2013-09-21 09:47 | カテゴリ:アメリカ
ジャンル:ニュース テーマ:フリーメイスンリー
有料化でなかなか反応がわからないわけですが、まあとにかくペースを変えずに継続することとします。
アメリカの州章シリーズの12回目ですが、オハイオ州です。
オハイオ州場所
場所もほぼ東部という事で、五大湖のエリー湖の南にあるそうで独立13州ではありませんが、17番目の州という事でほぼ独立時から存在する州という事になるようです。こういう経緯を見ていくと独立13州という数字がわざわざ意識してつくられたものであるという事も明らかとなって来るようです。州都はコロンバスという事でワシントンD.C.ではありませんが、由緒正しい都市名という事になるのだと思われます。オハイオという名前はインディアンのイロコイ族の美しい川という意味だそうで、日本語のおはようと似た響きのようですが関係はないようです。その他にトチの木の州という意味でBuckeye Stateというそうですが、この呼び名はこのブログのメインである州旗や州章に関係してきます。
17番目の州に昇格したのが第三代大統領ブラザートーマス・ジェファーソンの時代の1803年3月1日という事でこれまたひどくフリーメイスンリー的に筋の良い州であるという事がわかるかと思われます。人口の構成を見るとドイツ系移民の子孫が26.5%アイルランド系移民の子孫が14.1%となっていて、そういうところがこうした州のシンボリズムに現れているようです。またアーミッシュの最大の共同体もあるそうです。インディアンはブラザーアンドリュー大統領の時代にほとんどすべて強制移住でいなくなったそうですが、オハイオ州に本拠地を置くクリーブランドインディアンズというメジャーリーグの球団はインディアンのワフー酋長という図柄をシンボルとしているようです。
オハイオ州の州立議事堂は円筒形をしていて、いわゆるドーム型の合衆国議事堂を模した形とはちょっと異なります。
747px-Ohio_Statehouse_columbus.jpg
まあこれも州章や州旗の話と関わってくるわけですが解説は後にします。
州の人口は1千万人以上の1150万人いるそうで、全米7位という事でかなり発展していることがわかります。フリーメイスンの数は12万5千人程でおよそ90人に一人がフリーメイスンという事で恐らく合衆国の平均よりやや高い割合なんだと思われます。特にグランドロッジの数が9つもあり、またプリンスホールフリーメイスンも5000人ほどいるという事で全体と見て恐らくかなりフリーメイスンリーが盛んであると言えて、しかもなかなか特色がありそうという感じでしょうか。
Grand Lodge of Ohioのホームページはありませんでしたが、ウィキペディアのページがありました。またプリンスホールフリーメイスンリーのグランドロッジのページはありました。Grand Lodge of OhioのモットーはVirtute Silentio Amoreで意味は沈黙の力を愛せよのようです。
産業は工業や商業が多いようで、有名な世界的企業である洗剤で有名なP&Gやハンバーガーのウェンディーズ、ゴムタイヤのグッドイヤーなどの本社があるようです。またDHLのアメリカ本社があるようです。
オハイオ州出身の有名人としてはまず7人のオハイオ州生まれの大統領と、バージニア州生まれのオハイオ州で大半を過ごしたウィリアム・ハリソンが挙げられます。
第9代ウィリアム・ハリソン大統領については以前やや陰謀論めいたアメリカ大統領の特異な例としてワシントンD.C. フリーメイスンリーの都 No.9で挙げました。反メイソン党出身の大統領候補から大統領となり、就任演説直後にかかった肺炎をこじらせて就任1カ月で亡くなった大統領です。当時は5人に一人はフリーメイスンか友愛団体所属といった時代で、いわゆるモーガン事件の後であり、反フリーメイスンリー運動が吹き荒れていた時代という事ですが、恐らくウィリアム・ハリソン自体は第9代大統領となるほどであり、ほぼフリーメイスンがアメリカ政府と一致していたと考えられるので、どこかの時点でフリーメイスンであったのだと思われます。モーガン事件自体もモーガンの暴露本というものを私も持っていますが、ダンカンズリチュアルやマッキーズエンサイクロペディアなどと同じくほぼフリーメイスンリーの教科書に近いものとなっている歴史があります。ブラザーモーガンを顕彰した記念碑があるそうですが、その写真にはすぐ横にオベリスクが写っています。
