2012-03-03 09:34 | カテゴリ:全国の市章
ジャンル:ニュース テーマ:フリーメイスンリー
今日は3月3日という事で3を強調した市章を紹介しようと思います。
3はフリーメイスンリーでの象徴的な数字ですが、その由来は主にカトリックの三位一体説などが多いかと思います。恐らく最も象徴的なのはダンテの「神曲」ではないかと思います。3を象徴的に使用した大作となっているようです。ロッジの儀式では3を象徴的に足踏みやガベルの音などで表します。フリーメイスンリーでは3階級や3つの偉大な光明、3つの小さな光明、3つの基本的な徳などのように象徴として3つという数字を用います。
日本のフリーメイスンリーでは東京タワーの高さが333メートルというところが有名のようですが、そもそも3という数字は日本でも切りの良い数字という事で毛利元就の三本の矢の逸話にも認められたり(3/30追記:毛利元就の三本の矢の逸話はイソップ物語の流用というのが最近の定説のようです。イソップ物語は紀元前の小アジアで成立したそうですが、その後キリスト教的価値観が付加されて日本に伝わったようです。要するにこれについても3という数字についての認識は世界中どこへ行っても古くから特別なものがあるという事で良いのではないかと思います。)、地名や人名などでも3という数字は非常に多く、視覚的にも家紋などはほとんどが三角形型でありフリーメイスンリーに限らず人間文化で3は特徴的で理性や記憶に訴えかけやすい性質がもともとあるものかと思います。ただしなかにし礼さんの著書「三拍子の魔力」にあるように音楽のリズムとしての三拍子、聴覚的なシンボリックな三のリズムはやはり日本には伝統的に存在せず、キリスト教やフリーメイスンリー独特のものになるのではないかと思います。
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もしかすると日本の家紋の三角形型や地名、人名の3の多用などもキリスト教成立後などに西より伝わって流行したものかもしれません。もしくはやはりフリーメイスンリーのそもそもの精神にあるように、人類発祥から3という数字に対する人間の性質は変わらないのでそれがそもそも日本でももともと認められているだけかもしれません。大岡越前の名奉行ぶりで知られる三方一両損の逸話などはそもそもユダヤ教のタルムードやソロモン王の逸話に由来するようです。

(3/30追記:一応最も有名な商標として3の強調と考えられるものを挙げておきます。創業者か経営を引き継いだ人がフリーメイスンなのだと思います。

マクドナルド 90度回転すればどう見ても3ですよね。)(2015/10/10追記:McDonald自体がスコットランドの代表的なクランの名前であり、ドナルドも含めてディズニーなどと同じく、名前そのもので象徴に近いのだと思います。またMのシンボルの意味ももちろんあります。)


さてそれでは3を市章で強調したものとはどういうものか見ていきましょう。

豊後大野市 大分ですね。平成17年制定の新しいもののようです。Bからきているようですがあきらかにアラビア数字の3ですね。重光葵の出身地だそうです。All Seeing EyeとGの反転もあるようです。

豊後高田市 これも大分ですね。気づいてほしいのだと思います。やはりBのようですが、月と太陽ともわずかにかかっているようです。Tはあまり認められないようです。3色で構成されています。3を強調した市章は比較的少なく、最近のものであるので今後増えるかもしれません。

宗像市 福岡です。mとgの組み合わせの様ですがgというよりはGの反転と転倒だと思います。3の強調で良いと思います。月と太陽も微妙ですが良いかと思います。3色の強調もあるようです。宗像大社があるようです。

山県市 岐阜です。新しい市です。3が二つで33になっています。明智光秀に関わりがあるようです。山県有朋のルーツのようです。

つくばみらい市(3/8追記) 茨城です。人口が増えているようです。アンクは苦しいかと思いますが、三色の強調もあります。

さくら市 栃木です。かなり新しい市のようです。微妙に上側の円にくぼみがありGになっているようです。反転した3ですね。アラビア数字の3を強調するタイプは本当に新しい市にしかないタイプです。月もシンボルとして入っているようです。

糸魚川市 新潟ですね。ヒスイの産地のようです。漢字の糸のようですが、反転した3と点三つとなっていて3の強調になります。月と太陽にも微妙になるようです。やはり新しい市のようです。ジオパークというのに認定されているようです。

越前市 福井ですね。これもやはり新しい市のようです。Eの形だと思いますが、フランスやイタリアの三色旗のようになっています。アラビア数字の3の反転とも読めない事もありません。

三原市 広島ですね。城があるようです。3本線で三を強調しています。3つの点もあります。三色で構成されています。

行方市 茨城ですね。虹の塔というのがあるようです。Nと帆引き舟をイメージしているようです。3色で3つの地域を象徴しているようです。

仙北市 秋田ですね。やはり新しい市のようです。Sもかかっているようです。3町村を表しているようです。三つ巴のようでもあります。3の強調は普遍性が高いのであまり違和感が無いですね。

