2013-08-03 01:36 | カテゴリ:スコットランド
ジャンル:ニュース テーマ:フリーメイスンリー
さてさてブログ管理画面にアクセスできなくなり、少しそれ以前の内容があまり良くなかったかなとこのブログには珍しく反省したりなんかしているところですが、まあ修正する事はなくそのまま経過するところがまたフリーメイスンリーのブログといったところでしょうか。
どうもこのロスリン礼拝堂が実務的メイスンリーから思索的メイスンリーへと移行するきっかけとなった中心であった実際に残る礼拝堂であることは確かであるようで、それらの庇護者がテンプル騎士団の系譜を受け継ぐシンクレア家であったこともまた確実なものであるようです。私自身はあまり予備知識を持たず感傷も入らずにこのロスリン礼拝堂を幸運にも見学してしまって、結局キリスト教とドルイド教の融合した表現であるのだなと考えてしまっていましたが、どうもやはり予感はあった通りフリーメイスンリーの起源とされるスコットランドでの最重要なフリーメイスンリーの施設であるようで、この見学後に驟雨に見舞われたりしたのですが、キリスト教から確実にフリーメイスンリーへと進化を遂げたその歴史的な場がまさにこのロスリン礼拝堂であり、それを伝えるような気候の変化であったようです。
どうしてまたダヴィンチコードの元ネタとなるレンヌシャトーの謎の作者がまた私が訪問した後の2013年6月に突然亡くなられたのかよく分からないのですが、まあ想像したところではダヴィンチコードで原作も売れすぎて色々と何か問題が生じたのではないかと思われます。少なくともその種本とされる前回挙げた訳本については内容は一部を斜め読みしただけですがテンプル騎士団とフリーメイスンリーをこのロスリン礼拝堂をポイントとして接続するものであり、それはシンクレア家に保存されていた文書が消失してしまったという謎に包まれてはいますが、いわゆる自由な石工というその名の通り自由な表現がシンクレア家の保護の元の礼拝堂全体の壁面を覆っており、まさに自由な実務的な石工という意味で実務的メイスンリーと思索的メイスンリーを繋ぐ点であるかと思われます。
まあロスリン礼拝堂は観光地化していますが、そこではフリーメイスンリーに関わるお土産もたくさん売っていて、見学してお土産を買ってくれば少なくとも儀式を通過したりロッジに所属したりしたという意味とは異なりますが、いわゆるフリーメイスンリーのシンボルを示す物を携える人、いわゆるフリーメイスンと人からは思われる人になりうると思います。そのお土産屋さんはなんとインターネットの通販でも購入可能だそうです。ほとんどシャレとしか思われないフリーメイスンリーのシンボルが入った聖杯の形の木製のグラスなども売っていたりとこのブログを読むような方やダヴィンチコードのファンにとっては購入必須のグッズのようです。公式ホームページはこちらで、ショップはこちらです。フリーメイスンリーのシンボルのキーホルダーやコルク栓はこちらです。フリーメイスンリーのシンボルが入った聖杯の形の木製グラスはこちらです。木製のフリーメイスンリーのシンボルマークの入った箱もあるようです。また特製のウイスキーと以前紹介したテイスティング用のグラスのセットもあるようです。私はキーホルダーのほかに徒弟の柱の模型を買いましたが、これの師匠の柱の模型もあるようです。なかなかグッズコレクターは全部買ってしまうと数万円になってしまうのかもしれません。
どうもこのホームページは彫刻の解説も詳しく載っていますし、歴史も詳しく載っていて、さらにシンクレア家の代々の当主の略歴も載っていました。それによるとどうもシンクレア家の源流はノルウェーにあるそうで、そういうわけでこの間の外国人特派員協会のコンサートでノルウェー人と一緒になったというわけのようです。また第7代目のロスリン男爵はブルースザロバートの心臓をエルサレムに運ぶべく十字軍と一緒にスペインでムーア人と戦い亡くなったそうです。スコットランド人は勇敢であったそうですが、遺体とロバートザブルースの心臓は持ち帰られたそうです。第11代のロスリン男爵が1446年にロスリン礼拝堂を建築しその頃が一番勢力が大きかったようです。第16代のロスリン男爵の項目のところで1630年にフリーメイスンになった許認状が認められるとあります。また1441年からスコットランドのグランドマスターであったとのジェームズ2世の許認可状があったが火事で焼けてしまったと書かれています。