピタルなどと同様に各地で巡礼者を支援する体制やホスピタルのようなシステムがあったかと思われ、そういうネットワークを象徴するシンボルともいえるかもしれません。
ただ日本でもそうですが、世界中どこでも貝食というのは普遍的なものであるかと思われますし、貝殻のシンボリズムというのは樹木や植物のシンボリズムと変わらず、人間が利用しやすい生物の象徴としてある程度普遍的なものではないかと思われます。ただ日本でよく食べられるシジミやアサリ、ハマグリやサザエがシンボルの形となるかというとそうではない事はご理解いただけるかと思われます。
貝と言うと漢字では財など貨幣を意味するものそのものであり、漢字のシンボリズムでは宗教性よりも経済を意味するものであり、この辺りが後に挙げますがシェル石油の逸話、ユダヤ人と貝の象徴性というところでなかなか漢民族とユダヤ民族の共通性みたいな逸話ともなるのではないかと思われました。
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貝が象徴的な絵画と言えば上のボッティチェリのヴィーナスの誕生になるかと思いますが、ウィキペディアの解説ではこれはキリスト教的ではないもので、ポンペイの壁画に影響を受けているそうで、ローマ・ギリシャ時代には貝はやはり女性器の隠喩であったそうです。そういう意味でもVesica Piscisやイクトゥスのようなシンボルと同じ意味になるのかと思います。そろそろこういう説明も無粋な域に入ってきてる気がします。
貝のシンボリズムとしては日本では貝印という有名な髭剃りのメーカーがありますが、これもジレットなんていうフリーメイスン創業の会社が大手でありますので、その関連なのではないかと思われます。

