2023-06-22 11:56 | カテゴリ:ハンガリー
ジャンル:ニュース テーマ:フリーメイスンリー
横須賀中央のモアーズの中の文教堂で岩波文庫のブラザーロバート・キャパ写真集を買って見たのでそれについて書こうかと思います。以前横須賀にいたときはこんな感じでネタを投下されて記事を書いていたことを懐かしく思います。ブラザーデッカー司令長官の回顧録の記事も横須賀ロッジの内容の手前で止まっていたので、そういうのも書いていった方がいいのかもしれません。

スマートフォンが普及して、インターネットが広まる以前は、代表的なフリーメイソンというとこの人の名前が挙がったと思うのですが、現在は検索してもいわゆるフリーメイソンの並びにはインターネット上では現れないようです。以前に確かUGLEの会員名簿の公開記事でブラザーフェリーチェ・ベアトが横浜ロッジの会員で記録されていると書いたと思うのですが、まあそういうメディアにおける、写真家としてのフリーメイソンの並びでの最も有名な人物だと思われます。現代ではスマートフォンを持つ人すべてが写真家で動画撮影家の時代であり、なかなか道具の優位性が情報の優位性とともに現在よりも普遍的であった時代を象徴するものかと思われます。
589d04209f2b005890fbcc7f50dedfae.jpg
ブラザーロバート・キャパといえばこの写真が有名なわけですが、現在では検索するとこの兵士は死んでおらず、写真も同行した恋人のカメラマンのものであるとあり、なかなか毀誉褒貶が著しいわけであり、まあそういうのがブラザーロバート・キャパで検索してフリーメイソンと出てこない理由かもしれないと思ったりしました。

さてまあそんな毀誉褒貶の激しいブラザーロバート・キャパであるわけですが、なぜ21世紀の現在に岩波文庫で写真集が出るのかというところなんだと思われます。

まあ読んで、見てもらうとすぐわかるんですが、まさに20世紀という歴史なんですね。本名やユダヤ人の出自が書かれていて、スペイン内戦からノルマンディー上陸作戦、ヘミングウェイやブラザースタインベックとの交流、ピカソやマティスとの交流、ハリウッドとの交流、イスラエルの建国からアジアでの戦争と現地民の写真がいわゆるNHKの白黒動画のアーカイブスのようにあって、最後がベトナム戦争での地雷での5月25日の死と完結していて、その後の青森ロッジ出身のブラザー沢田教一に繋がるまさにフリーメイソンという形になっていました。(追記:個人的にはヘミングウェイの小説を読んだことがある身としては、ヘミングウェイの写真が、どうしても誰がために鐘は鳴るのゲイリー・クーパーのイメージになってしまうわけですが、まあなかなか写真を実際見てしまうと何とも小説という世界の創造性を感じます。)

21世紀の現代ではインターネットの動画や写真は戦争を補完する情報戦の武器として報道写真という形ではなくなりつつありますが、現代の以前のマスメディアの時代には大勢を決するストーリーとしてのメディアであったということがよくわかるものかと思います。ちなみに上記の最も有名な1枚を撮ったとされるゲルダ・タローのお墓はフランスのペール・ラシェーズ墓地にあり、スペイン内戦で致命傷を負ったのが7月25日であり、翌日に亡くなったそうです。変名、通名ともとられるタローはブラザーロバート・キャパが交流があった岡本太郎から取られたそうです。
Père-Lachaise_-_Division_97_-_Taro_01
お墓はまさにフリーメイソンという形をしており、ナチスに一旦破壊されて、さらに戦後作り直されたそうです。(追記:鳩のように見える鳥はハヤブサのホルス神だそうです。写真文化に対する貢献はブラザーロバート・キャパよりもこちらのゲルダ・タローの方が評価が高いのかもしれません。日本だと岡本太郎の評価も変わるような感じでしょうかね。)(追記:おそらくこの鳥の部分がアルベルト・ジャコメッティの制作のようで、作品としての価値は相当高いようです。)ブラザーロバート・キャパのお墓はニューヨークにあり、母親や兄弟やその妻とともに墓碑が並んでおり、ヘブライ語が書かれています。(追記:母親、弟ともにアメリカに移民してフリードマンからキャパに改名しています。)(追記:同じような第二次世界大戦中にアメリカに移住したフリーメイソンとしては星の王子様のブラザーサン=テグジュペリがいるでしょうか。グラントリアンであり、ブラザーキャパもグラントリアンなんでしょうかね。)

追記:ブラザーゲルダ・タローやそのモデルとなったグレタ・ガルボ、イングリッド・バーグマン、ヘミングウェイ、ゲイリー・クーパーの写真を置いておきます。検索すれば有名人ばかりなのでいくらでも出てくると思いますが、ブログの当初からの方針通りおいておきます。
portrait-of-german-photographer-gerda-taro-as-she-smokes-a-cigarette-seated-behind-a.jpg88711367-0811-4345-a850-4a55ed50d123_alta-libre-aspect-ratio_default_0.jpg140410165435-gerda-taro-image.jpg4429896_0.jpeg
Greta_Garbo_-_1939.jpg527a17dfc3af5e94b19e27878002bbd1.jpgt-ingrid-bergman-100-years-ss.jpgErnest-Hemingway-1918.jpggary-cooper-for-whom-the-bell-tolls-1943-BPBMJG.jpg