なかなか興味深いホームページです。第19代ロスリン男爵が1736年のスコットランドグランドロッジの結成時に非世襲での初代グランドマスターに就任したそうです。その次の代からロスリン伯爵になっています。第2代ロスリン伯爵はやはりスコットランドグランドロッジのグランドマスターを務めています。第4代ロスリン伯爵も第69代スコットランドグランドロッジグランドマスターとなっているそうです。94歳まで生きたそうです。その後の方はかなり波乱万丈であるそうですが、現在は第7代のロスリン伯爵が礼拝堂を管理していて写真も載っています。フリーメイスンであるとの記述はありませんが恐らくフリーメイスンなのでしょう。まあ是非英文を読んでいただき、その英国貴族の血脈の執念というか、その中でのフリーメイスンリーがいかに名誉や栄光と結びついているか、その中でロスリン礼拝堂がその象徴であるかが感じられるとロスリン礼拝堂に興味がわくのではないでしょうか。別にキリストの血脈などはそもそも関係ないようです。セントクレアがサングレア、聖杯と発音が似ているというダジャレではないでしょうか。サンガリアなんてメーカーもあったかと思います。
結局1441年のジェームズ二世の許認可状というのはブラザー片桐三郎の本にもあった実務的メイスンリーの組織に対する許認可状の話であるのだと思います。恐らくロスリン礼拝堂を建築する際にそういうカトリックから離れた形での教会の建築の許可という、イギリス、スコットランドのそもそものカトリックから離れた王権の形を誇示する意味合いのものであったのだと思われます。結局その結果ロスリン礼拝堂のようなドルイド教とキリスト教が融合し、またエルサレム遠征の過程でテンプル騎士団などの知識から得た旧約聖書のヤキンとボアズの柱や二元性の象徴、イスラムからの対称性の建築やアラビア以南の建築の様式の導入があったのかと思われます。要はそれらの伝承があって、イングランドグランドロッジの結成に呼応したスコットランドグランドロッジの結成の際にロスリン男爵のシンクレア家から名誉職としてグランドマスターを迎えたのだと思われます。まさにロスリン礼拝堂はテンプル騎士団の歴史というよりはその傍流の流れをくみますが、本質的にはシンクレア家の象徴として成立し、それがまさにカトリックから独立したスコットランドのキリスト教の歴史を象徴し、そしてテンプル騎士団との接触で得られた旧約聖書の断片の知識から現代のフリーメイスンリーの象徴となっているヤキン、ボアズの柱に一致する徒弟と師匠の柱の様子となるのだと思われます。
まさに自由の石工が自由に表現したのがロスリン礼拝堂だとすると、その象徴である二重らせんからクローン羊のドリーが繋がるとすると、まあ現代の自由の石工は自由にクローンを作っているのだという事になるのでしょうか。まあそれはそれですごいことですが、まあそれが現実なのでしょうね。
1441年の許認可状が焼けて消えてしまったというのはなかなか惜しい話ではありますが、まあ代々これだけの因襲を背負った貴族の家系があるとするとそういうやり方もフリーメイスンリーとしてあるのかもしれません。まあだからそういう貴族の家系はそもそもそういうのをある程度自覚しているわけで、そういうのを掘り起こして改めて世間に広めるという作業も大事なものではなるのでしょうが、ブームや商業的成功に結び付くとその一方でブームとは無縁で代々と営んできた多くの人々を様々に巻き込む形になったりすることで、多くの負の効果を生むこともあって主要な著者の早くての死に繋がったのかもしれません。
いずれにしてもクローンにしても何にしても一族の血脈、そうしたDNAの表現がスコットランドの誉れ高い一族の象徴的な礼拝堂の象徴的な表現として認められ、そしてその礼拝堂の近くの研究所で世界初のDNAを利用した技術であるクローン動物が生み出されたのはやはり美と様式の世界の創造主の差配による必然であったのかもしれません。
まあ上記のような様々な情報や内容や伝聞や一つ一つの建築、彫刻や空間がそれぞれ意味を持って繋がり何事か次の新しい人間の行動、ひらめきといった新しい歴史に繋がっていければこのブログとしては幸いというところではないでしょうか。

ではまあこういう予備知識を持たずに訪問してとにかく目立った彫刻を全部撮ってこようと暗い条件でシャッター音を消して撮影した見づらいPNG画像を御覧下さい。
