2012-08-07 10:51 | カテゴリ:イングランド
ジャンル:ニュース テーマ:フリーメイスンリー
連日オリンピックで盛り上がっているロンドンですが、このブログもロンドンオリンピックのグーグル検索で多くの人が訪れるようになったりもしていますので、今後またロンドン・パリを実地で探索する予定ですが、それ以前に様々な話題でフリーメイスンリーの故郷とも言えるロンドン・パリの様々な話題について触れていきたいかと思います。
さて連日テレビ報道などで映される数多くのロンドンやイギリスの観光地の風景が目に留まるかと思いますが、私はかつて一度だけロンドンを訪れた事があり、その際に抱いた印象は、皆さんがテレビを通して見た光景から抱かれる印象と同じかもしれませんが、「石の都、石でできた都市」と言う印象でした。
実はこの光景は作られたもので、皇居の回で江戸城天守閣がなぜないかというところで触れましたが、1666年のロンドン大火で木造建築が全て新たに石造建築に変えられたためでした。
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もちろん1666年と言われれば、それが聖書のヨハネの黙示録で触れられる666、獣の数字と一緒であり、陰謀論者にかかればそれはフリーメイスンリーの陰謀であるという話になるものかと思います。
聖書のヨハネの黙示録を読めば666がネロ帝を意味するところはすぐにわかるわけですが皇帝ネロ(Nero Caesar)のギリシア語表記(Νέρων Καίσαρ, Nerōn Kaisar)をヘブライ文字に置き換え(נרון קסר, Nrwn Ksr)、これを数値化し(ゲマトリア)、その和が666になるというものです。このネロ帝はローマ大火を故意に起こしたのではないかと噂され、その根拠としてローマ大火の跡地に彼自身が芸術家としてローマ芸術の集大成としてコロッセオの近くに黄金宮殿を作り、その悪趣味具合から歴史から抹殺されかけましたが、近年になり発掘が進みその芸術性の高さが再評価されているといういわくつきの出来事があります。ルネッサンスのラファエロの芸術などに影響を与えており、カトリック教会が代々秘密の芸術の源として保存していた可能性があります。
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ネロ帝はキリスト教にとっても非常に重要な存在であり、ローマ大火をきっかけとして、民衆の不満の矛先をキリスト教徒に向けようとして、その結果としてキリスト教が普及したという効果もあったようです。
そういうわけで1666年というのはフリーメイスンリー、イギリス国家にとっても革命的な年であり、その復興のシンボルとなったのがいわゆるセント・ポール大聖堂であり、この大火をきっかけとしてペストの大流行が止んだとされています。ペストの流行には当時隆盛を極めたユダヤ教徒への偏見や弾圧と相まって、ユダヤ教徒による陰謀説や魔女狩りのきっかけともなったりしていました。日本ではハーメルンの笛吹きの逸話などがペスト流行などと絡めて語られる事もあったりします。ブラザーゲーテもこの逸話に触れた詩を残しているそうです。(ハーメルンの笛吹き男は伝説では6月26日の聖ヨハネの日の話(2013/5/6追記:6月24日が洗礼者ヨハネの日ですね。誤りです。)のようですが、最近ではこれは当時数多くあった東方への移民の話ではないかという事です。聖ゲオルギオスの逸話とともにモンゴル帝国成立後の東西の交流が極めて盛んだった時代であり、そういった十字軍からさらに時代の下った時代のものかと思われます。いわゆる改宗ユダヤ人、ハザール王国の話と絡めて極めて象徴的な話かもしれません。)
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さてロンドン大火ですが、この影響として実はニュートンの発見に影響を与えたという事になっているそうです。ニュートンの発見にはフックとの確執やその当時の王立科学協会の様々な人間関係が影響しているそうで、ニュートンの発見は時間をおいてフックなどライバルが王立科学協会からいなくなった後に発表されたのですが、それらを支援したのがまさにアンダーソン憲章の本文を書いたとされるブラザーデサグリエであったそうです。ブラザーデサグリエはニュートンの紹介を受けて王立協会に入会したそうで、そういう意味ではニュートンは元々近代思索的フリーメイスンリーが成立する以前の薔薇十字団などのメンバーで、彼らの活躍を原動力として、まさに近代フリーメイスンリーは発足したと考えられるのかと思われます。(追記9/1:薔薇十字団の存在は近代の幻想であり作り話であるとの話も有力なようです。いずれにしてもピタゴラス学派や錬金術などの流れをくむ、カトリック教会とは異なる中世ヨーロッパの科学の歴史が必ずあるのは確かで、それらが秘密結社という形であったかどうかはわかりませんが、それらの有力な流れが実務的メイスンリーと結びつき近代思索的メイスンリーとなったのは確かであるようです。それらは常にテンプル騎士団や薔薇十字団、グノーシス思想やイルミナティなど、様々な伝説と相混じり合ってフリーメイスンリーの源流として語られるのは定番であるかと思われます。)
ブラザーデサグリエはプラネタリウムの発明者とされるそうで、現在家庭用でも使えるプラネタリウムが数多くあったりしますが、以前は渋谷のプラネタリウムを代表として、多くの科学博物館の名物であったかと思います。(10/25追記:10/25現在ウィキペディアではこの項目が削除されています。プラネタリウムの最初の製作者としてオランダ人のアイゼ・アイジンガーという方が挙げられています。)
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アンダーソン憲章の内表紙の版画には歴代のグランドマスターが憲章を渡している図と、一番右端に憲章を発行した際の第三代グランドマスターであるブラザーデサグリエの姿があります。

