2012-07-01 18:42 | カテゴリ:シンボリズム
ジャンル:ニュース テーマ:フリーメイスンリー
アルファベットのRのシンボリズムについてはピラミッドやアルファの意味としてのAや聖アンデレ十字のXやタウ十字のTと比べて、よりOの並びで表現されるAll Seeing Eyeに近いものがありますが、比較的フリーメイスンリーよりもロータリークラブやライオンズクラブで好まれるようです。恐らくAll Seeing Eyeのエジプトのヒエログリフでの表記の印象から受けたものがそのままRの文字の形そのものと近いものがあるという事と、比較的Rのシンボリズムが少ないというところになるのではないかと思います。
これについて最も明らかなのはアメリカ大リーグの球団Raysのマークかと思います。もともとタンパベイ・デビルレイズというイトマキエイを意味するものだったそうですが、最近になって光線の意味にもなるRaysとなり日本人ではヤクルトスワローズの岩村明憲選手を獲得してチャンピオンズリーグに出場する旋風を巻き起こしたそうです。
TampaBayDevilRays5.jpg
まあこれは誰がどう見てもAll Seeing Eyeと言えるかと思います。
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現在開催中のツタンカーメン展でも胸飾りにホルスの目が認められるようです。一般的に左目がAll Seeing Eyeやホルスの目では使われます。この事からもRはやや装飾的になるとこのエジプトのヒエログリフに認める形のホルスの目に近くなります。ギリシア語ではΧΡのΡがRと対応するようで、文字の変形に伴ってRの形になったようです。
日本の商標では最も大手企業ではJRになるかと思います。これは右目か左目かというと右目になるかと思われ、右目だと太陽を象徴するようで要するに日の丸になる、親方日の丸のシンボルマークの意味もあるのかと思います。
JR.png
(7/6追記:JP日本郵便もJRと同様に右目の形になるようです。やはり親方日の丸を象徴するのでしょうが、別に言われなくてもわかりますよね。
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あとはやや宗教系になるかもしれませんが、創価学会との関連が言われている楽天と幸福の科学でしょうか。
emunoki_img_110414_11.gif幸福の科学
日本の企業ではありませんが、Rを強調している会社で創業者がユダヤ人だそうです。
tru_hdrLogo.gif
反転していますが、右目になると太陽を意味するそうです。
その他にもRの入る社名の企業はいくつかあります。
ROLEX.jpgLogo-Ricoh-rouge-sur-fond-blanc.jpgheader-logo.jpg
この会社はあまりシンボリズムを意識していないようですが社名がそのままとなっています。女性が代表であり様々なバックグラウンドがあるようです。
header_img_01.png
ホルスの目のWikipediaの項目には処方箋のRxとの関連が唐突に触れられています。記入者が薬剤師さんなのでしょうか。
Rx_symbol.png
恐らく医薬と文明との関連に基づくのかと思われます。Recipeのラテン語表記の省略との説明が一般にはされるようです。
関連としてというか人名ではRay Charlesなどがいますが、特に彼個人がフリーメイスンである事は無いようです。同様にX-rayを発見したレントゲンも特に関係ないようです。All Seeing Eyeも目として二重丸を含めてそちらの表現で認められるのが市章のところでも触れたようにそちらが多いようで、それからの派生でO(オー)を目として表現する形が多いようで、こちらのRでAll Seeing Eyeを意味する形は少数派のようで、それだけに独自性を強調したり、最近の新しいロゴとして選ばれたりするようです。恐らく最初にも言ったようにヒエログリフでのホルスの目の印象が非常に強かったとかそういう事が関係しているのではないかと思われます。
ギリシア語のΡ(ロー)からそもそもR(アール)になる際にそもそもホルスの目を意識していたかどうかとなると微妙です。そうなるとROMA(ローマ、ラテン語表記)とかそもそも意味がフリーメイスンリーのシンボルとなってしまいます。Mも3の象徴ととらえられてAをピラミッドするとなんだかエライ事になってしまいます。ただローマの語源となった初代ローマ王ロームルス(Romulus)もその双子の弟のレムス(Remus)の双方ともRを頭文字としており、その時代にはエジプト王朝は衰退の傾向を認めていたわけで、Rの字の意味や字の成立にすでにAll Seeing Eye、ホルスの目の意匠が組み込まれていたと考えることは想像し過ぎではないかもしれません。ちなみにローマの伝承によればこれらロームルスとレムスの母親となるウェスタの巫女の名前もレア・シルウィア (Rhea Silvia)といい、やはりRが頭文字になるようです。王制ローマは伝承では7代続いた後に共和制へ移行するのですが、これはまさに貴族制による共和制を理想とする旧約聖書のユダヤ王国の理想の政治形態を反映するものであり、当時のエジプト王国はラムセス王朝の後にテーベのアメン神官団が勢力を増し、中央集権が弱まり異民族による王が続いたようで、ユダヤ王国に様々なエジプトの神官団の力が働いていた事と同様にローマ王国の建国にもこれらエジプト神官団の様々な力が働いていたと考えても想像しすぎではないかもしれません。エジプト王国はその後結局アッシリアやペルシア王国に占領され、最後はアレクサンダー大王の東征によりギリシア系の王を戴いて後、有名なローマのカエサルやアントニウスとの関係を保ったクレオパトラのアクティウムの海戦での敗北により古代エジプト王朝は終焉します。