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PNG画像でシャッター音を消すアプリで撮っているので順番がめちゃくちゃになっているのですね。現地で御確認下さい。なんかの解説のようです。先頭でよいのでしょうか。
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これもなんでしょうか。シンクレア家の紋章が入っているのでしょうか。ウィキペディアでシンクレア家を検索すると紋章は啓蒙の鶏と同じデザインの鶏のようです。
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これはこんな感じという写真でしょうか。植物が描かれていると書いてありますが、日本だとよくある蔦やその他の蔓植物や松の木や植物や動物の絵を天井や桟に配置するというのはよくあるのですが、キリスト教の教会ではあまり一般的ではないのでしょうね。自由に石工が作るとこんな感じになるのではないでしょうか。どうもシンクレア家で検索するとシンクレア家はテンプル騎士団を庇護したと盛んに出てきます。テンプル騎士団とも結びつくのでしょうね。
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これはまさかお決まりのフクロウの形とかいうのでしょうか。まあそういう解説は認めませんがそうなのかもしれません。
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これはまた別の窓ですかね。同じような形をしていますね。
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天井はこんな感じですね。シンクレア家の象徴の薔薇が彫られているとかなんかあったと思います。パイプオルガンもあったりしますが、創建当時からあるのでしょうか。だとすると15世紀からのものという事で相当古いものになるのではないでしょうか。
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ステンドグラスも全部撮って来たんですが、基本的にフリーメイスンリーのシンボルや旧約聖書の話のようなものは認められませんでした。いわゆる新約聖書の世界とグリーンマンなどのドルイド教の表現がミックスしただけのもののようにしか認識できませんでしたが、石工がカトリックの制約にとらわれず自由に表現しているのはみてとれました。
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パイプオルガンの全景ですが、ウィキペディアによると15世紀には十分教会の楽器として一般的であったようで、創建当時からのものかと思われます。
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窓枠の彫刻を撮っているのですが逆光になっていますね。詳細は上述のチャペルのホームページや他のブログを参照してください。
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この辺はいわゆるキリスト教の教会っぽさが強い所でしょうか。代々の当主の付け加えや改修によってそれぞれ部分で異なるのかもしれません。
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これはいわゆるロバートザブルースの心臓を持つ天使とは異なるようですが、それと似たデザインの天使です。そういうロバートザブルースの心臓に関わる伝承はあるようですが、果たして冷凍保存もない時代に心臓だけミイラにでもしたようにしてエルサレムに運ぶような事を中世にしてしかも失敗して途中で帰るなどという事があってそれを教会に刻むでしょうか。どうもこの写真がいわゆる天使が単にハートを持っているデザインであるという事を考えるとそういう意味は考え過ぎのような気がします。まさに自由な石工による現代のゆるキャラのような刻みたいデザインなのではないでしょうか。
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これは天使がたすき掛けでもしているようです。下の方には古代メソポタミアのフクロウの彫像のようなやはりフクロウが三羽いるのでしょうか。どうもやはり自由な石工が自分の彫りたいデザインをキリスト教の教訓めいたバックグラウンドに拘らないで好きに彫っているという印象がぬぐえません。