さて問題のロイヤル・ダッチ・シェルの貝のシンボルについてですが、この話はヘキサゴンという日本のインターネットの陰謀論では恐らく最も古く、ほとんどの人が読んだ事があるのではないかというホームページに詳しく載っている話が中心です。
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まあ代表的な陰謀論のホームページな訳ですが、史実で無い事を載せている部分ではないと思いますので、この話に限っては大体合ってはいるのかと思いますが、話の結論が要するにロスチャイルド家がどうとか日本が陰謀にはめられたとかそういう論調にならざるを得ないところがしようがないかもしれません。
この部分は非常に良くできていると思うのですが、結局ブラザー林董と恐らくフリーメイスンのシェル石油の創業者であるブラザーマーカス・サミュエルが仲良くしているという事で、フリーメイスンリーの繋がりがわかるかわからないかという事なのかもしれません。日露戦争関連ではブラザージェイコブ・シフやブラザーセオドア・ルーズベルトなどの話もありましたが、このブラザーマーカス・サミュエルもその後の日本の南方進出や戦後のエネルギー事情など日本のその後を具体的に決定した役割があるのかもしれません。
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ウィキペディアにもロイヤル・ダッチ・シェル設立の経緯などが書かれていますが、この辺はヘキサゴンのホームページの内容の方がより面白く書かれているのではないかと思います。商標はもともとムール貝であったのが、出資者の紋章がホタテ貝であったことからホタテ貝に変わったという逸話が、恐らく貝食でサザエやアワビ、ハマグリやアサリと言った日本でよく食べられる食品としての貝とヨーロッパで普遍的な食品としてのムール貝での貝食の共通、もしかすると日本に来て口にあったのがムール貝と似ているバカガイやイガイのようなものであったのかもしれませんが、そういう思い出であったのかもしれないと想像されます。ヘキサゴンのホームページについては恐らく原典がどこかにあるのだと思いますが、やはり陰謀論の悪いところはあまり原典などを明示しないところでしょうか。恐らくラビ・マーヴィン・トケイヤー氏の一連の著作に基づくのだと思います。この方はフリーメイスンかどうかはわかりませんが、ユダヤ教のラビの方で日本ユダヤ関連の著作を多く書かれていて邦訳されています。日本人のユダヤ陰謀論の方のほとんどの原典はこの方の著作に基づくようです。ウィキペディアによると現在ニューヨーク在住のようで、恐らくニューヨークのロッジに所属するフリーメイスンなのではないかと思われます。現在手術を終えてリハビリ中というヘブライ語を話す三笠宮殿下ともつながりがあったそうです。
ブラザーマーカス・サミュエルが日本で貝殻を拾ったというエピソードは湘南と書かれていて、会社を横浜市中区に置いたそうなので、恐らく三浦半島から大礒あたりまでのほとんどの海岸なのだと思いますが、そこからいうと葉山でブラザー林董が亡くなったなどの話もまた大いに繋がりを感じられるものとなるかと思います。なかなかシンボルを通じて皆が繋がっていく、まさにフリーメイスンリーの世界そのものという逸話になっていく感じでしょうか。ブラザーマーカス・サミュエルはヘブライ語の名前?というのがあるそうで、それがモルデカイというそうです。この名前は何度か取り上げましたが、旧約聖書のエステル記でユダヤ人を絶滅させようとしたペルシアの大臣が逆に絶滅させられてしまうというナチスドイツの逸話そのものの話の重要な登場人物の名前で、現在のロスチャイルド財閥の中心的な企業になっているなどユダヤ関連の話としてもなかなか良くできた逸話となっており非常に興味深いですが、シンボリズムとしては貝は前述のようにユダヤ教と言うよりもキリスト教カトリックを象徴するものであり、全体として総合するとイギリス、オランダという新教国のユダヤ人を絡めたカトリックのシンボリズムのさらに東南アジアやカスピ海、黒海や日本を組み合わせた壮大な世界的なシンボルと言う事になるのかと思います。
ウィキペディアによると初代のブラザーマーカス・サミュエルは男爵、子爵まで叙爵されたそうですが、これは恐らくユダヤ人として英国では初めてなのかもしれません。またその二代目、三代目も同じ名前で、二代目はシオニストとは一線を画してパレスチナの平和に貢献したそうです。英国にうまく同化したユダヤ人としてナチスのユダヤ人迫害で移住するユダヤ人は支援したようですが、シオニズムには反対であったようで、一概にユダヤ人と言っても様々な経緯や人物がいたという事がわかる話の一端ではないかと思われました。
ちなみに日本では昭和シェル石油という名前で、横須賀では三笠公園前にガソリンスタンドがありますし、日本本社はお台場でフジテレビ本社の並びにあるかと思います。

日本でホタテ貝と言うと亡くなられたハーフの方のキャラクターや、現在アメリカ在住の女優の方のセミヌードの素材に使われたなどありますが、まあ全くもって無粋な話になります。

現在世界のエネルギー問題や従来の化石燃料の問題を革新するかもしれないと期待されているシェールガスという従来よりも深い地層から得られる天然ガスの名称ですが、どうも語感だけからいうと、このシェルと近いのではないかと思います。まあ全くの感じだけなので、陰謀論みたいですがどうでしょうか。

陰謀論でもフリーメイスンリーでも皆が楽しめれば良いのだと思いますが、偏見や差別に繋がるようなものは良くないのだと思います。ユダヤ人や人種差別については日本人は実体験が少ないだけになかなか想像が付きづらいものかと思い、またそこを色々利用されるきっかけとなるのだと思いますが、様々な体験を通してそれらの偏見や誤解を取り除き、新たな自分、価値観を得る作業がまさにフリーメイスンリーではないかと思います。
(追記:コルヌーコピアイという豊穣を意味する巻貝に形が似たシンボルがありますが、巻貝ではなく羊の角に由来する円錐形のようです。アメリカの州章に多く認めるシンボルですが、貝ではないようです。)
(9/4追記:貝食はユダヤ教では基本的に戒律で禁止されているようです。そういう意味でもブラザーマーカス・サミュエルは改宗ユダヤ人に近い形での綬爵であったようです。欧米のユダヤ人観というのは日本人が考えるものからはなかなか遠いもののようです。)
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