1666年には清教徒革命後のオランダのイギリスへの政治介入を終わらせる英蘭戦争を決する海戦で英国軍が勝利し、世界の海の覇権を手にする年でもあるのだそうです。後のイングランド王ににあたるカトリック教徒のヨーク公ジェームズを司令官とする英国海軍はオランダ海軍と死闘を繰り広げ、結局ペストの流行やロンドン大火で疲弊しつつも最終的にオランダ海軍に勝利し、新大陸のニューアムステルダム改めニューヨークなどのオランダ植民地を割譲したそうです。恐らくフリーメイスンリーのヨークライトの起源もこの辺りにあるのではないでしょうか。(2013/5/6追記:ヨークライトの起源はイングランドのヨークそのものにあるようです。)結局その後の名誉革命でカトリック教徒のヨーク公ジェームズ、ジェームズ二世はオランダから来た新国王に国を追われるわけですが、これらカトリック教徒のジェームズ二世支持派はジャコバイトと呼ばれその後のフランスフリーメイスンリーの源流となったともされます。007の主人公ジェームズ・ボンドの名前などもこの国王と関係しているかもしれませんね。ジェームズは一般にヤコブに由来する名前です。
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さてそういう非常にややこしい欧州の歴史ではありますが、そういうややこしい争いと平和の中でフリーメイスンリーは成熟し1717年のグランドロッジ創設へと繋がるわけです。

2012年の現代にその石の都ロンドンで平和の祭典オリンピックは様々ないわくを残しながら現在までのところ成功裡に進行しています。

さてついでと言っては何ですが、ロンドンオリンピックのシンボルタワーとなるアルセロール・ミッタル・オービットという変な形の塔についてフリーメイスンリーのシンボルと絡めて解説をしておきます。
一応アルセロール・ミッタルというのはスポンサーの名前のようで、イギリスの鉄鋼会社の名前のようです。オービットというのがこの塔の名前のようで、一応軌道とかそういう説明がなされていますが、要するにOrbitのラテン語の原語の意味である眼になるのかと思います。また螺旋階段があり、それもフリーメイスンリーの象徴になります。ロンドンアイのように恒久的なシンボルとなるかどうかは現在のところ不明のようですが、ロンドンを代表する新たなシンボルとなる可能性があります。
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さて盛り上がっているロンドンオリンピックですが、開会式のフリーメイスンリーのシンボリズムについては一度触れましたが、それ以外にもたくさんあるようです。最初にシルクハットの集団が握手するのはフリーメイスンリーを象徴すると思われます。ケシの花と思われるものがあったりしましたが、ケシの花も英語でポピーと言いシンボルとなるようです。ダンスを主導するシルクハットの男性達は明らかにフリーメイスンリーを象徴していますし、手に持った本はアンダーソン憲章を象徴していると思われます。ダンスで横向きに両手を天に向けて仰ぐ形はフリーメイスンが仲間に助けを求める時のサインで、モルモン教の教祖であるブラザージョセフ・スミスが民衆に殺される際にそのポーズをしていたとして有名です。
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それらのサインをまとめたような動画がありました。
また工業化の象徴として太い煙突が現れますが、これはイングランドグランドロッジの紋章にあるグランドロッジの元となる三つのロッジを象徴する3つの塔のシンボルを表しているものと思われ、煙突は7本ほどあるようですが、恐らくロッジの連合を象徴すると同時に、Entered Apprenticeで習得する事を求められる7つの美徳を象徴する7本の列柱の意味もあるものかと思われます。写真で見ると煙突の下から3段はやや広めで菱形が入っているものがあり、さらに段数は全体として皆大体11段のようです。三笠公園や平成町のピラミッド型の照明も11段を認めていて、ユダヤ教を象徴する11なのかどうか良くわかりませんが、こういった形があるようです。下の三段は象徴的なブルーロッジの階級を象徴しているのかもしれませんが、相変わらず全体の11段の象徴は良くわかりません。
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煙突には象徴的に菱形模様が描かれていますが、いかにもフリーメイスンリーのシンボルのように描かれています。ブラザーワットの発明した蒸気機関も現れ、その後に出てくるイエローサブマリンを象徴した船もシンボルとなるかと思います。会場自体もロストシンボルでも何度も強調された二重の丸になっているようで、シルクハットの人物は鉄道設計者の大西洋横断ケーブルを可能にした特殊船の製作者であり恐らくフリーメイスンのイザムバード・キングダム・ブルネルであるそうで、これはロスト・シンボルでも触れられていた、米英を繋ぐ電信回線であり、議事堂のロタンダの頂点に描かれた神格化されたワシントンの周囲にあったネプチューンとケーブルを記念するものとかけたものかと思います。ブラザーブルネルが作ったグレートイースタン号は当時最大の客船で、当時ゴールドラッシュに沸いていたオーストラリア航路に向けたものであったそうですが、建設当初から様々な問題があり、またスエズ運河の建設などもあり結局大西洋航路に使われたようです。タイタニック号よりも強靭であったとされ、商業的には全く成功しなかったようですが、タイタニック号の事故はこの船などの建設も遠因になっているのかもしれません。日本のいわゆる小栗上野介が帯同した万延遣米使節団がニューヨークで見物しているそうです。
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高精細画像のものは無料動画になっていないようですが、荒い画像のものがYouTubeにありましたのでご覧ください。
London 2012 Olympics Opening Ceremony 1
London 2012 Olympics Opening Ceremony 2
(2の方は国際オリンピック委員会から止められているようです。やはりフリーメイスンリーの重要なところは茶道の一期一会のようにその機会にその場にいて体験を分かち合うというところなのかと思います。そういう体験を分かち合おうという心持、志が重要だというものかと思います。あとはざっとこの日に作ったブログを読んでみましたが非常に読みづらいですね。これもそういうものとしてお読みください。)
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