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これも天使が何かやっているようですが、解説はありません。彫像の解説によれば外には農婦が狐に咬まれたアヒルが助けられている像があるそうで、全く聖書と関係ない単なる当時の礼拝堂の周囲の生活模様を描いていると解説されており、どうも何でもキリスト教やテンプル騎士団と結びつけるのは無理があり、そういう素養は低い当時の自由な特権を与えられた石工が自らの鑿の赴くままにその地域の様々な伝承や文化を表現したというものなのではないでしょうか。
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こちらも逆光で見づらいですが、マリアか天使なのでしょうか。
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こちらも天使でしょうかね。一見して旧約聖書の関連した話はほとんどなく聖書の知識は伝聞であると見てとれる表現内容かと思われます。
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これなんかはそれこそ聖杯で何か飲んでいそうですが、単なる印象で言うとドルイド教の僧侶が魔法のエリクサーみたいなのを飲んでいる様子のようです。実際そんな感じで彫っているのではないでしょうか。
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これが徒弟の柱のようですが、どう見ても一番目立っていました。どう考えても徒弟の話や師匠の話、ヒラムアビフの話と似た伝承は後付けのようです。聖杯が中に埋まっているなんてのはちょっとどうかという話なのでしょう。ヤキンとボアズの柱の対称性ともあまり関係なく、単に礼拝堂の前方の目立つ部分の柱に美しいと思われる表現の柱を自由に彫ってその右側の螺旋の柱の装飾が非常に美しかったので評判になったというのが事実なのではないでしょうか。師匠の柱、マスターの柱がまっすぐなモノのそうですが、写真を撮る事はしないほど目立たないものであったのだと思います。後で他のブログのものをお借りして示します。
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これは石板があるのでいわゆる誤訳である頭に角のあるモーゼでしょうか。ドルイド教の司祭のようでもあります。聖書の内容を面白おかしく表現している風ではないでしょうか。実際約束の地へ行こうとしたとするとその聖書の記述と現実とのギャップにこう言う表現が許されたのかもしれません。
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これもやはり天使がハートを抱えている図でしょうか。どうもロバートザブルースの心臓にしてはいくつもあり過ぎるようです。森永製菓のエンゼルマークではないですが、ここの自由な石工はこの天使がハートを抱えている意匠が気に入っていたのではないでしょうか。
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これは天使が聖書を抱えているのでしょうか。なんかイメージで特に意味はないようです。
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みんな基本的に天使が刻まれているようです。右は穀物を持っているのでしょうか。もちろん聖書にそんなシーンは思い当たりません。周りが農村だからではないでしょうか。
ステンドグラス1
ステンドグラスも何やら剣を持った聖人やら赤子を抱いた聖人やらどうも地元の英雄とか有名人ではないでしょうか。
ステンドグラス2
どう見てもユダヤ教やら古代エジプトの幾何学を伝承した石工の作とは思えません。これだけ天使を刻むのは教会でカトリックの神父の天使に関する説教を厳かに聞きながら実際は農夫の生活を送る、ドルイド教の素地を持ったスコットランドの自由な石工の作という事ではないでしょうか。
ステンドグラス3
