2012-03-08 11:38 | カテゴリ:全国の市章
ジャンル:ニュース テーマ:フリーメイスンリー
さて本日は予告した通り市章のXPです。
とりあえずラバルム、コンスタンティヌスの十字についてウィキペディアの内容を転載します。

ラバルム(Labarum)とは、ローマ帝国正規軍の紋章の一つ。コンスタンティヌス1世により制定された。ギリシア文字のΧ・Ρを重ね合わせた形が特徴。この紋章をかたどったXPの組み文字は、今日でもイエス・キリストの象徴となっている。

ミルヴィオ橋の戦い 
312年10月28日、コンスタンティヌス1世はローマ近郊のミルウィウス(ミルヴィオ)橋で簒奪皇帝マクセンティウスと戦い、勝利を収めてローマに入城、西方の正帝に即位した。 この戦闘では、コンスタンティヌスは十字架を旗印としたが、それには幾つかの説がある。
この戦闘の前、コンスタンティヌスは空に十字架(またはXPの組文字ともいわれる)と"Εν τουτο νικα"(「汝是にて勝利せよ」の意)の文字を見たという。
前日のコンスタンティヌスの夢に、XPの組文字を円形で囲んだモノグラムが現れ、どこからか"In hoc signo vinces"(「この印のもと、汝は勝利する」の意)という天の声が聞こえたという。

ラバルムとキリスト教 
皇帝に即位したコンスタンティヌスは、正規軍を改編し、円形中にキリストのギリシャ語綴りΧριστοςの最初の2文字から、ギリシア文字のΧ(キー)およびΡ(ロー)をかたどった旗印を定めた。これが「ラバルム」または「キー・ロー」とよばれるものである。
コンスタンティヌスがキリスト教を公認したことは有名であるが、実際には彼自身はローマの伝統である多神教における代表者の座を維持しつづけた。一般にこのことは「コンスタンティヌスがキリスト教徒ではなかった」という誤解を生み出しており、研究家達にも、ラバルムとキリスト教を切り離して考える者が多く見られる。

当時の皇帝の教養がどの程度のものであったかは詳しくは知りませんが、哲人皇帝マルクス・アウレリウスの時代とは違って、その後の同族同士で殺し合い、帝国分割が当然であった時代は、いわゆる実力主義という奴でしょうから豊臣秀吉やカール大帝と一緒で文盲に近いのが当たり前なのかもしれません。そういう皇帝に対してキリスト教として働きかけるときにはやはり奇跡を起こして文字の力、智恵の力を誇示するというやり方は非常に効果的であったものかと思われます。
何やら最近の日本の選挙のようですね。いずれにしてもXPの彫刻に認められるように、恐らくネロ帝の時代に作られたヨハネの黙示録で目指したアルファでありオメガである、すなわちキリスト教は全てであるという目標はコンスタンティヌス帝の時代にローマ帝国での国教化という形で達成されたと考えられます。その象徴的なシンボルとして認められたのが今回テーマのχρであり、現代ではウィンドウズXPとしてその名前が残っています。こちらもやはりコンピュータネットワークの一元化という事を成し遂げたものかと思われます。いわゆるラテン十字として知られる、キリストの復活の象徴としての十字架はこのコンスタンティヌス帝の時代にエルサレムでの聖十字架の発見やその他の事象を通じてその後にキリスト教のシンボルとして認知されていったようです。エジプトの宗教改革から引き続く、ユダヤ、キリスト教の一神教の思想が多神教の大帝国の中で普遍化し、またその結果としての異民族の流入と北方へのキリスト教の普及、アラビアでのイスラム教の発生を促す事になるのかと思われます。ローマ帝国で恐らく普遍的な現実問題であったローマ市民権の問題を宗教的理想の一神教が解決する一方、現実的には北方異民族の流入という形で再び民族問題に変化していく、ユダヤ教の歴史でも同様に認める、智恵の一般化と民族問題の多様化、まさにアメリカ建国の理想で示された人類の一つの道ではないかと思われます。現在の日本に置き換えても同様になるのかと思われます。

さてテーマである市章のラバルムの前に一つだけ商標をとりあげようかと思います。

やはりラバルムとは関係なく日本古来の家紋から成り立つようですが、島津の十字と同じくやはり起源ではラバルムの方が古いかと思います。現在セブン・アンド・アイホールディングス傘下となっているようです。

大阪市 大阪です。現在話題のところです。全国の市章を見たときに明らかに際立っています。澪つくしで船の道しるべの意味もあるそうですが、船のマストのようでもあります。

京都市 京都です。追加しました。やはり同様にロータリークラブのシンボルもラバルムになるかと思います。

ロータリークラブのシンボル どちらもキリスト教のシンボルを入れ込んである事になります。これらはsymboldictionary.netというサイトではイクトゥスホイールというΙΧΘΥΣの文字が入れ込んだΧΡになるようです。