第18代大統領はユリシーズ・グラント将軍でオハイオ州出身です。出生時の名前はハイラムといったそうです。グラント大統領はいわゆるフリーメイスンの大統領には挙げられないようですが、時代や活躍を考えても明らかにフリーメイスンかと思われます。
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お墓はニューヨークにあるそうです。ブラザーリンカーン大統領の下で北軍の将軍として働いたのでしたね。任期中は汚職が多かったそうですが、1872年3月3日に岩倉使節団と面会しているそうです。その後来日して日光東照宮など訪問しているそうです。立像の左手が胸に差し込まれた形は良くブラザーナポレオンの肖像で認められるとして陰謀論で挙げられますが、まあ左手のシンボリズムなど意味があるのかと思いますが、特にそれがフリーメイスンそのものを意味するものではないと思います。左手のシンボリズムから派生したいわゆる絵画や銅像のシンボリズムなのだと思われます。
第19代大統領がラザフォード・ヘイズ大統領でやはりオハイオ州出身です。1893年1月17日に亡くなっているそうです。どうも選挙戦ではかなり怪しい選挙であったそうです。弁護士の同僚であった娘がブラザーウィリアム・タフトの妻となったそうです。フリーメイスンかどうかは微妙ですがそういう繋がりでしょう。
第20代大統領がジェームズ・ガーフィールド大統領です。1831年11月19日-1881年9月19日でなかなかおもしろいシンボリズムの生年月日と忌日になっています。唯一の下院議員の大統領で初の左利きの大統領であったそうです。大統領就任数カ月で銃撃されその後2カ月病床にあり、弾丸摘出にブラザーグラハム・ベルの発明した金属探知機が利用されたそうですが、確かベッドの金属が邪魔で機能しなかったと思います。結局処置がまずくて亡くなったそうです。熱心なプロテスタントのキリスト教徒であったそうです。フェイスブックの他のブラザーによって教わりましたがフリーメイスンだそうです。
第23代大統領がベンジャミン・ハリソン大統領で第9代大統領のウィリアム・ハリソンの孫になり、やはりオハイオ州出身です。相当な名家であったようですが裕福ではなかったようで、結婚後はインディアナポリスに移住しそこから大統領になったようです。 1833年8月20日-1901年3月13日という事でシンボリズムもあるようですが、何より二度目の再婚相手が前妻の姪であったそうで、子供が皆反対したそうです。友愛クラブの代表を務めたりしておりフリーメイスンであったようです。
第25代大統領がウィリアム・マッキンリー大統領でやはりオハイオ州出身です。南北戦争後のアメリカの大繁栄時代を築いた大統領の一人です。大統領再選後に銃で狙撃され一旦回復しかけますが恐らく消化管を銃弾が貫通していたところに食事を摂ったため敗血症で亡くなったようです。点滴や抗生剤も無い時代ですのでやむを得ないのであったのかと思われます。アラスカのマッキンリー山にその名を残しています。恐らくフリーメイスンなのだと思います。副大統領であったブラザーセオドア・ルーズベルトが大統領に昇格しました。
第27代大統領がブラザーウィリアム・タフト大統領であり、オハイオ州出身のフリーメイスンです。スカルアンドボーンズのメンバーであったそうです。ブラザーセオドア・ルーズベルト大統領の後継者に指名されて大統領を引き継ぎます。大統領をウィルソン大統領に引き継いだ後に死ぬまで最高裁長官を務めたそうです。
