2012-02-09 09:53 | カテゴリ:東京
ジャンル:ニュース テーマ:フリーメイスンリー
さてまた話題が途中で変わりますが大丈夫でしょうか?

日本の伝統宗教である神道や仏教にキリスト教やユダヤ教の文化の中で生まれたフリーメイスンリーのシンボルを認める事は可能でしょうか?
フリーメイスンリーの思想はそもそも人類は共通の思考や考え方を持ちうるという所にあると思われ、宗教や文化の違いを乗り越えて共通の意識を持ちうるという所だと思います。その際に大事になるのが、そもそもそれが可能であるのは人類が共通の祖先から派生したに違いない、または多少違いがあってもほぼ共通の条件、共通の歴史の結果で現在のような多様性を示しているに過ぎず、元をたどっていけば必ず多くの共通点を見出だすからであるということなのだと思います。それが友愛の精神の根底にある理論的背景であり、聖書の逸話でいえばバベルの塔や、アダムとイブの話になるのだと思います。

さてでは現実問題としてインドで紀元前500年ころに生まれ、その後幾多の変遷を経て、中国や東南アジアを経由して日本にもたらされ、さらに日本の中でも幾多の変遷を経て現代に伝わる仏教の教えの中にフリーメイスンリーで共有されるようなシンボルの教えは認める事ができるのでしょうか?

それは国立博物館で開催されていた空海と密教美術展で展示されていました。


真言密教の教えを表す曼荼羅図です。いわゆる両界曼荼羅の胎蔵曼荼羅です。
釈迦の教えとそれの表す世の中を図式化しているものです。


こちらはカタログにあった東寺に伝わるものであったと思います。同じ図のやや接写です。
遍知院という部分の中心に火焔を象徴する形としての一切如来智印の三角形が認められます。迷いを全て焼き尽くす光としての炎を象徴するようです。ネットで調べると経典などでは逆の三角形を使うこともあるようです。


いわゆる卍も認められますね。大日如来の上部において真知が大事である事を象徴しているのかと思われます。△は▽と対になり✡を形作る事やΛと∨で接合のシンボルともなり、シンボリズムの最も普遍的で重要なものとなります。
これに似たものが以下のものになるでしょうか。


フランス人権宣言に認めるAll Seeing Eye

また卍はシュメール文明で認められる双頭の鷲などと同じ由来の古いもので、エジプトではアンクやタウ十字が使われ、旧約聖書にあらわれる十字の原型とされますが、十字がキリスト教の象徴である十字となりシンボルとなったのはむしろそれらの起源とされる卍、英語ではswastikaがインド、シュメールで用いられ、結果としてローマ帝国でアンクやタウ十字と一緒になって象徴となったようです。この辺の起源については様々な学説があるかと思いますが、現在ではナチスドイツのハーケンクロイツとして採用された事から世界的に表現を忌避する傾向となっています。シュメール、メソポタミアとエジプトの文明の衝突は現在においても延々と引き継がれているのでしょうか。

日本人はあまりそういう事を意識せず極東で伝えられたものを知らずに保存していたものかと思います。それらが第二次世界大戦という形で現実に現れたとき、それらシンボルの持つ歴史や意味を間近に感じさせられるのです。


ワシントンD.C. スミソニアン博物館にあるブラザーリンドバーグが大西洋単独無着陸飛行に成功した際のスピリットオブセントルイスの先端の内側に描かれたswastika。吉兆を意味するシンボルとして当時流行したようです。

さて仏教と言えばやはり仏様を拝む事になるわけですが、この仏像製作と言う美術は教科書でも教わる通りアレクサンダー大王の東征の結果にガンダーラ美術として始まりました。


アフガニスタン バーミヤン遺跡の仏像 現在は身体もありません。


カンボジア アンコール・トム遺跡の仏像


東大寺 盧舎那仏


広隆寺 弥勒菩薩半跏思惟像


薬師寺 薬師如来像


興福寺 阿修羅像


高徳院 阿弥陀如来像
鎌倉や御仏なれど釈迦牟尼は美男におはす夏木立かな 与謝野晶子


大船観音寺 巨大白衣観音像

これらはすべて源流をエジプトのスフィンクスに求められるようです。スフィンクスはピラミッドより起源が古いとされ、もともとファラオの顔を模した神様の造形であるようです。


ギザの大スフィンクス
スフィンクスの逸話としては次の神話が有名です。ウィキペディアの引用です。オイディプスの神話によれば、ヘーラーによってピキオン山に座し、テーバイの住人を苦しめていた。旅人を捕らえて「朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足。これは何か」という謎を出し、間違った者を食べていた。なお、答えずに引き返すことは可能だった。この謎はムーサに教わったとされている。しかし、オイディプスに「人間は赤ん坊の時はハイハイで四つ足、成長して二足、老年で杖をつくから三足だ」と答えられ、岩の台座から飛び降り、海に身を投げて死んだという。
この逸話は人生を青年期、壮年期、老年期に分けて考えるフリーメイスンリーの教えの元になったものと考えられます。人生を朝、昼、晩のように三つに分ける考え方はそれぞれ三階級の教えとしても反映されています。


ベルリン ネフェルティティの胸像(ツタンカーメンの義母)


ツタンカーメンの黄金のマスク


ラムセス二世のアブ・シンベル神殿


ギリシアのスフィンクス像


ミケランジェロ ピエタ像(聖母子像)


ワシントンD.C. House of the Templeのスフィンクス像


サウスダコタ州ラシュモア山 ブラザージョージ・ワシントン ブラザートーマス・ジェファーソン ブラザーセオドア・ルーズベルト エイブラハム・リンカーン(追記:リンカーンは入会申請を出したそうです。)

仏教に関してはインドではほぼヒンドゥー教とイスラム教が多数となりほとんどすたれてしまっているようです。ブラザーキップリングが指摘したように当地のカースト制度やバラモンの権力、釈迦の悟りへの過程などは日本人が日本で想像するものとはまた別の現実があるのでしょうし、それらはまたブラザーキップリングが感じたフリーメイスンリーの平等の教えの良さにも繋がり、また現在の経済発展著しいインドでフリーメイスンリーが盛んになっている事とも全て繋がるのではないかと思います。

またこれらの元となる東と西を結びつけた大帝国を一代で築いたアレクサンダー大王を生み出した国ギリシアが、いわゆるユダヤ人問題を第二次世界大戦後にイスラエルの建設によって解決し、統合ヨーロッパを生み出したEUにおいて経済的問題を抱え、現在の世界の重要な問題となっている事は、哲学や宗教を生み出し多くの智恵をはぐくんだ人類がさらにグローバル時代においてより偉大な智恵を必要としている表れではないかと思われます。ネオプラトニズムがルネサンスの原動力になったように歴史を見つめなおし現在に対処する事がすなわち新しい未来に対して扉を開く最善の方法になる事かと思われます。


上野 不忍の池の蓮


土偶ですね。


クールベ 波と罠にかかったキツネ


ファン・ゴッホ 白バラ


マックス・エルンスト

博物学はフリーメイスンリーの思想の重要なものです。


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