まあなんというかすごい秘密ですね。皆さんのご感想をお待ちしています。

尼崎市 兵庫です。ダウンタウンの出身地で有名でしょうか。寺町で創価学会が選挙では強いようです。あまりキリスト教そのものとの関係は薄いのでしょうね。ミッション系大学はあるようです。

高槻市 大阪です。ベッドタウンのようです。かつては高山右近の本拠地であったようです。隠れキリシタンも多かったようです。選挙では社民党が強いようです。

泉佐野市 大阪です。関西国際空港があるようです。人口は増えているようです。

宮崎市 宮崎ですね。県の方はつい最近まで話題を提供していました。大学もあり人口も増えているようです。

珠洲市 石川です。能登の先端のようです。人口は減少しているようです。

新潟市 新潟です。開港五港の一つです。六芒星、碇ともかかっているようです。御殿場型のGともとれるでしょうか。かなりシンボルを入れ込んだタイプです。かなりきれいなXPのタイプです。明治41年制定の古いものです。大阪市が明治27年で最も古いようです。

紋別市 北海道です。人口は減っているようですが、海港、空港があるようです。

蓮田市 埼玉です。星型の市章で出しました。人口は増えているようです。

旧臼杵市 大分です。現在は人型のアンクです。人口は減っているようです。あまり寺などが多くないのでしょうか。

豊橋市 愛知です。愛知はシンボルで必ず一つは入ってきます。バランスが良いですね。やはり中部文化圏、メディアの真骨頂でしょうか。自動車の輸出入が日本一のようです。

益田市 島根です。空港があるようです。上が繋がっていなければそのまま聖アンデレ十字になります。XPは基本的に聖アンデレ十字とかぶりますが、XPと認められる場合はXPを優先しています。聖アンデレ十字は青字に白抜きでスコットランドの国旗となります。ゴルフの聖地セントアンドリュースの地名の元になっています。スコットランドは大英帝国の合同王国の基礎であり、清教徒革命、名誉革命での一つの勢力の本拠地であり、フリーメイスンリーのイングランドと並ぶ実務的メイスンリーの発祥の地であります。

富田林市 大阪です。寺が多く街並みがきれいで、PL教団の本部があるようです。東本願寺の大学があるようです。

寝屋川市 やはり大阪です。大学や成田山の別院があるようです。御殿場型のGもあるようです。矢印型は市章では珍しいのではないでしょうか。

岸和田市 大阪です。だんじりで有名なのでしょうか。人口は増えているようです。コシノ姉妹のドラマで舞台なのでしょうか。XPからは少し遠い形ですが大阪であり意識しているものと思われます。赤いのも特徴かと思われます。タウ十字とも考えられない事はないでしょうが、XPに近いのではないでしょうか。いずれにしてもキリスト教と直接的なものはなさそうです。

堺市 大阪です。堺の商人で有名です。千利休屋敷跡と仁徳天皇稜があるようです。堺屋太一さんのルーツのようです。三つの市を表すのも十字の神の手のようです。XPで良いと思います。

杉並区 東京23区です。高円寺阿佐ヶ谷があるようです。アニメ産業が多いようです。オウムの道場が以前あり問題となっていました。高円寺は曹洞宗のようです。

横浜市栄区 神奈川です。これは市町村ではないのであまり関係ないかもしれません。漢字の栄の字からきています。ベッドタウンのようです。

以上で終わりです。漏れがあるかもしれませんのでコメントで指摘していただけるとありがたいです。XPは非常に特徴的な形で、宗教性が強い事から、大阪市中心に地域性もあり、市章のシンボリズムとして非常に興味深いものです。現在の大阪市の行政改革とも合わせて、キリスト教の国教化の歴史とも合わせて、面白いかと思われます。
ただフリーメイスンリーのシンボルかというと特にシンボルの図で認めた事はない気がします。キリスト教のシンボルというのが間違いがないと思います。実際には市章では寺や日本の新興宗教と関わりがある様で、汎宗教的なシンボルととらえられているようです。シンボリズムで日本の伝統宗教が卍などでもあまり得意でないのが逆に表れているせいなのかもしれません。

いずれにしてもウィンドウズXPとも合わせてフリーメイスンリー、キリスト教の普遍化の一つのシンボルなのだと思われます。次回は十字の流れで市章の聖アンデレ十字についてをやります。

(追記:XPはやはりフリーメイスンリーの付随団体であり、Royal Arch Freemasonryのさらに内部組織であるRed Cross of Constantineのシンボルマークのようです。IHSVはIn Hoc Signo, Vinces (Latin: By This Sign, Conquer)という意味だそうです。コンスタンティヌス帝はミラノ勅令で全宗教に対する寛容を指示したそうで、それはフリーメイスンリーの宗教的寛容と繋がるものと思われます。同時にそれはキリスト教の国教化でもありました。


日本にどの程度あるのかわかりませんが、York Riteはキリスト教徒で構成され、日本でフリーメイスンリーに所属する外国人はほとんどがキリスト教徒のようです。)


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