2013-01-17 23:28 | カテゴリ:本について
ジャンル:ニュース テーマ:フリーメイスンリー
ブログもちょっと勢いも無いところなんですが、色々反響の事もありまた取材というか内容を充実させるためにも色々読書をしないといけないわけで、そもそもそれらの本ですぐに読んでしまうほどの面白い文章というのも早々ないので、まあ行き詰っているというかちょっと小休止というところなんだと思います。

私自身もロッジに通ったりいろいろ試行錯誤していた時期が2010年頃であり、ちょうどこのブログでも取り上げたロスト・シンボルの出版された頃であり、勧められるがままに日本語訳の初版本をアマゾンで注文してブラザー片桐三郎の「入門フリーメイスンリー全史」とともに一気に読み通した頃が懐かしいのですが、やはりその後本屋で大量に認めた荒俣弘氏の著書「フリーメイソン」などを見かける事があっても、まあ大体私の方が知っているというところで一切日本人の著作を読んでいなかったなどもありました。その後結局アキレス腱を切ったりして、このブログをやり始めて最初に赤間剛氏の存在をコメントで教えていただき、その著書のフリーメイスンリー関連のもののその当時としての基本的に日本グランドロッジが全面的に支援した正確な内容の部分について驚かされ、またパストグランドマスターのブラザー山屋明の「日本のフリーメイスン」やブラザー高崎廣の「日本に君臨するもの」など日本のフリーメイスンの著作を読んだりしましたが、いずれもロスト・シンボル出版以前のものであり、基本的に陰謀論が趨勢の時代の細々としたちゃんとした解説本であり、また日本の一般人に向けたものというよりもある程度知識のある人向けの本という内容であったかと思います。

それでまあ「ユダヤ古代誌」を聖書に引き続いて読み進めたり、横須賀に来たので「黒船の再来米海軍横須賀基地第4代司令官デッカ-夫妻回想記」を読んだりとまあ直接フリーメイスンリーを解説する本などはあまり読んでいませんでした。でまああんまり実際読書のスピードは遅かったわけですが、ちょっと機会があって東京都立中央図書館に立ち寄ってフリーメイソンで検索して書架を探した所、まあ世の中大体本の好きな人はロスト・シンボルは一生懸命読んでいるようで、その後のほぼ同時期にほぼ読後の勢いそのままに一斉にかなり陰謀論からは離れた欧米の資料を徹底的に当たった感じの出版が相次いでいた事に気付きました。で、内容をそれぞれ立ち読みで確認してまあ都民ではないので完全なボランティアでそれぞれの本を皆アマゾンで注文して購入してみてまたこのブログに書いているわけです。まあ出版した本を正規で購入して無料でブログに勧める文章を書いているんだからまさにフリーメイスンリー通りの活動のようです。

というわけでまあ詳しくはまだ読んでいないわけですが、それぞれアマゾンで購入できるのでそんなに変な本ではないという事と、かつての陰謀論のような本ではないので内容が重複する事は多々ありますがこのブログで勧めるのに遜色はない本であるかと思いますので、まわりくどい映画や動画を見るよりはまあこのブログを読むような活字に慣れた人には本の方がよろしいかと思い、まだ内容を十分確認する前にアマゾンの手下のような立場で紹介します。アフィリエイトもあるのですが、まあこのブログでお金が発生する事はありえないようです。

特に感心したのは次の本です。

真説フリーメイソン大百科 上真説フリーメイソン大百科 上
(2011/09/21)
有澤 玲

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真説フリーメイソン大百科 下真説フリーメイソン大百科 下
(2011/09/21)
有澤 玲

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有澤玲氏はブラザーブレント・モリス著の「The Complete Idiot's Guide to Freemasonry」の翻訳した「フリーメイソン完全ガイド」の訳者であり、こちらは基本的には日本語で出版されている内容で最もきちんとしたものでありかつもっとも幅広くカバーする内容であったわけですが、結局訳者の方が逐語訳しているのであまり理解していない翻訳がそのまま出ているという内容で、やはりブラザー片桐三郎の「入門フリーメイスンリー全史」が非常にそれに比べて理解がし易かったというところであったのだと思います。
それに比べて、この2011年出版の本はまさにロスト・シンボル出版後であり、その前の訳書のリベンジとばかりにシンボリズムなどこのブログでも重点的に取り上げている内容を徹底して追及しており、恐らく前作の訳者が理解していなかった部分を徹底して排除して訳者の疑問の部分を徹底して追及して納得した上で書き上げた力作なのだと思われます。前作とも合わせて基本的にはこれら全ての内容を理解してある程度記憶してロッジに来てほしいというのが日本のフリーメイスンリーの入会条件ともなるのだと思われます。


