2012-09-02 12:07 | カテゴリ:映画について
ジャンル:ニュース テーマ:フリーメイスンリー
まあちょっとテレビ番組と連動したなんて事もあり(ロンドンオリンピック前に広告代理店のフリーメイスンと会ったりしたんですね。)、調子に乗ってまた連動しそうな企画に触れてみようかと思います。
こういうのもステルスマーケティングやタイアップとかいって色々問題をはらんでいることはあるんでしょうが、まあいずれにしてもフリーメイスンリー色が濃いものであれば商売云々は抜きにして良い事である事は間違いないわけで、明らかにそういう内容の映画ってのもまあそれほど常に多いわけではないですから、そういう内容もこのブログではいいのではないでしょうか。
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そういうわけで以前に市章のシンボリズムのピラミッドの項目のところで触れたフランス映画「ピラミッド5000年の嘘」についてです。Gyaoで有料動画であるようですが、私は相変わらずケーブルテレビのオンデマンドで観ました。ブラザーフーバーについての「エドガー」も観ているのでそのうち忘れないうちに書くつもりです。
前評判を確かめようと以前にプロモーションの動画を見たことがあったのですが、その際にはレイラインではないですが、赤道から30°ずれたラインに巨石文明が連なっているなどがあり、これはちょっと酷いなと思って映画館では見ませんでした。オンデマンドで安くやっていたので、生命の木の映画も見ていたので、ついでにみた感じですが、プロモーションで感じたものよりだいぶフリーメイスンリーに近いまじめな感じで、まあエジプト学の本家というフランス大東社のものという感じでしょうが、ポイントポイントに様々な真実っぽい小ネタがはさんであり、全体としては大まかな嘘みたいな感じですが、いかにもフランス革命とそれに続くヨーロッパの戦乱の歴史を乗り越えたフランス大東社と映画発祥の地のフランスのプライドと諧謔が交差するような、本気か嘘かわからなくしたそれが映画だというような変な映画でした。まあハリウッドに慣れてしまった日本人にはそう感じるのだと思いますが、恐らく彼らにしたらこう言うのが本当の映画だという感じなのでしょう。

まあやたら前置きが長くなりますが、それなりに力を入れた映画であると観終わってそう思ったからだと思います。
あらすじをここに載せるのが問題なわけですが、要約するとポイントはクフ王のピラミッドに全て焦点があっていて、その設計にπと黄金律φが存在していて、それらが結局ピラミッドの美しさとその存在の意味であるということのようです。エジプト文明が5000年前の時点で円周率πの存在を知っていて、それに基づいてピラミッドや石像が作られているという事。またφの存在がピラミッドの美しさの基準であって、それは現在まで連なるフリーメイスンリーの美とも繋がる事。つまり今日の文明の基礎となるような幾何学や宗教の根本がこのエジプトのピラミッド、特にクフ王のピラミッド一つに認められるという事。光速の話とメートルの話は偶然か単なる近似ではないかと思いましたが、それもかなりφやπの話から演繹するとありうるのかもしれないという話なのではないかと思いました。
つまり人間は人間として理性を獲得した瞬間から現代に繋がる科学や認識の能力を獲得していて、現代文明というのは単にそれらの知識や文章の積み重ねでしかないという、まああらためて表記するとそりゃそうだという当たり前のことになるのかと思いますが、それがあらためて最古の遺跡という形で現出しているのがピラミッドであり、巨石文明であるという事なのだと思います。
つまりまあアフリカで野生動物の狩りをしていた時代の人間をもし仮に現代に連れてきたとしても十分適応して、現代人として仕事をするようになれるという人間のキャパシティーは変わらない、それほど変化していないという事なのだと思います。その中で古代人の仕事というのはもちろん現代とは圧倒的に異なるわけですが、本質的には等しいかむしろ手抜きが無く集中しているために現代人よりも完成度が高い面もあるという事で、巨石文明というのはそういう点で良く鑑みるに十分値するものであるというものなのだと思いました。内容的にはツタンカーメン展と同じなのですが、プレゼンテーションの仕方と、個人による語りかけという部分でやはりフランス大東社の蓄積というものが優れているかなという内容であったかと思いました。

円周率πについては恐らくギリシア文明時代にはもうわかっていたと思うのでまあ古王国時代には恐らく当時の最大最新の国家秘密であったという事はあったのかと思います。また黄金比φについても恐らく同じころに発見されていて、現代でもベストセラーになっているアップル社の製品に多用されているなど実用的な面が多いようです。

まあまとめちゃうと珍しく観たフランス映画の言いたいことは恋愛とか結婚とかそういうのではなく、実は数学は非常に大事だよというまじめな内容であったという事でしょうか。
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