2012-07-09 21:47 | カテゴリ:アメリカ
ジャンル:ニュース テーマ:フリーメイスンリー
33階級というのをフリーメイスンリー関連の陰謀論や、ブラザーアルバート・パイクについて知ると耳にするようになるわけですが、その由来は数秘術やソロモン宮殿の逸話、キリストの生涯などの由来などという説明を受けるわけですが、やはりいずれにしても3の象徴というところから33が由来するというところは変わりが無いようです。ブルーロッジの3の象徴にしてもその他階級の話にしても基本はフリーメイスンリーにしてもその理念である平等の理念は科学的にも、宗教的にも認められるわけであって、階級制というのはそれがまた象徴的なものであるという事に還元されるわけです。結局スコティッシュライトにしても、ヨークライトにしても階級制を通じて勉強する機会を得るというところと、勉強する動機とする、また階級というものを通して再び平等という事について考えを深めるという反語的な意味づけもあるものかと思われます。

さてこの33階級ですが、フリーメイスンリーについて知ると階級制という事でピラミッド構造の図や、何か上位者が権力をもっているとか、そういう事を想像しがちですが、実際は極めて内面的なまさに道徳的な高み、形而上学的な高みであって、通常説明されるように名誉の証、まさに純粋に名誉そのものというところがわかりやすい説明なのではないかと思います。すなわちそれは逆に言うとそのままでは実利には一切ならない、また名誉の意味を履き違えればたちどころにその名誉は失われると言った類の、ロストシンボルなどでも表現されていた、輪の中にさらに輪がある、フリーメイスンリーの内部組織というものであるかと思います。共通の意識や概念、感覚を共有する友愛団体の中にあってさらに強く共通の意識や概念、感覚を共有するものがそれら階級やフリーメイスンリーの内部団体というものを構成するものではないかと思います。それは同時に反語的ともいえるかと思いますが、強烈なフリーメイスンリーにとどまらない人類への奉仕や貢献の意識を意味するものでもあるかと思います。

さてそういうスコティッシュライトの33階級なのですが、システムとしてKCCH, Knight Commander of the Court of Honour 栄誉会議の騎士勲章が最初に送られ、その後数年待った後に、いわゆる33階級として知られるInspector General Honorary栄誉大監察官として授章されるようです。またさらにその33階級の中で栄誉として認められた人にはGrand Cross of the Court of Honour栄誉会議の大十字章が与えられるようです。またこれら33階級の授章の際の儀式で着用する帽子の色にも数種類あるようで、基本的には白が最も正式なもののようですが、さらに紫のもの、黒のものもあり、また双頭の鷲が描かれたもの、斜め二重十字が描かれたもの、またこれは基本的には正式なものではないそうですが、双頭の鷲の羽が羽ばたいているものとかなり多くの種類があります。それぞれに微妙に意味があるようですが、いずれにしても栄誉の章というのが変わらず教訓としてあるようです。また大十字章に関してはやはり十字が描かれたものとなります。
それぞれ説明がワシントンD.C.のスコティッシュライトカリフォルニアのスコティッシュライトにありましたので参照してください。それぞれ受章者も出ていますが、日本人や日本関連のは出ていないようです。House of the Templeのホームページには一部アジアや世界の33階級受章者も出ていたと思います。

突然このようないかにもフリーメイスン向けの話題を書いた理由はニュースでオスカー俳優ボーグナインさん死去 「エアウルフ」出演という記事を見て(実際には2chですが)、さらにフェイスブックで他のブラザーが下の写真を挙げて死を悼んでいたからです。
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私も多少は見た事ある日本でも放映されたテレビやCMに出ていた俳優のブラザーだと思い、また「マーティ―」というアカデミー賞を受賞した映画にも出ているそうで、そちらにも興味がわきました。いずれにしてもフリーメイスンが死後にフリーメイスンとして認められるのが本当にフリーメイスンとしての証と言うところがあり、さらに33階級でGrand Cross of the Court of Honourの衣装をまとった写真というのを初めて見たので、33階級というものを説明するのに好都合であると思われ、彼の死を悼みつつここに引用させていただきました。彼の安らかな死を願います。
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