フリーメイソン  ‐‐「秘密」を抱えた謎の結社 (角川oneテーマ21)フリーメイソン ‐‐「秘密」を抱えた謎の結社 (角川oneテーマ21)
(2010/05/10)
荒俣 宏

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まあこちらの本は有名なようで、ロスト・シンボルを読んだ方も読んでいない方も都市伝説で知った方も少し勉強しようと思ったときに読んでいる本のようで、基本的にロスト・シンボルの枠の中で話が進行するような、まさにロスト・シンボルとセットでご本人の解説や読ませ方がうまいのと、なかなか博物学の知識と考え方を前提として、ウィキペディアの時代に価値のある本としてきちんと形にしているというところがあるのだと思います。フリーメイスンリーの段階としてはまあかなり低い感じで上記の有澤玲氏の著作に及ぶものではないでしょうが、基本的に図を排して文章だけで読ませるように書いている構成は評価できるのだと思います。


図説 フリーメイソン (ふくろうの本/世界の文化)図説 フリーメイソン (ふくろうの本/世界の文化)
(2010/08/07)
吉村 正和

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吉村正和氏も1989年に出版された「フリーメイソン 西欧神秘主義の変容」という極めて当時としてはまともな印象の本で比較的あっさりとフリーメイスンリーについて紹介した本を書いていて、多くの人が読んでいると思いますが、それ以前にこのブログでも動画で紹介したブラザーマンリー・P・ホールの「the Secret Teachings of ALL AGES」の日本語訳の象徴哲学大系を1981年に翻訳されていて、そのあたりから一種の権威だと思われるのですが実際にロッジでの活動などはわかりません。その方のやはりロスト・シンボル出版後の2010年にどこかから依頼があって何か英語版の基本となるようなものがあったのだと思いますが、わかりやすい図説主体の本として出版されたものです。まさにこのブログのような写真を中心とした色鮮やかな印象的な構成となっていて、活字ばかりよりもこちらの方がわかりやすそうという方向けなのだと思われます。

いずれもフリーメイスンによる著作とは違うと思いますが、恐らく出版時期などからフリーメイスンリーが全面的にバックアップした形で内容なども検討されているかと思いますので、完全に内容的に間違いが無いという事ではないでしょうが、基本的に出典などが海外の出版物や日本の出版物に求めうる内容となっているかと思いますので購入して熟読して損は無いものかと思われます。

日本では特にキリスト教、ユダヤ教の前提知識が少なく、私自身も現在ユダヤ古代誌やその他など様々な本や経験で学習中の身ですが、基本的なキリスト教、ユダヤ教の知識についてはやはり日本語訳であっても聖書の通読に全面的に依拠せざるを得ないかと思います。フリーメイスンリーの目的が聖書を通読する目的である事は無いという事は理解されるかと思いますが、ロスト・シンボルの内容を読めば単純にわかるとおり、聖書の通読とフリーメイスンリーとは非常にリンクするものである事はこれまた疑う余地のない事でもあります。ユダヤ教やキリスト教、カトリック、プロテスタント、イスラム教など世界の大多数を占めるアブラハムの宗教について理解する事は日本人はかなり困難であり、またそれらの社会の中で生み出されてきたフリーメイスンリーについて具体的に理解する事はまた困難であるかと思います。しかしそれらを理解する鍵が聖書の通読にあるとわかればそれ自体は困難ではないのだと思われます。日本のロッジもこれらの出版物を見る限り明らかに増加の一途をたどる事は間違いないのかと思われますし、ロッジに関わる方も関わらない方もいずれもフリーメイスンリーについて知識をさらに深めていくであろう事は間違いないのかと思われます。聖書の通読はフリーメイスンリーにおいて必須ではありませんが、より深い理解、進歩のためには必ず為になる作業であるのだと思われます。上記の紹介した出版物はあくまでそれらの参考書でしかありません。

またいずれ詳しく読んだものについては感想というか解説を加える記事になるかと思います。その他の読書感想以外の記事も適宜作成中です。出版物の内容ともかなり異なるスタンスであったり内容的にも被る部分もあったりしますが、いずれにしてもそれなりに価値のある内容で進行しているところは自負するところなのでそれなりに進行するものかと思います。有料化の予定は相当なさそうです。

それではみなさん読書したり歩きまわったりテレビも面白くないようですから体や頭を動かしてぜひ充実した生活をお送りください。
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