2012-01-05 09:56 | カテゴリ:全国の市章
ジャンル:ニュース テーマ:フリーメイスンリー
さてでは日本の市章について特徴あるものについてフリーメイスン的考察を加えていきましょう。
まず良く挙げられるのが豊田市の市章ですが、私としては長崎市の市章から見ていきたいです。

全国の市章はYahoo Japanで市章を検索すると出てくるサイトなどで見ることができます。

長崎市の市章

長崎市市章
いわゆるペンタグラム 五芒星ですね。内部にペンタゴン 五角形を配置しています。五芒星はウィキペディアで調べると下向きに配置すると悪魔のシンボルだとか、安倍清明のシンボルだとかいろいろと書かれています。フィフスエレメントなんて映画もありましたが、そういうものの象徴というものもあります。ダヴィンチコードでも異教のシンボルとして解説されていました。さかさまに表記することで子宮を意味するとか、東方の星を意味するとかあったと思います。
フリーメイスンリーでは五芒星はまず思い浮かべるのがOrder of the Eastern Starといういわゆるフリーメイスンリーの付属組織としての女性団体の象徴です。さかさまの五芒星でそれぞれ5つの三角形に5つのGや5つのシンボルをあてはめて象徴としています。
正統派フリーメイスンリーでは五芒星はフリーメイスンリーの特定のシンボルではないとされ、Blazing Starの一つとされています。ただしフランスのGrand Orient系では五芒星はGに対応するシンボルとして良く認められ、エプロンやイラスト、ロッジの象徴として古いものや現在のものにも認められています。
長崎市の歴史をひも解くとキリシタン大名による開港から出島、大浦天主堂の建築、隠れキリシタンの歴史、グラバー邸、原爆投下とキリスト教や開国と密接にかかわっていて、その中でもカトリック、特に明治維新後はフランス系のカトリックとの関連が認められます。
五芒星自体はアメリカ星条旗や中国の紅色旗、ベトナムや北朝鮮、旧ソ連の国旗にも認められ、これらを押し並べて考えるとフランス大東社が建国に関与した国または共産主義国に共通するようでもあります。

ペンタゴンの中にある5つの市の形についてですが、おそらくキリスト教とフリーメイスンリーに共通するAnchor 碇の変形なのではないかと思われます。(2015/8/12追記:フルールドリス、フランス王家を象徴する百合の紋章の形ですね。伝統的なキリスト教を象徴する紋章です。五芒星と5の数字と合わせてフランス系カトリックの強調であるかと思われます。フルールドリスfleur-de-lis についてはいずれ記事に取り上げたいかと思います。)


一応長崎市のホームページの正式な解説は外形は草書の「長」をデザインし、鶴の港を象徴して折り鶴の形を星状に配しています。中の5つの市の字は、安政年間に開港した5港の一つであることを表わしています。とあります。

五芒星については特にフリーメイスンリーに興味のある一般人にとっては非常に普及したシンボルであり手軽に身につけることのできるものでしょうがそれらが普及した意味というものを考えるとやはりシンボルとして奥深いものがあります。日本の高齢者にとっては日本陸軍の徽章として有名で、これらについても後に解説しようと思いますが、日本陸軍がフランスの軍制を模倣したために導入されたものだと推測されます。

また星がシンボルとして重要であるのは、天文学や占星学が古代より極めて重要な学問であり、現代の物理学、科学、宗教の基礎となる体系であることからです。星や太陽、月の周回は暦や時間の概念のもととなるものであり、時間や空間を制御するものはすなわち神の存在を証明するものとして認識されていたと思われます。

シンボルについては一朝一夕の勉強では困難でこのブログではあくまで導入として個人的意見として書かせていただいていますので、興味ある方はさらに深く勉強されるのが良いと思いますし、間違いや異論がある方は率直にコメントしていただきたいと思います。

では次に長崎に近いところで横須賀と同じく米軍基地のある佐世保の市章について見たいと思います。

佐世保市市章
これはやはり菱のマークですね。菱のマークは古来皇室で伝統的に使われてきた装飾のシンボルであるそうです。片仮名のサセホの形になっているそうです。中心には十字架があり、キリスト教のシンボルになるのだと思われます。Λと∨が組み合わさる形は一つのシンボルの形です。
佐世保市のホームページを見ると明治44年制定と書いてあります。

明治44年とか明治45年頃の市章の制定が多いですね。大正初期も多いかと思いますが、市章の制定時期も時代背景として色々興味深いところです。坂の上の雲などあり、乃木将軍の殉死等ありますが、司馬史観で知られる司馬遼太郎も元陸軍であることを鑑みると日本の現代史を再考するきっかけともなりそうです。

星のマークの市章についていろいろ興味を持って見ていくとある傾向に気付くことと思います。
それについては次回にしたいと思います。

色々疑問や異論があることと思います。率直なコメントを期待していますのでよろしくお願いいたします。

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