上の部分の出っ張った装飾部分の記号的な装飾が音楽を意味すると解釈して音楽を作成してしまっているようです。どうも私が確認しないで買ったロスリンチャペルのお土産のCDはその奇天烈な楽譜から作成された音楽のようです。神妙に聞いてしまっていました。
ステンドグラス4
天使も色々な物を持っていたりして、ステンドグラスの人物も何やら色々な小道具を持っていて、どうもドルイド教のお話を語っているのかもしれません。
ステンドグラス5
天使も微妙に態勢が違いますが、あまり深い意味は付加されていなさそうです。手作り感が満載なんですね。こんな天使の表現は他の教会には無いものかと思われます。画一的であったり均一さが通常のキリスト教教会はあるのですがここにはありません。製作者のガーゴイルと同じく天使への愛着が感じられます。恐らくドルイド教の妖精的なイメージで作られているのではないでしょうか。
ステンドグラス6
これなんかは頭に十字がありますが、ブラザーダン・ブラウンのかつての作品の天使と悪魔ではないですが、天使か悪魔かどっちか判別付かないような造型です。そういう意味なのかもしれません。
ステンドグラス7
グリーンマンという事になっていますが、顔だけある部分をみるとほとんどアンコールワットかアユタヤ遺跡のようで、仏像にしか見えない感じです。
ステンドグラス8
十字架を持った天使なんてなんか明らかにキリスト教っぽいですがどうも不自然な感じです。普通は十字架に架けられたイエスの周囲を天使が飛んでいるというのが一般だと思うのですが、十字架を持っていると日本の森永製菓のエンゼルのような異教徒のイメージするキリスト教という感じでしょうか。
ステンドグラス9
何を持っているんでしょうね。どうも鋤などの農機具のようです。周囲が農村ですから豊かな収穫を願う農機具や小麦を持った天使というのが信仰の対象として適切なのでしょうね。まあ要はその他の植物の表現も極めて集う信者層に応じた適切な表現であったのではないでしょうか。恐らくその後のフリーメイスンリーの象徴に祭り上げられた関係でトウモロコシが認められるとか様々な妄想を膨らましてしまったのではないでしょうか。
ステンドグラス10
これが正面のステンドグラスだと思いますが、普通だと大体十字架のイエスだと思いますが、ここではイエスっぽいですが堂々と手を広げて立っています。しかもその足元には三人も良く分からない感じの人々がかしいづいています。復活したイエスをマリアや弟子が拝んでいる様子ともとられますが、カトリックで通常の信仰の対象になるマリアがすでに拝んでいる図になりますし、イエスが復活後手を広げて宙に浮いている表現になってしまっています。もう大分イメージの世界なんでしょうか。カトリックのいわゆる定型的な表現とは異なるかと思います。
ステンドグラス11
たすきなんでしょうか。良くわかりませんが天使が何か持っている様子が認められます。
内装1
天井は星や薔薇、モザイク模様もあったりして、後のフリーメイスンリーのシンボリズムの原型を沢山含んだ形となっています。まさに自由な石工の表現のシンボリズムの原型でしょうか。本当に教訓的な意味は後付けで単なるデザインの面白さで繰り返しているというのが良く分かる図案だと思います。
内装2
全体的なデザインはキリスト教というよりもドルイド教的なんですが、石工のデザインの新規性として非常に革新的で独創的なんだと思います。面白い斬新な型破りな表現を宗教の枠組みにとらわれずパトロンの庇護のもと実現したというのがこのロスリン礼拝堂の面白さなのだと思います。
内装3
だからその中で言うとマリアの聖母子像のカトリックを象徴するこの像は逆に違和感があります。付け足したのではないかと思われます。
内装4
こういう幾何学的な構成部分も面白いです。
内装5
こういう装飾をみると果たして左の柱はマスターの柱というほど注目すべき柱なのかというところだと思われます。ただ右側の弟子の柱は弟子が作ったわけではなく、本当に単純に一番綺麗な柱をその一点に持って来たかったという事なのではないでしょうか。対称性になったのは単に造型的なバランスであったのかと思われます。
内装6
ロスリン礼拝堂の全体から感じる制作意図はそういう思想や表現、思索的フリーメイスンリーのシンボリズムの概念の表現ではなく、職業としての石工の手が自由に削っていく表現の発露、教会や権力者という表現を制限する思想や権力からの離脱というところなのだと思われます。
内装7
こうして見るとイスラム様式やインドの様式に近いように感じられます。