第29代大統領がウォーレン・ハーディング大統領でオハイオ州出身です。離婚歴のある女性と結婚しましたが、夫婦仲が悪かったそうで夫人による毒殺説があるそうです。新聞を経営して政界に参入し、大統領職にあった際にはオハイオギャングと呼ばれるオハイオ州の仲間とともに汚職が酷かったそうです。アラスカ遊説後に食中毒を起こして亡くなったそうで、その際にはスキャンダルが出始めた頃であったそうです。ウォーレン・ハーディングの一族には黒人奴隷の混血説があるそうで、それを広めていたのが結婚した女性の父親であったという事もあるようです。一方でクークラックスクランに関係していたという噂もあるようです。フリーメイスンだったのでしょうか。

なかなかアメリカ大統領とフリーメイスンリーの関係を挙げていくときりが無いわけですが、基本的に建国の経緯から言っても現在の国の成り立ちから言っても大統領とフリーメイスンリーとの関係は切っても切り離せないものがあり、第二次世界大戦前位までのマスメディアの発達していなかった時代のブラザートルーマン大統領位まではほとんどの大統領がフリーメイスンかそれにほぼ準ずる存在であり、それはその後のブラザークリントン大統領やブラザーブッシュ大統領に至るまでそういうものが生前にあまり公にならない程度に存在するという形であるかと思われます。どの大統領も残す言葉がホワイトハウスの孤独であり、その重責と難しい判断が常にフリーメイスンリーの教えを必要とし、フリーメイスンであることがまた自律的な判断と成功への足がかりになる事の繰り返しなのであるかと思われます。

では戻ってその他のオハイオ州の著名な出身者ですが、これもやはりフリーメイスンが多く、アポロ11号で月面着陸したブラザーニール・アームストロング、宇宙飛行士で後に上院議員となったブラザージョン・グレン、風と共に去りぬで主演を務めたブラザークラーク・ゲーブル、シャーマン戦車に名前を残した南北戦争の将軍ブラザーウィリアム・シャーマン、ブッシュ家の政界における最初の人物であるブラザープレスコット・ブッシュ、最初の飛行機の発明者であるブラザーウィルバー・ライトとブラザーオーヴィル・ライトのライト兄弟、日本の本土空襲を立案したブラザーカーチス・ルメイらがいますが、その他のオハイオ州出身者の著名人もほとんどがフリーメイスンではないかと思われます。その他の著名人としては、かつての駐日大使のマイケル・アマコスト、現在のGEの会長ジェフリー・イメルト、発明王トーマス・エジソン、シーズン257本のヒットの記録を持っていたジョージ・シスラー、アメリカンリーグ初代会長のパン・ジョンソン、映画監督のスティーブン・スピルバーグ、CNN創業者のテッド・ターナー、ウェストサイドストーリーに出演したジョージ・チャキリス、ゴルフの帝王ジャック・ニクラス、ハスラーやスティングの主演を務めたポール・ニューマン、俳優一家で同名のイギリス人俳優の息子のタイロン・パワー、ファイアストン・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニーの創業者であるハーベイ・ファイアストーン、底抜けコンビやシナトラ一家で俳優のディーン・マーティン、サイ・ヤング賞に名前を残すサイ・ヤング、アポロ13号の船長であったジム・ラヴェルなどがいて、政界、実業界、映画界、野球界とアメリカを代表するそうそうたる面々が並ぶ一見してどれだけのフリーメイスンリーのネットワークがあるのかという有名人ばかりとなります。

さてまあそういうとんでもないアメリカの中枢とも言えるような州の州章です。
オハイオ州
一見すると絢爛豪華なフリーメイスンリーの州の歴史からすると拍子抜けするほどシンプルな州章ですが、それぞれ歴史がありかなりのプライドを持っているようで、英語版の州章のウィキペディアにはこれでもかというほどにほとんど同じ形の様々なバージョンの画像が示されています。
Ohio_True_to_the_Union.png605px-Emblems_of_USA_1876_-_Ohio.pngOhio_coat_of_arms,_18681967オハイオ
