2013-10-22 07:04 | カテゴリ:その他 雑記
ジャンル:ニュース テーマ:フリーメイスンリー
このブログも内容の大部分がウィキペディアに依存していたりと、世の中全体に与えるウィキペディアの影響は膨大なものがあるのかと思われますが、それがかつての百科全書派の求める理想であったとすればまさにそれはフリーメイスンリーの理想そのものであり、システムや技術的に様々な問題があるとはいえ、期間をおいて同じ項目を眺めると様々に変遷を経ながらも進化していくウィキペディアの内容はまさに百科事典が更新されていくがごとく知の集積と洗練の過程をまざまざと感じさせる現代のヒエログラフによるパピルスであり、今後もさらにこのやり方が進歩していくことを望むものであります。

さてそれで最近は減りましたがやはりフリーメイスンリーの一般的知識についてアップデートの情報源として非常に頼りがいがあるウィキペディアではありますが、なかなか面白いのでフリーメイソンの記事についてコメントしておきます。
まあまず記入者があくまでフリーメイスンではなく、かなりフリーメイスン志願者の様相を帯びてきてはいるようですが、あくまでウィキペディアのやり方にかなり熟練した引用元を確かめる手法での書き手であり、まあもちろんこのブログの影響も極めて大きいのですが、主に直前のフリーメイスンリー関連の本の影響を多大に受けている傾向が垣間見えるところでしょうか。これは人間であれば誰しもがしようがないところであり、この世に絶対的なことが無い相対論に染まってまだ時が浅い時代には特に己の意見が無くなるような事は良く認められることであり、こう言うのがまた誰でも編集できるウィキペディアの弱点でもありまた同時に民主制などにも認められやすい点かと思われます。この点で特筆できるのが現在のウィキペディアのフリーメイソンの項目ではなんとデニス・ロッドマンをフリーメイソンとして、さらにデニス・ロッドマンと仲良く会談している事が報じられている北朝鮮の三代目の独裁者である金正恩がフリーメイソンかそれに近い存在、共産主義者でも入れる大東社ロッジがあるとまで付け加えているという内容になっています。

こういうアンチテーゼのような内容を含めるのもフリーメイスンリーの一つのやり方ではあるのですが、まあちょっと通常のウィキペディアとしては違和感が強い所でしょうか。横須賀の民主主義ではないですがこうした独裁者とも親和性が高いのが実はフリーメイスンリーのシステムの一つの陥りやすい間違いでもあるのかなというところでしょうか。かつての専制君主が皆フリーメイスンリーを指向して長い時間がかかった結果それぞれ実体として国自体が民主制に移行していくという歴史の進歩が東アジアにも認められてきたのかなというところかもしれません。とりあえずデニス・ロッドマンがフリーメイスンというのは聞いたことがありませんし、スコッティ・ピッペンについても噂がある程度ではないでしょうか。恐らくブラザーシャキール・オニールの存在からの連想なのではないかと思われます。またブラザー高須克弥のナチスやヒトラーに関する肯定的な意見というところをわざわざ触れていたりして、ちょっと全体を通してかつては認めなかった恣意的な誘導を認める状況となっているところではないでしょうか。(ヒトラーに関しては赤間剛氏によるヒトラーの秘密―ユダヤVSナチズムという本は非常に面白かったので付け加えておきます。)ブラザー高須克弥の存在もまあ普通に考えて微妙だと思いますが、その他のメンバーにしてもロッジの名前を書いてあったりなかったり、ロッジに記録があるがそれは偽造が疑われるとか、認証がそのかなり後であるとか、そもそもフリーメイスンの認証というものをどうとらえているのかというところが認められ、またまあ編集者の傾向なのでしょうが、ボーイスカウトやロータリークラブ、ライオンズクラブの創始者がフリーメイスンだと強調するところに記事が割かれていて、日本でそうする事はメンバーを増やすことに繋がるのだとは思いますが、世界的には別団体だと考えられるものであり、陰謀説でもいいので欧米の一般的な通説のところを翻訳するような内容の方がオーソドックスになるのではないかと思われました。

まあ色々利害を直接フリーメイスンリー関連に持ちこむ状況が現在の日本のフリーメイスンリーには強いのでしょうが、その傾向の極端な例が現在のウィキペディアのフリーメイソンの項目に認められるかと思われ、非常に面白かったので取り上げました。昔はブラザーモーツァルトがメンバーであるというところ位を強調してあれば十分であったんですけれどね。いずれ着地点が見つかって落ち着くのだと思われますが、やや拡散状況にあるウィキペディアの今後の状況が注目されるところかと思われました。
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