そういえば昔横須賀にいる頃にナショナルジオグラフィックでこのストーリーを見た気がします。(追記:確かその頃はカストロの話とケネディの話とブラザーキャパが多かったと思います。元CIAのストーリーテラーがいたんでしょうね。)(追記:ナショナルジオグラフィックで動画を検索してもブラザーキャパに着目した特集は出てきませんでした。ただ生前にナショナルジオグラフィックとも専属契約を結んでいたようで、恐らく最初の写真にかかわる逸話が色々影響しているようでした。ただこのブログで挙げたように当初から全て本人と本人の周囲では有名な話であるようでした。スペインの内戦にまつわる話はちょうど書き途中でしたが、ブラザーオールコックの話もあるかと思います。イエズス会であり、ブラザーザビエルであり、レコンキスタの地でありそういうカトリックの文化なのですね。)

ブラザー沢田教一とブラザーロバート・キャパが写真が似ている、たぶん似せているんだろうけど、そんなところもポイントでしょうかね。横須賀とベトナム戦争は戦後世代にとっては非常に関りが深いんだと思います。私の世代で戦争の報道というとやはり湾岸戦争での夜間の空襲の映像というところでしょうか。まさにマスメディアという時代です。(追記:顔だけでいうと最近では尾崎豊でしょうかね。早逝しているのが共通点でしょうか。)(追記:ブラザーサン=テグジュペリも似ていましたね。墜落した飛行機が発見されたなんてのも最近でしたでしょうか。星の王子様の第二次世界大戦のナチスの暗喩なんてのも話は同じようなものみたいでしょうか。)

追記:ブラザーロバート・キャパのCapaはイタリア語では頭の意味だそうです。デビュー作の頭に狙撃を受ける兵士の写真はおそらく本人たちは意識しなかったのでしょうが、ロバートの頭を撃つという暗喩になったのでしょう。まあなんともスペインですのでシュールレアリスムの世界のようです。

追記:日本語版のウィキペディアにある、ブラザーロバート・キャパの名前の参考にしたとある、映画監督のフランク・キャプラはイタリアのシチリア島出身で、主に戦前のハリウッド黄金時代の作品のようで、アカデミー賞を3度受賞しているそうです。カトリックなのでいわゆるロッジに所属していたわけではないでしょうが、Capraの名前がイタリア語でヤギの意味だそうで、いわゆるフリーメイスンのようです。

追記:英語版ウィキペディアのゲルダ・タローの項目では、ロバート・キャパの名前のキャパはエンドレ・フリードマンのハンガリーでのあだ名の鮫の意味のハンガリー語だとされています。

追記:フランス語版ウィキペディアでは多指症と書いてありますね。またゲルダ・タローとの出会いや、父親がハンガリーで自殺したことなども書いており、いわゆる崩れ落ちる兵士の写真が捏造である可能性が高いと分かった経過についても詳しく書いてあります。おそらくフランス在住時代にパリでフリーメイスンになったかロッジに行ったと思われます。
7b50d0131dbd9fee710418c563f079f0.jpg
追記:右手の小指の付け根に手術跡があるようです。その他の写真でもあまりこの部分を目立たないようにしているようで、切除術をした跡のようです。

追記:スペイン内戦中のエンドレ・フリードマンとゲルタ・ポホリルとデヴィッド・シーモアらがとった写真のネガが発表当時に紛失し、2008年にメキシコで発見されて、崩れ落ちる兵士の写真が捏造であるとはっきりわかるネガが含まれていたという話だそうです。映画化までされているそうです。ブラザーロバート・キャパの初期の写真はゲルタ・ポホリルがほとんど撮っていて、パリでの共産主義活動との関連で、スターリン主義によって暗殺されたなんて話もあるようですが、いずれにしてもゲルタ・ポホリルの死によってエンドレ・フリードマンがブラザーロバート・キャパとなり、その後の戦争写真家の地位を確立していったようです。史上最大の作戦と呼ばれるノルマンディー上陸作戦の際のネガは技師が興奮して多数を失ったなんてのもあったそうです。ちなみにデヴィッド・シーモアはポーランド系ユダヤ人で戦時中はアメリカ陸軍の諜報機関員だったそうです。まさに第二次世界大戦を引き起こしイスラエル建国を成し遂げ1991年まで続く冷戦体制を構築したきっかけとなった写真ということのようです。ナチスがわざわざ墓を毀損しに来たというのはよっぽど許せなかったのでしょうか。

追記:フランス語版のウィキペディアが最も詳しいようです。ノルマンディー上陸作戦のネガの話にしても作り話の可能性を指摘しています。ヒッチコックの裏窓の話にもつながるようです。弟のマグナム社のメンバーであったコーネル・キャパはメキシコでネガが発見された2008年にその4か月後に90歳で亡くなったそうです。ロバート・キャパでロバートの頭とすると、何ともロバート・ケネディの暗殺なども連想させるような、20世紀の報道写真でしょうか。
関連記事
秘密

トラックバックURL
→http://freemasonry.jp/tb.php/1888-f637e755