2023-03-26 09:46 | カテゴリ:キリスト教
ジャンル:ニュース テーマ:フリーメイスンリー
日本語では「知恵の書」といわれるいわゆる旧約聖書の外典であり、私もかなり通読したのが古くなり忘れてしまいましたが、読んだ印象でシラ書と並んで最もフリーメイスンリーに近いなと思われる書だと思います。その8章7編がフリーメイスンリーの4つの基本的な徳の原典だとfacebookにあり、私も新共同訳の日本語で読んだので、読んだ際にあまり意識しなかったのですが、旧約聖書に明確に原典があり、カトリックで採用し、プロテスタントで不採用の書とあり、まあなかなかキリスト教について考える良い材料と思いあげました。

聖書協会共同訳
7:知恵の書/ 08章 07節
人が義を愛するのならば/知恵の働きこそが徳である。/節制と賢明、正義と勇気の徳を教えてくれるのは/知恵であり/人生においてこれらの徳よりも有益なものはない。

新共同訳
7:知恵の書/ 08章 07節
だれか正義を愛する人がいるか。知恵こそ働いて徳を得させるのだ。すなわち、節制と賢明、/正義と勇気の徳を、知恵は教えるのである。人生にはこれらの徳よりも有益なものはない。

King James Version (KJV) Wisdom of Solomon 8:7
And if a man love righteousness her labours are virtues: for she teacheth temperance and prudence, justice and fortitude: which are such things, as men can have nothing more profitable in their life

まあなかなか翻訳の妙と聖典の意義をどうとらえるかというキリスト教にありがちな話ではあるんですが、Cardinal Virtueとされる日本語では基本的な美徳となるのでしょうが、Cardinalには枢機卿の意味もあるとされ、また日本語では知恵の書ですが、KJVではソロモンの知恵であり、なかなかフリーメイスンリー的な汎宗教性と反宗教性を聖典中に求めるという一つの事例でしょうか。

(追記:以前も四元徳、七元徳で記事を書いて、四元徳については間違えてブログ記事を消去したりしていました。どうも四元徳、七元徳について英語版ウィキペディアで内容が充実していました。ギリシア哲学とキリスト教神学をつなぐキーワードでもあるようです。)
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