2012-11-11 11:23 | カテゴリ:イングランド
ジャンル:ニュース テーマ:フリーメイスンリー
さてまあウェストミンスターや大英博物館は内容が濃密過ぎて実際行っても疲れてしまうわけですが、それをきちんと把握して咀嚼するためにも王室やフリーメイスンリーの知識は必須な訳です。こうしてブログにするとやはりそれぞれの撮ってきた写真について説明するためにも勉強するわけですが、実際行って見るだけだとそのまますごいなあというだけで理解する事にはなかなかならないかと思われます。それでいいとおっしゃる方もいるかもしれませんが、それでは進歩はありませんし、それら銅像や絵画、お墓などが示すシンボルの意味は自らが向上したいと思う人にとっての材料であり道具であるのです。まさにそれがフリーメイスンリーだと思います。

さてロンドンも3日目を終わって、夕食はほとんど食べなかったと思います。毎回歩き疲れて寝てる状態です。それで面白いのかと言われるとあれですが、まあ勉強のため来ているようなところです。

そして4日目です。まあ結局1週間位の旅行ですからやっとゆったりしてくるのは時差ボケも含めてこの位からで、ゆったりしたければ家にいるか近所のホテルに泊まればいいわけで、勉強するに如くはなしだと思います。相変わらず朝食はちゃんと食べたと思います。

ウィンザー城はなぜ行こうかと思ったかというともちろんウィキペディアなどでフリーメイスンリーの最初の会合が1360年に開かれたという内容があったからであり、かつてロンドンに旅行に来た際にはストーン・ヘンジを訪問し、雹に降られてあまり良い印象も無かった事でもう一度同じところに行こうと思わなかった事もありました。20年前は途中バースとソールズベリー大聖堂も訪問したのですが、バースは入浴施設も無く、現在は水着で入るものもあるそうですが、またカンタベリー大聖堂も石の建築に飽き始めてその独特のかびの臭いに疲れていたころで、再び訪問したいとは思いませんでした。またその当時は特にキリスト教教会の雰囲気に飽き始めていたというのもありました。ウィキペディアのフリーメイソンの項目も改変が常にあり、かつては起源説でこのウィンザー城での石工の会合が最初に書かれていたのですが、その後明らかにブラザー片桐三郎関係と思われる改変があり、ウィンザー城に関する項目は消えていましたが、また最近起源説として加えられたようです。

ウィンザー城自体は訪問して感じた事はフリーメイスンリーというよりも現王室がウィンザー朝という名前を付けた通り王室関係としての落ち着いた印象が強く、高齢者にお勧めの観光地という感じ以上の印象は受けませんでした。まあ後で火事の話も出てきますが、王室の象徴という場所なのだと思います。

