2015-03-15 16:38 | カテゴリ:イングランド
ジャンル:ニュース テーマ:フリーメイスンリー
「緋色の研究」そういうと何となくシャーロック・ホームズの世界が少しわかった気がしますが、果たしてどうでしょうか。
ブラザーサーアーサー・コナン・ドイルのシャーロック・ホームズシリーズの最初のこの小説はシリーズの他のものとは相当内容的に異なるものであることかと思います。もちろんフリーメイスンリーについて相当詳しくなったであろうこのブログの読者の方々は皆それが十分フリーメイスンリーに関わる秘密の部分が大きいからだということにすぐに気が付くのではないでしょうか。原文と日本語訳が読めるサイトがありましたのでリンクしておきます。
私もこの大英帝国華やかなりし時代のいわゆるイギリス英語にあこがれて、あろうことか大学入試の前に翻訳したりしましたが、もちろん日本のアメリカ英語ともつかない受験英語の前では一切の意味をなさなかった事がよく思い出されますが、このようなフリーメイスンリーのブログを書くための勉強であったこととはさすがに今まで思いもよりませんでした。

「緋色の研究」の内容については上記の対訳で読まれることがよいかと思いますが、決定的に他のシリーズと異なるのはワトソンとホームズの紹介があることと、話のほとんどがアメリカ大陸でのモルモン教徒の話であり、そして最大の違いはその表題が全く本文の内容と関係していないことかと思われます。確かホームズが赤い糸を手繰っていくという比喩をわざわざ話したところがあったかと思いますが、基本的に赤はその他は復讐という意味のドイツ語のRacheという走り書きの文字くらいしかなかったかと思われ、とても原文のA Study in Scarletと合わない内容になっています。

もちろんこのブログを読んでいる方は表題だけでわかるかと思いますが、このScarletは緋色という意味だけではなく、その他にいくつもの意味を帯びているということがわかるのではないでしょうか。Secret, Scottish, Scarcest(極めてまれな)そういう意味がとれるでしょうか?もちろん赤はこのブログの今年の壁紙の色であり、ブルーロッジと対照的な上位位階、Scottish Rite、York Riteの象徴的な色でもあります。つまりフリーメイスンリーの象徴の色として考えるとA Study in Scarletは上位位階での勉強と翻訳されるのでしょうか。すなわち当時の独立戦争、南北戦争後の西部開拓時代におけるアメリカ大陸におけるフリーメイスンリーの活動、そして同時にそれは各種の付随団体や上位位階と呼ばれるScottish Rite、York Riteの活動でもあったわけで、それらについて知ることはすなわちフリーメイスンリーについてさらに知識を深めることであり、そういう勉強を促すという意味でつけられた名前なのかもしれません。
ちなみに途中で突然出てくるRacheという復讐の意味のドイツ語ですが、出版された1887年当時のドイツ、プロイセンは普仏戦争後のブラザービスマルク体制の状況であり、1887年に独露再保障条約の締結があったそうですが、その後の1890年にブラザービスマルクが辞任して、ブラザーヴィルヘルム2世による親政が開始された時期ということで、さらにその後には数々のドイツ国内のスキャンダラスな醜聞とも併せて、有名なオーストリア皇太子の暗殺をもって、当時のヴィクトリア女王の出身であるハノーヴァー朝のもとであるドイツ帝国は第1次大戦に突入し、ロシア革命、ドイツ革命を経て敗北し民主ドイツとなり、その後のナチスドイツの台頭となるわけです。ちなみにブラザーヴィルヘルム2世(もちろん英語読みはウィリアム2世です。)は有名な黄禍論者であったということで、日露戦争とその後のロシア革命、そして第1次世界大戦での日本の青島占領などフリーメイスンリーは当時の日本の政治状況ともブラザー林董の日英同盟を基礎として極めて深く結びついていたのです。

まあほぼ歴史的な名著になるであろう文学をこうしてフリーメイスンリー的解釈で読み解くことはまた分かりやすくはありますが、同時にいたずらに誤解を招くことにもなりうるかと思い、全てのことにあることではありますが、功罪両面があるとは思います。いずれにしても、謎の多いフリーメイスンリーの具体的な活動の一端をとらえる話としては、非常に象徴的なものではないでしょうか。
Beeton’s-Christmas-Annual
初版本の表紙にはランプに火をともす様子が描かれています。まさにScottish Riteの象徴ということで、南北戦争後のブラザーアルバート・パイクによって大成したアメリカ大陸の上位位階が翻ってロンドンのブラザーサーアーサー・コナン・ドイルにも関わってきたというところなのでしょう。
ちなみにScarletというと、やはり風と共に去りぬGone With the Windのスカーレット・オハラScarlett O’Haraでしょうか。オハラというのも出版されたのが1936年でその後の太平洋戦争での日本の名前を意識したような感じであり、主人公はアイルランド系移民ということですが、Scottish RiteとSecretにかかる象徴的な名前とされているのだと思いますし、南北戦争というものがまさにScottish Riteをテーマとしたアメリカの歴史であるというところなのだと思います。相手となるレット・バトラーRhett ButlerもまたRedを意識させる名前となっており、赤を共通点としてスコティッシュライトを象徴的に意識させる設定なのではないでしょうか。
ハリウッド女優でもScarlett Johanssonスカーレット・ヨハンソンという女優の方がいますが、この方もデンマーク系のユダヤ系の方で、11月22日生まれということもあり、以前に挙げた「マッチ・ポイント」というロンドンを舞台とした映画にも出演されていましたが、そもそもスカーレット・オハラの名前に由来するということだそうで、まあそういうハリウッド俳優にありがちなフリーメイスンリーの象徴的存在なのだと思われます。
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