基本的にオハイオ州ロス郡のアデナマンションという建物からローガン山を望んだ風景と言う構図は変わっていないようですが、1803年の当初のものは農夫がいて、蒸気機関車と自動車、蒸気船があって、鍛冶屋がハンマーを叩いているといういわゆるこれまで見てきたアメリカの州章で多い構図であったようですが、同時にモットーがImperium in Imperio.State within a state.国家の内部における国家であったそうで、なかなか物騒なドイツ系プロテスタントが多い土地柄を反映したものであったようです。それがまあ1840年頃から箱舟を思わせる運河船とファスケスと三つの麦藁を構図としたものとなり、その後さらに省略して太陽とファスケスと麦藁が三つの構図でまとまるようになり、さらにモットーが省かれて現在の構図に近くなり、さらに川が横断する形で無いバージョンも作られたようです。解説を読むと何度かブラザーライト兄弟が作ったライトフライヤーを構図の中に入れる事が試みられているそうです。現在の州のモットーは1959年からマタイの讃美歌からとられたWith God, all things are possible神と共になら全て可能になるとなっているそうです。9歳の子の発案でなったとされています。
さて現在の州章のデザインですが、もちろん太陽と光輪でさらに虹の形にもなっていて、13本のGloryで独立13州を示しているとなっていますが、それぞれフリーメイスンリーのシンボリズムとなっています。より砂漠の荒野のような形と川の形が変形したりしているのがまあいわゆるエルサレム近郊の土地、シナイ山や紅海、ヨルダン川とその周辺の砂漠のイメージに近づいているようにも感じられるでしょうか。もちろん直立した麦藁はユダヤ教の象徴であり、一方の12本の矢をまとめたファスケスはアメリカ合衆国の象徴でもあり、またローマ帝国の象徴でもあります。(追記:ファスケスの矢はウィキペディアによれば17本とされているようですが、実際に書かれているのは12本であるようです。17本だと17番目の州と言う事になるようですが、シンボリズムとしては完全数の12で良いのかと思われます。)まさに旧約聖書から新約聖書に繋がるヨセフスのユダヤ古代誌に描かれた世界を象徴しているのかと思われます。それらがまた三位一体の配列になり、ブルーの二重丸に囲まれて、一番下に五芒星でピタゴラス学派、キリスト教を象徴しているところもなかなか美しくまとまっている印象でしょうか。太陽と光輪、後光がこうも強調されていると日本の日章旗もより日本の象徴として大事にしないといけないものなのだと感じざるを得ない所でしょうか。
オハイオ州旗
オハイオ州は州旗も独特です。形もちょっと凧のようですが、特に解説はされていませんが、恐らく鯉のぼりやキリストの魚をイメージした構図なのかもしれません。ブルーの三角形に合わせた対称形の構図外の三角形を意識したものであるのかもしれません。いずれにしてもブルーの三角形ありきで、それに合わせて赤白のストライプが3と5を意識したものとなっており、星は17番目の州と言う事で17個あるそうですが、やはり左側で13個と右側で十字の形で4つ配置されておりなかなかデザイン的にもシンボル的にも意味のある配置となっているようです。そして大きな赤丸ですが、これが解説ではオハイオ州の頭文字のOの意味と州のニックネームであるBuckeye Stateトチの木の州の両方の意味があるという事で、要するにAll Seeing Eyeであるという事なのですね。要するにオハイオ州の名前からそもそもOhioを州名にしたところからシンボリズムであり、トチの木の州と言う愛称にもシンボリズムがかかっているフリーメイスンリーの州であるというシンボルなのでした。州議事堂の形もそういうOの形にかけたデザインとなっているという事のようです。

どんなもんでしょうか。
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