そういうわけでロンドン4日目のウィンザー城訪問ですが、通常の旅ブログのように薄い内容となりそうなのを先に断っておきます。内容的には少ないですが写真の数の関係などで相変わらず三分割して解説する事とします。旅の雰囲気をお楽しみ頂き旅行の参考としていただければ幸いです。
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4日目はそれまでの2日間と異なって恐ろしいほどの快晴です。やはりグランドロッジとバッキンガム宮殿は早めに周ったほうが良さそうです。まあホント旅行は天気次第です。
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ウィンザー城にはワーテルロー駅、英語だとウォータールー駅だと思いますが、ナポレオン戦争決戦の地の名前ですが、ロンドンアイのすぐ南にある鉄道の駅から電車に乗って30分位な訳ですが、その駅まで地下鉄で移動します。ラッセルホテルのすぐ近くのラッセルスクエア駅から乗るわけですが、ウィークデイという事もあり人の流れと逆方向に動くのでなぜか間違えて通常エレベーターに乗るところを非常階段と同じような恐らく最も長い螺旋階段を降りてしまいました。エレベーターに乗れないで急いで登ってくる出勤の方々に大変な迷惑をかけてしまったのですが、こちらは珍しいものを見つけた気持ちでちょっとラッキーみたいな感じです。ロンドンの地下鉄は非常に面白いですが、恐らくその中でもフリーメイスンリー関連で最も特色あるのがホルボーン駅とこのラッセルスクエア駅なのだと思います。この後登るセントポール大聖堂の螺旋階段も非常に長かったですが、継ぎ目のない連続した螺旋階段としてはこのラッセルスクエア駅の螺旋階段が恐らく最も長いのではないでしょうか。螺旋階段に興味のある方は是非一度行って見てください。
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ウォータールーステーションです。チケットを買うのがちょっと面倒で、実は間違えて往復分を二回分買ってしまいました。1000円くらいの損失です。ウィンザー城のチケットと一緒に頼むと割引もあるそうなのでそれがお勧めです。どうもロンドンに来てから両替といい地下鉄のチケットといいどうもボッタくられている感じがしますが気にしないようにしましょう。まさにフリーメイスンリーといったところです。ロンドンの鉄道は時刻表はありません。ウィンザー城に行くにはどのホームで待ってれば良いのかと係員に聞くとこのホームだと言い何分に来るかはわからないからそれ以上聞くなと言われます。鉄道の常識はだいぶ異なります。10分ほど待っているとすぐにウィンザー・イートン行きの鉄道が来ます。鉄道の印象はとにかく静かという事です。座席も改良されていて、とにかく乗り心地はアメリカと言いイギリスと言い日本より良いですね。山手線のようなつもりで待っていたのですが、完全に観光列車で箱根登山鉄道のような印象です。
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天気が良いと気持ちも良いですね。
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ヴィクトリアタワーのユニオンフラッグも映えます。
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実はこの他にも帰りの飛行機や空港までの地下鉄の車窓などロンドン郊外の普通の民家の様子を興味深く眺めて、写真に撮る機会もあったのですがあまり撮らないようにしていました。まあちょっと無遠慮かなと思ったわけですが、このウィンザー訪問の際は天気が良くて気持ちも高まっていた事もあり撮影しています。
基本的にレンガ造りの古い建物が多いですが、比較的均一な作りになっていて二階建てで煙突が付いた100年くらいは経ってそうなものが多いです。集合住宅のようなものもありますがあまり一般的ではありません。こういうレンガ建ての100年前からの建物に住んでいる人々がイギリスの一般的な住人なのだなあと感慨があります。非常に緑が多く、ゴルフ場などもそのまま緑の中に平らな所にある感じで、山はほとんどありません。緑も針葉樹はほとんどない感じで広葉樹で常緑樹が比較的多いのでしょうか。色々な植生が混じってる感じでした。公園などが充実している感じでしょうか。ロンドン近郊では工場などの環境に影響の出る施設はほぼ活動を停止しているような印象でした。恐らくですがほぼ公害や環境汚染となる建築物は大都市の近郊では徹底して絶滅しているという印象だったと思います。
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MI-6の裏側です。イランやイラクなどのメソポタミア文明の大神殿であるジッグラドを模した造りとなっているようです。007シリーズのテムズ河畔でのアクションなどで有名でしょうか。それよりも近くの近代的な高層建築が気になってしまいますが、もちろんマンションではないでしょうね。IT企業などが入っているのではないかと想像します。
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もう5分もするとこんな光景で、日本で言うと宇都宮や甲府辺りまで来たような印象でしょうか。まあ都市計画なんでしょうが、山手線がすぐに郊外に直結しているような印象でしょうか。
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20分も乗ると羊や牛の放牧が認められます。軽井沢か千葉のマザー牧場まで来た感じでしょうか。まあかつては日本でも東海道線で牛小屋が見られたりしました。ああいう環境が実は一番大事という当たり前の事を維持しているのがヨーロッパなのですね。本当に悪いと言えば悪いですが、文明がどうとか小理屈は実はふりかけのようなものです。
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さてまあ30分弱でしょうか。乗り心地もいいので印象としては日本の電車で10分位な感じです。気取って行くほどのところではありません。箱根かそんなところの感じでしょうか。箱根湯本の感じが近いかもしれませんね。まあとにかく乗客は少なくて落ち着いています。都心から10分で箱根湯本みたいなロマンスカーのような感じでしょうか。女王お気に入りのウィンザー城に到着です。前に歩いているのは日本人観光客であったかもしれません。箱根の方が安いよ~ってな感じでしょうか。

確かドアがボタン開閉だったと思います。そんなところもそんな感じです。乗降客はイートン校もあり栄光学園の生徒みたいな生意気そうな学生や暇そうないかにもフリーメイスンっぽいおじさんや忙しそうに買い物してる感じの有色人種のおばさんなど、まあ観光地にありがちの雰囲気です。まあロンドンから離れてすぐに異常に落ち着いていますのでそこを旅行者が移動する違和感は傍目には相当だと思います。乗降客の数なんかは私の記憶では日本では小海線に近いのではないかと思います。近所のバスみたいな利用だと思いますが、まあ完全に観光路線なのだと思います。ITって儲かるんだなあ。そんな印象でしょうか。優雅と言えば優雅なせせこましいと言えばせせこましい、植民地やITでこれを維持していると言えばその通りのなかなか悲しい英国の現実です。
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