出エジプト時代に王であったとされるエジプト王国最盛期の王ラムセス二世の名前に認められるラムセス(Ramesses)はラーによって生まれたという意味の「ラー・メス・シス」のギリシア語読みであるそうで、ラー(Ra)、あるいはレー(Re)は、エジプト神話における太陽神であるそうです。語源はそのまま、「Ra」(太陽)。ハヤブサの頭をもつ姿で描かれることが多く、後にアトゥムと習合し、ヘリオポリスでは最も重要な神とされるそうです。ヌンから生まれ、シューやテフヌト、バステトの父とされ、また、セクメトはラーが人間を滅ぼすためにその目から生み出されたとされるそうです。ラーを象徴する元素と色はそれぞれ火と赤だそうです。つまりRの語源自体が太陽や光Rayにあると考えられるようです。ギリシア語のρ(ロー)の字の形がそもそも太陽神ラーを表す形と考えるのが正しいのでしょう。そういう意味では楽天の日の丸とRを重ねるのはまさに太陽神を意味する形になるのかと思われます。

またアルファベットの個別の字の由来については一般にフェニキア文字原カナン文字原シナイ文字と繋がりさらにさかのぼるとシャンポリオンで有名なロゼッタストーンで解読されたヒエログリフとなるようです。この中で面白いのはやはり原カナン文字の表記ですが、Aが有名かもしれませんが雄牛の逆さまになった図であり、雄牛は出エジプトの際に異教のシンボルとされたものであり、その逆さまの表記がピラミッド型の言葉の最初のΑとなるということはなかなか意味深いです。Dの元となるΔが魚からの表記であるなどはピラミッドとイエスの象徴としての魚との関連が想像されます。またF・U・V・W・Yの元となったとするwawという字はまさにΡ(ロー)の元となったような太陽神か、その光線であるアテン神の表現のようです。またΘの元となった車輪を表す字はそのまま太陽十字の形をしています。またOの由来はそのまま目の表現となっており、これはまさに現在のアルファベットのシンボリズムと一致しています。Ρ(ロー)の元は道の折れ曲がり、くまとなっておりあまり関係はなさそうですが、P・Rの元になる頭raʾsはまさに理性の存在が太陽神ラーそのものであると表現されているようです。またこれがベイシェラトンのシンボルSやさいか屋のSの様なSのシンボリズムを解説しており、太陽、蛇形章と表現されており、これは蛇形記章またはウラエウス(古典ギリシア語: οὐραῖος、uraeus)とは、エジプトに棲息するアスプコブラが鎌首を持ち上げた様子を様式化したもので、古代エジプトの主権、王権、神性の象徴であるとのことです。Tはまさに神との契約、署名であり、元の表記も宗教の一般的なシンボルである十字となります。ヒエログリフの読み方のリンク、ウィキペディアにあったものを置きます。
(追記:Rはヘブライ語ではReshと呼ばれる20番目の文字となり、ゲマトリアでは200を意味し、略語ではラビ(ユダヤ教の司祭)を意味するようです。いわゆる聖書での神を意味するJHVH Jehovah יהוה の最初の文字יYodではないようです。יYodはScottish Rite 14階級のシンボルの指輪にデザインであり、三角形の中にその字を認めます。ゲマトリアでは10であり10番目の文字です。原カナン文字では腕の意味であり、対応するギリシア文字はΙ(イオタ)、ラテン文字はIまたはJです。)

ところで横須賀には様々な日本語のローマ字表記がありますが、その中でRに関わるものとしてRAMEN(ラーメン)があります。中国語にすると拉麺または老麺・柳麺となり制作法からの名前の由来のようでもあり、また蘭州の麺という意味もあるようでどうもラーメンの音に合わせた当て字のようです。
もちろんRなのかLなのかというところがありますが、横須賀ではRAMENと表記されており、Rでホルスの目、AMENでアメン神を意味する事になり、恐らくパスタの文化があるローマ帝国発祥と考えられる人類共通の麺文化の極東の地で神聖な食事として伝来した事を象徴する名前なのではないかと思われます。
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(追記:中国語の発音でラーメンに相当する食品は無いようで、拉麺ラーミエンという発音のようです。もしかするとラーメンRAMENの名前を広めたのは戦後に意図をもったフリーメイスンリーを主体とするGHQのネーミングだったのかもしれませんね。もちろん想像です。)

(2013/7/21追記:Rのシンボリズムで直接的なロータリークラブとの関連を一切触れていませんね。駄目ですねえ。Rotary ClubとRのシンボリズムと歯車のシンボリズムは重要です。特に日本ではほとんどのRのシンボリズムはロータリークラブ関連であるようです。)
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