2013-10-29 08:37 | カテゴリ:横浜
ジャンル:ニュース テーマ:フリーメイスンリー
まあそんな事は無いわけですが、以前紹介したみなとみらい地区の新しい結婚式場として紳士服のAOKIの経営によるアニヴェセルみなとみらいの話題を取り上げた「横浜にソロモン宮殿ができるらしい」わけですが、色々景観問題などいわれて2013年開業予定であったらしいのが現在の予定で2014年2月の予定となっているそうで、最近私もみなとみらい地区に寄ることが無いので建設の具体的な進行状況が分からないのでなんとも言いようが無いわけですが、なんとその開業の前にMM21新港地区に結婚式場「グランドオリエンタルみなとみらい」という事でなんとフランス大東社の名前を冠した結婚式場が11月1日の万聖節の日に開業するという事です。

全くビックリなわけですが、この辺りがグラントリアンのすごい所なわけで、またこうした競い合いが世界各地でのフリーメイスンリーの活動を常に活性化させて素晴らしいものとしているという典型なのかと思われます。
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外観はアニヴェセルのソロモン神殿の形とは対照的なモダンなそれでいてパーフェクトアシュラーの重ね合わせのような構造で、石壁の構造が象徴的なようです。場所も11-2街区であったり、電話番号も1221と何やらMM21地区に合わせて2と11のシンボリズムを意識したもののようです。正面がアウディの販売店だったりと何やら鼻息荒い感じが感じ取れるわけですが、面白いのは教会式は分かるのですが、神前式で本牧神社や伊勢山皇大神宮の名前が挙がっているなどなんともフランス大東社の一神教にこだわらない特徴を感じさせるなかなかソロモン神殿の形のアニヴェセルとはまた違う印象を与えるなかなかかつてフランス公使館とイギリス公使館が存在し薩長同盟から大政奉還、戊辰戦争、明治維新という日本の一大変革の中で鍔迫り合いを行った時代を彷彿とさせるような、規模はだいぶ異なりますが、そういう開国開港の土地横浜らしいものではないかと思われます。

ちなみにオリエンタルホテルというと1870年(明治3年)にオランダ人のG・ファン・デア・フリース(G. van der Vlies)により神戸外国人居留地79番地にて開業した老舗ホテルが有名ですが、こちらもやはりオランダ人やフランス人が経営に携わっており、グラントリアン、大東社の系列になるのかと思いますが、その後神戸ゴルフ倶楽部で取り上げたイギリス人アーサー・ヘスケス・グルームも関わっており、こういうのも絡んで仏教や神道、キリスト教と英米フリーメイスンリーと大陸フリーメイスンリーの様々な対立競争関係が見えてくるようです。三代目の建物は風見鶏の館を手がけた建築家ゲオルグ・デ・ラランデとヤン・レッツェルが共同設計したそうで、神戸ビーフの名声を世界に広めた施設の一つとされているそうです。なかなか非常に興味深い歴史ですね。戦後も日本の資本になって続いたそうですが、阪神大震災後に廃業し、2010年に同地に同名のORIENTAL HOTELで三井不動産のビルで開業したそうですが、旧オリエンタルホテルの系列はダイエー系列として存続し、その後ゴールドマンサックス社などが買収して経営しているそうです。

横浜みなとみらいのロンドンブリッジの形の展望台から海を渡って凱旋門の形をしたホテルをくぐり横浜の赤レンガ倉庫へと繋がる道と、その脇のこうしたソロモン神殿を模した形の二つのフリーメイスンリーの組織を代表するような結婚式場の存在はなかなかみなとみらい地区の今後のさらなる発展を予想させて素晴らしいものかと思いますが、それがやはりこの記念すべき2013年になされるというのも数字のシンボリズムのなせる業なのではないかとあらためてシンボリズムの力というものを感じたところでありました。

ちなみにフリーメイソンの項目のウィキペディアによると2008年にフランス系の国際的な女性・男性混成のフリーメイソンリー団体「人権」(Le Droit Humain International; ル・ドロワ・ユマン・アンターナショナル)の支援により東京に設立されたロッジ「日の出」(Soleil Levant; ソレイユ・ルヴァン)があるそうで、場所や連絡先など詳しいことは全くわかりませんが、恐らくフランス人の外交官などを尋ねて認められれば教えてもらえるのではないかと想像します。ホームページはこちらにありました。基本的にフランス語のようですので、日本人でもフランス語に堪能なフランスフリーメイスンリーについても知識のある大学での専門家や国際結婚などで親戚がフランス人の方などが対象となるのかと思われます。しかしまあシンボルがなかなか洗練されていて、こういうところはやはりフランスは素晴らしいなと思うところでしょうか。∴三点譜を多用するのがグラントリアンの特徴でもあるのですね。フラッグを見ると33のスコティッシュライトと同じシンボルがあり、スコティッシュライトと繋がりのあるフリーメイスンリーなのですね。
(2013/11/6追記:壇原照和さんのブログによると、「レッドライト」(連載第5回)どうも、恐らくGrand Orient大東社系のロッジが横浜ロッジで場所を共有していた歴史があるようです。「東洋の星第2支部( Star of the Orient Chapter 2)」と書かれていますが、結局インターナショナルスクールの地下のロッジに移る際の1981年に消滅したとなっています。恐らくこれが正式な大東社系のロッジであったのだと思われます。)
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