内装8
これはまた再びフクロウのような窓です。ドラえもんのようでもありますが、単なる意匠であって恐らくフクロウの形を意図していないように見えます。日本の土偶や豊穣のシンボルである女性の乳房のようでもあります。恐らくこの制作した石工さんの意図を私が解釈するならフクロウではなく後者ではないでしょうか。
内装9
ここも良く出てくる部分ですが、グリーンマンでしょうか。豚のようでもあります。上の部分が石板を持つモーゼです。
内装10
これがホームページにも出ているロバートザブルースの心臓を持つ天使でしょうか。木箱か何かに心臓を詰めたのでしょうかね。
内装11
こちらも何かたすきのようなものを持った天使ですね。トーラーとかだと意味が出るのでしょうが、トーラーを巻き取る天使というのも図案がなかなか珍しいのではないでしょうか。
内装12
何でしょう。大刀とかなんでしょうか。トーラーのような感じはしません。装飾のような羽衣のような感じでしょうか。天女のイメージに近いかもしれません。そうなるとアラビアやインドどころではなく中国や日本となってしまいますが本当でしょうか。聞き伝えで新しい表現を入れているのかもしれませんね。
内装13
これはもう削れてしまったのか分かりませんが、よくわかりません。あまりに新規すぎて後の表現の制限が入ったのかもしれません。
内装14
よろいを被った騎士という事で、シンクレア一族の最初にスコットランドにやって来たウィリアム・シンクレアとされるそうです。まあロスリン礼拝堂建設以前の騎士全てがモデルとなりうるのでしょうね。
内装15
聖マタイがロスリン礼拝堂の守護聖人となるようです。新約聖書の福音書からきているのでしょうね。
内装16
農夫の様子でしょうか。(飛行士であるシンクレア家の末裔を称えて新しく作られたもののようです。)
内装17
両脇の彫刻は逆光で見えません。
内装18
やっぱりまた天使ですかね。
内装19
天使だけで相当な数いるのではないでしょうか。偽ディオニシウス・アレオパギタという5世紀のシリアの神学者の作による天上位階論というので天使の位階について語られ、それは知識や活動によって人間が神に近づく過程とされ、9つの天使が決められているそうです。それぞれ父と子と聖霊に対応する三つの階級がありさらに階級ごとに3つの段階があり上位から熾天使(セラフ)、智天使(ケルビム)、座天使(トロノス)、主天使(キュリオーテス)、力天使(デュナミス)、能天使(エクスーシス)、権天使(アルコーン)、大天使(アルカンゲロス)、天使(アンゲロス)とあるそうです。ネオプラトニズムの考え方の影響もあり、まさにヨークライトの10階級やスウェーデンライトなどキリスト教系のフリーメイスンリーの上位位階とよく似ています。ケルビムを象徴ととらえるところも似ているかもしれません。そういう部分で後の基本3位階などにも影響を与えたのかもしれません。
内装20
これは悪魔でしょうかね。
内装21
これはやっぱりトーラーを持っているのでしょうかね。有名な堕天使の表現は写っていませんでした。他のブログや公式ホームページで見てください。まあ直接フリーメイスンリーの後の上位位階に繋がるかどうかは微妙ですが、そういう天使の表現はネオプラトニズムの考え方を反映したものかもしれません。全体として見て後のフリーメイスンリーの考え方の基本になったものがこの礼拝堂の彫刻や建築に反映されている事は間違いないようです。こういうドルイド教の土着宗教のバックグラウンドと十字軍運動からの経験、カトリックから遠いという自由独立の環境と石材が豊富で石工の仕事が様々に存在した環境などがその後の聖書の普及とルターやカルバンやジョン・ノックスによる精緻な聖書の解釈の普及による宗教改革によって、思索的メイスンリーが確立していくものかと思います。明らかにロスリン礼拝堂はそういう実務的メイスンリーが思索的メイスンリーへ移行していく全く初期の段階を反映した礼拝堂という事でカトリックから独立した勢力を形成した始まりとして間違いないかと思います。ぜひブログの内容やロスリン礼拝堂の公式ホームページの解説などに満足していただけましたらグッズなど購入したり寄付を行ってみてください。

次回その3で弟子の柱の螺旋とその他地下の小部屋などです。
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