2013-04-29 17:48 | カテゴリ:鎌倉
ジャンル:ニュース テーマ:フリーメイスンリー

終わりのない夏―ジョージ・アイ・パーディーの生涯終わりのない夏―ジョージ・アイ・パーディーの生涯
(2001/09)
トーマス コールドウェル

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この本をグランドロッジの展示棚で最初に見たのはいつか忘れましたが、推薦しているという石原慎太郎氏の名前が印象に残り、石原氏のニュースなどが出るとなかなか色々なつながりがあるのだなとか思ったりしていました。筆者が故人である事も知らずグランドロッジで見かけるアメリカ人フリーメイスンの高齢者を見るとこの人があのブラザージョージ・アイ・パーディーなのかとか思ったりしていましたが、現在この本を読了しブラザージョージ・アイ・パーディが逗子マリーナに長く住まい、最後を鎌倉の病院で2000年に亡くなったと知り私も色々と知った土地であり様々な繋がりを感じているものであります。かつてこのブログでも取り上げた「日本に君臨するもの―フリーメーソン日本ロッジ幹部の証言」で原子力関係の配管の会社を多く経営されていたとあり、ちょうど福島原発の事故などあった後であり、様々な因縁を感じたものでした。日銀地下金庫のダイヤモンドの拾得の話など、わたしも少なからぬ因縁のある世耕一族の追及など聞いた事もあり、なかなかにまさにブラザーコナン・ドイルの描く「緋色の研究」のごとき目に見えぬこの世の繋がりを様々に感じる方の自伝でありました。

少し読者の興味を喚起するように内容について触れると、題名となった終わりのない夏とは筆者が少年時代に友達と二人で無人島で夏休みを経験した、まさにロビンソン・クルーソーの物語のような体験が原風景となり、またブラザーリンドバーグとの偶然の出会いなどと、それら冒険心に富んだ素質を見込まれてか、会った事のない叔父さんが死後に32階級のリングを渡してくれるなどあり、その後31歳でフリーメイスンとなり、その後海軍軍人となって大西洋から太平洋を周り、艦長となって終戦直後の日本に上陸して、すぐに自殺に失敗した東條英機に面会し、その後除隊して離婚して妻子をアメリカに戻し、事業を始めて朝鮮戦争中の日韓間の取引で成功し、その後フリーメイスンとしてスコティッシュライトの33階級に認められ、昭和天皇より勲章を頂き、ヨットを趣味として2000年3月27日に亡くなるというまさにフリーメイスンとして波乱万丈の人生を送ったという、日本語に訳されていて極めて平易で読みやすく、映画にでもなるのではないかという、読後にそうそうこれはちょうどヘミングウェイの物語の感じのもう少し爽快感が少ない感じという思いを抱きました。まあヘミングウェイ自体読んだのは20年以上前なのでなんとも言えないのですが、多分ヘミングウェイを読んだことがある方には伝わるのではないかと思います。

ブラザージョージ・アイ・パーディーも最初に昭和天皇から勲章をもらうところから書き始めるのですが、同様に昭和天皇から勲章をもらったフリーメイスンにブラザーカーチス・ルメイがいます。こちらの方は勲章をもらうのに元首相の小泉純一郎氏の父親の小泉純也氏が根回しをしたなどあり、なかなかジャーナリストのブラザー村山有氏の回顧録でも昭和天皇はキーパーソンとして描かれており、フリーメイスンと昭和天皇の間のやり取りなどもなかなか当時の主要な興味の対象であったのだなと思われます。本日この内容を書き込むのが昭和の日であり5月1日の2日前であるのも数々の因縁の為せる技なのではないでしょうか。

ブラザージョージ・アイ・パーディーはテキサスグランドロッジのグランドマスターもされているそうで、2000年3月27日のミレニアムの3の倍数の日に亡くなられて、その後2001年9月11日にいわゆる同時多発テロが生じて世の中が激変するわけですが、2001年12月頃に私は2ちゃんねるでNTTに文句を言っていたようで、eBayでもらった33階級の証明書には2002年1月21日と日付が示されていました。やはりツインタワーの崩落と日本経済の失墜とは何らかの関係があるようですが、いずれにしても一人のフリーメイスンの第二次世界大戦から戦後の昭和時代の日本を見続けた人物の爽快な人生であり、あまり秘密の内容を含んだとは言えない、恐らくそういう事を書く事を許されない立場の人間の、極めて小説的なフリーメイスンとしての生き方を著した貴重な書ではないかと思われ、日本のフリーメイスンリーについて知るためには必読の書と思われました。

ちょうどブラザーアダム・ヴァイスハウプトのイルミナティの入会案内を同時に読んでいるのですが、Geist(魂)、Seele(精霊)という言葉を強くこのブラザージョージ・アイ・パーディーの書にも感じました。私も仕事柄多くの日本の高齢者とお会いしますが、その時代の精神というか、いつの時代にも人類全体を覆う精神というものが存在し、それらがあらゆる人間と繋がり全ての物事を相関させていくということを感じました。

この後はブラザーデッカーの回顧録、ブラザーマッカーサーの回顧録、ブラザー村山有の回顧録などを読み進めていこうと思っています。

Virtus Junxit Mors Non Separabit 美徳が結びつけた者たちを死が分かつことはない。
(以前は美と死は分かち難しと訳していましたが、誤訳です。Whom virtue unites, death will not separateもしくはVirtue has joined (them); death will not part them.と訳されるそうで、まさにブラザージョージ・アイ・パーディーのように亡くなってもブラザーの魂は一緒だという事なのです。)
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Rest In Peace.

ありし日の昭和天皇の様子の動画がありましたので置いておきます。
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