伊那市 長野ですね。旧高遠町のようです。やはり三地域の合併を象徴するようです。

上野原市 山梨ですね。上をイメージしているようです。三色ですね。

山梨市 山梨ですね。甲州ワインの生産地のようです。山を3つ重ねたようです。鳥のシンボルともなっているようです。山自体でも頂点が3つであり3の重ね合わせで東京タワーの333メートルのように重ね合わせのタイプですね。

香取市 千葉ですね。佐原市は無くなったのですね。伊能忠敬の出身地でもあります。Kを模しているようです。鳥のシンボルでもあります。三色ですね。

中央市 山梨のようです。やはり新しい市のようです。漢字の中のようですが、All Seeing Eyeともかかっています。3色のタイプです。

福山市 広島ですね。これで3の強調と言うと嫌がられるかもしれません。アラビア数字の3の横向きでもいいのだと思います。蝙蝠をかたどっているようです。蝙蝠のフリーメイスンリーでの意味は知りません。一般に西洋では吉兆のようです。

広島市 広島です。漢字の三で3の強調になるようです。最も古い3の強調の市章になるのだと思います。これをフリーメイスンリーのシンボルとすると原爆の歴史もまた複雑になるかと思います。

龍ヶ崎市 茨城ですね。ベッドタウンのようです。龍はアジアの象徴になるのだと思います。龍の爪のようです。All Seeing Eyeでもあります。3つのピラミッドになります。なかなかフリーメイスンリーのシンボルも大変です。今日は横浜ロッジの集会日でもあります。良い天気です。

三笠市 北海道ですね。炭坑や三笠メロンの場所のようです。地形が三笠山に似ていたようです。人口は減っているようです。図形での3の強調のタイプです。市名に三が入っているタイプはこれが多いです。

みやま市 福岡のようです。合併前の二つの地域の名前を合わせたようです。Mをイメージしているようです。三つの楕円で3の強調になるかと思います。

三沢市 青森ですね。米軍基地とロッジがあります。3つのカタカナのサのようです。ピラミッドではないですがベンツのマークのような三ツ星になるかと思います。3の重ね合わせのタイプですね。大正時代に考えられたようです。

三豊市 香川ですね。やはり新しい市のようです。浦島太郎のふるさとのようです。漢字の三のタイプですね。

三鷹市 東京ですね。御三家が鷹狩りをした場所だそうです。国際基督教大などがあるようです。鳥もシンボルとなります。井の頭公園、ジブリの森美術館などあるようです。太宰治や武者小路実篤など作家や東條英機、阿南惟幾など軍人と関係するようです。まあ都会ですね。

飯塚市 福岡ですね。麻生グループの本社があるようです。筑豊の炭鉱の中心であったようです。カタカナや111を象徴しているようです。図形で3を強調しているタイプかと思われます。

那須烏山市 栃木ですね。かなりコミカルで図柄的なシンボルマークですね。お日様と山のようです。無理すれば月と太陽になるようですが、ここまで図柄になってると月には見えがたいかと思います。太陽だけでもシンボルではあります。三つの点で3を強調しているタイプですが無理くり入れた感じで市章の制定がいろいろ大変だというのを逆に感じさせるシンボルマークでもあります。那須は御用邸がある事も関係するのかもしれません。

以上で一応3の強調は終わりです。県章などでもあるかと思いますが、他に分類される場合は基本的には他を優先しています。他に分類できない除外分類としてなる所もあるかと思います。

最初に挙げた「三拍子の魔力」でも取り上げられていますが、ブラザーモーツァルトのオペラ「魔笛」などでも3のシンボリズムは繰り返し演出されていますので、それを意識して見られるとまた様々な気づきがあるかもしれません。なぜ3にそれほど意味を持たせるかというとやはり第3者というか客観性というところになるのだと思います。それぞれの数字に込めた意味や数字であらわされる意味などはフリーメイスンリーやピタゴラス学派のゲマトリアや数秘術で検索すると色々説明したホームページがあるかと思います。英語のホームページで多数認められます。Number Symbolなどが検索で良いのではないでしょうか。Masonicなど重ねるとフリーメイスンリーでの説明になるかと思います。数秘術は黙示録の獣の数字666などと合わせて容易に陰謀論に行き着きますので時間を浪費されないようされるのが良いかと思います。ただし魔法陣の作成や博打の確率論からヨーロッパの数学は発展した歴史もあるようなので、無駄に思える事が後々に役立つかもしれません。

では良い週末を。

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