2012-10-25 00:01 | カテゴリ:イングランド
ジャンル:ニュース テーマ:フリーメイスンリー
さてちょっと無理やりですが3回でクイーンズハウスは終わりにします。
先ほどの国立海事博物館の左隣にクイーンズハウスはありました。
IMG_2236.jpgIMG_2237.jpg
おー見つけたと。やはりインターネットで見る景色は正確というか印象に強いですね。まさにそのままという感じでした。すぐに白黒の傘をさしたかなり女性が若い感じのカップルが来ます。どうだという感じのまさにフリーメイスンという感じです。なかなかおしゃれな傘でどこかで売っていたら買おうと思いましたがどこにも売っていませんでした。まあホントに英仏ではフリーメイスンリーといえばこの白黒の感じでしたね。
IMG_2238.jpg
ロンドンオリンピックでの馬術の会場であったそうです。ここで法華津選手や武田製薬の社長の娘さんが馬術の競技を行ったのですね。どうも武田製薬はその後ライオンズクラブ関連のシンボルを商標でアピールしているようです。国内一位の製薬会社ですが、三角のピラミッドのシンボルマークは国内でしか使っていません。
IMG_2239.jpgIMG_2240.jpgIMG_2241.jpg
この辺は天気も悪いので正直フリッカーの写真の方がきれいです。まあそれと同じ光景という事で目的地だと確認されます。
IMG_2242.jpgIMG_2243.jpgIMG_2244.jpgIMG_2245.jpgIMG_2246.jpgIMG_2247.jpg
この対称性の美、機能性、実用性というものは是非英国の美意識、思想、フリーメイスンリーの思想の源流を理解するためにも多くの方にお勧めする光景かと思います。それほどこういう完全な対称形の建築物というのは多くないと思うのですが違和感が無いのですね。
IMG_2248.jpgIMG_2249.jpgIMG_2250.jpgIMG_2251.jpgIMG_2252.jpgIMG_2253.jpg
建物の正面地下の入り口に立派な要石のあるアーチがあり、ちょっと狭くなっています。左手の方に納屋のような塗り壁の場所があり、ここはちょっと古い感じの部屋です。そこから有名な螺旋階段があります。そして登るとすぐにフリッカーで出てくるチェッカー模様の大理石の床面の中央の吹き抜けの部屋です。
IMG_2254.jpgIMG_2255.jpgIMG_2256.jpgIMG_2257_20121024230545.jpgIMG_2258.jpgIMG_2259.jpg
天井や床の模様ですね。有名なチューリップ階段と呼ばれる螺旋階段の光景です。ブログのヘッダー画像にも使っています。是非一度行かれる事をお勧めします。
IMG_2260.jpgIMG_2261.jpgIMG_2262.jpgIMG_2263.jpgIMG_2264.jpgIMG_2265.jpg
やはり今回のロンドン・パリで見たチェッカー模様の中で一番美しいものかと思います。ここの床を見るとその当時この模様が最新の流行であり、この模様を次々に石工達が最も重要な模様として取り入れて真似ていったのが理解される気がします。美しい幾何学模様で単純でいて世界を表現していて、普遍的であるかと思われますし、視覚そのものに最大の刺激を喚起するような合理的なものなのだと思います。
IMG_2266.jpgIMG_2267.jpgIMG_2268.jpgIMG_2269.jpgIMG_2270.jpgIMG_2271.jpg
美しい天井画があり、グリニッジ宮殿の一部として建てられたこの建築が、当時敬虔なカトリックの王国であった際に王家の屋敷そのものがカトリックの教会と同じ建築で作られているという、信仰の証として、また子女のキリスト教の教育の端緒として存在した事が伺われるものかと思います。壁画も王室関連のものと海軍関連のものがありました。上のものはカトリックの司祭たちの会議の様子でしょうか。
IMG_2272.jpgIMG_2273.jpgIMG_2274.jpgIMG_2275.jpgIMG_2276.jpgIMG_2277.jpg
王室関連の絵画の見学をしているとさすがにヘンリー8世はわかるようになるかと思います。
ヘンリー8世の時代に英国国教会が成立するわけですが、ヘンリー8世は稀に見る賢い君主であったそうで、結婚しては離婚して処刑してしまうという事を繰り返しましたが、それは絶対王政の限界であったというのが実際のようです。この後フランスでヴェルサイユ宮殿で同じ絶対君主のルイ14世の作った庭園を見学しますが、いずれにしても独裁君主の近代国家における限界、そういうものをそれぞれの国のそれぞれの絶対王政は示す事でフリーメイスンリーの基本思想である民主主義、参加者による合議制というシステムの優越性が示されていったのかと思われます。まあそもそもそういう絶対王制を支える帝王学とも言うべき、絶対君主の生育環境や君主のキリスト教の教育そのものに現代のフリーメイスンリーの原型が含まれていて、それらが具体的に君主が人間的な限界を示した際や、外国勢力との武力闘争や外交交渉の間で、様々なシステム的な経験や蓄積を重ねていき、最終的に組織としてのフリーメイスンリーとして結実していったのかと思われました。クイーンズハウスはそれらの実務的メイスンリーの時代の根幹を成す合理性、規則性、対称性という科学的思想の萌芽とも言うべき数々の法則性を見事に具現化した、まさにイギリス絶対王政を支えた実存する帝王学であるかと思われます。
IMG_2278.jpgIMG_2279.jpgIMG_2280.jpgIMG_2281.jpgIMG_2282.jpgIMG_2283.jpg
まさに神と人間を結び付ける旧約聖書のユダヤ民族最大の繁栄の象徴であるソロモン宮殿の建築と同じく、建築によって住む人間の全ての感覚を磨きあげ、五感に訴えかけ、この世の神が司る法則性、規則性を体感するための目的を達成しえた建築かと思われます。
IMG_2284.jpgIMG_2285.jpgIMG_2286.jpgIMG_2287.jpgIMG_2288.jpgIMG_2289.jpg
大英帝国の繁栄もこれらブラザーイニゴー・ジョーンズやブラザークリストファー・レンの建築から始まったと言っても過言ではないのではないでしょうか。それほど彼らの建築が与えた影響というのは大きなものがあったかと思いますし、そういったものが大きな象徴となり、ニュートンや王立協会を中心とした科学の発展に繋がったものかと思います。
IMG_2290.jpgIMG_2291.jpgIMG_2292.jpgIMG_2293.jpgIMG_2294.jpgIMG_2295.jpg
実際にこういう極めて厳密な対称形の建築物が重要な場所にあるかないかという事だけでも、科学的思想や自然法則の完全性という基本的な考え方や物の見方が出来るかできないかという事で違ってくるのかと思います。
IMG_2296.jpgIMG_2297.jpgIMG_2298.jpg
国立海事博物館の入り口の王室の紋章です。博物館の裏にあったバラです。フリーメイスンリーの象徴ですね。イギリスでは王室の象徴そのものでもあります。

この後はグリニッジ天文台に向けて丘を登っていきます。
関連記事
秘密

トラックバックURL
→http://freemasonry.jp/tb.php/279-c649d069