2012-03-13 12:19 | カテゴリ:福岡
ジャンル:ニュース テーマ:フリーメイスンリー
九州大学というと医学系では米軍捕虜に対する人体実験や、731部隊の前線基地であった事など、後は生体防御医学研究所、長崎大学の熱帯医学研究所などがイメージされますが、地元が炭鉱で発展し、麻生家が強いようで、麻生元首相の総理就任もあり国立大学の設備もかなり拡充されたようです。麻生家は代々カトリックのようで、もともとカトリックの吉田茂とも繋がりがありフリーメイスンリーとも近いようです。
私が現在住む横須賀はそれこそ政治的には小泉家の牙城ですが、米軍基地もありキリスト教と鎌倉系の仏教やお稲荷さんや熊野神社などの民間信仰が拮抗している感じですが、九州は特に訪問した伊都キャンパスの周囲などは見るからに古墳の形の丘陵地帯を控えた田園と海岸の地帯で、巨大建築という点ではピラミッド信仰に近いものが基本的な心象風景としてあるのかもしれない感じを受けました。また横須賀も看護大や歯科大、政策大など国公立大や有名私大ではないですが、大学の形をした学校を数多く新設しています。この辺は恐らく政治家個人の学歴や学問に対する考え方、というか偏見が現れているかと思います。福岡は国立の九州大学をすごく拡充しているようでした。
近代日本の大学はそもそもギリシアでソクラテスに始まるプラトン、アリストテレスの実証的な学問を追及する人々が集まり議論する場であるアカデミアをルーツとし、それらは特にルネサンス以降の西欧において神学から独立した形の哲学や科学、医学を研究する場として様々な人々に研究の機会を与え、さらにその研究成果を社会に還元する目的で次々と建設されて行きました。特に新大陸のアメリカではハーバード大学をはじめとして、キリスト教思想、フリーメイスンリーの哲学に基づいてリベラルアーツの教育法が普及し、それらは明治維新後の日本にお雇い外国人やキリスト教の宣教師らを通じて日本にも国公立、私立を問わずもたらされました。

ラファエロ アテナイの学堂 右下には天球儀と地球儀をもつゾロアスターとプトレマイオス、コンパスを持って製図するアルキメデスが描かれる。
全体としてギリシア十字の聖堂となっている。

フリーメイスンリーのシンボリズムと研究機関や大学、博物館や美術館、芸術劇場のような公共施設とは密接に関係しています。それらが大学に代表されるように科学知識や学問の自由や解放の考え方と密接に結びつき、フリーメイスンリーの掲げる理想やフリーメイスンリーの求める力である科学知識と強力に関係しているからです。日本の政治家の方々にこのような考え方が広く認められるとは考え難い状況ですが、基本的には憲法に基づいてこのような理念での大学を含めた公共施設の建設がなされるべきでしょう。フリーメイスンリーのシンボリズムとしては、これら博物館や芸術劇場や大学、美術館のような知を追及する建物はソロモン宮殿に例えられるようです。フリーメイスンリー、ユダヤ教、キリスト教では智恵の象徴としてソロモン王が挙げられます。日本では天神様、菅原道真公になるのかと思われます。

ソロモン宮殿想像図 ソロモン宮殿については以前ヒラムの聖書での登場部分を抜粋しました。列王記に描かれています。フリーメイスンリーのロッジは基本的にソロモン宮殿を模してつくられています。

さてお説教が長くなりますが、一応そのような見地に立って九州大学のキャンパスを見渡してみてフリーメイスンリーのシンボルを認めるのでしょうか。

キャンパスのHPからもってきた航空写真です。実際行くと周りが明らかに古墳の山々で九州の歴史の深さを感じます。キャンパスのあるところも古墳の跡らしく、地元の感情も様々であるとは思われました。やはり関東とは違い山も低く平野が広がっていて、住みやすいのではないかという印象を受けました。

新しいキャンパスが非常にきれいで高層住宅のような研究棟でした。内部で具体的にどのような事をしているかは全くわかりませんでしたが、研究活動自体はなかなか大変だという感じがしました。日本のそういう知的活動はアメリカなどと比べてやはり楽しさという面で非常に遅れた印象ですね。知的活動、科学の力というものへの歴史が浅いのだと思います。

入り口付近には周囲の古墳を模した築山の造形があります。ピラミッドを意識しているかと思われました。

これは実際見ませんでしたがフーコーの振り子があるそうです。下の図柄はコンパスですね。上野の国立科学博物館にもありますが、どうもこのモニュメントを好きな方が重鎮なのでしょうか。錘は水平儀や垂直儀とも関係し、地球の自転や天行とも関係しているのでフリーメイスンリーとの関連に象徴的なのでしょうが、あまり系統的ではないようです。(フーコーはフリーメイスンかどうかわかりませんが、エッフェル塔の72の名前に記されているようです。十分フリーメイスンに成る資格はあったのかと思われます。下げ振りの錘はそれ自体でもシンボルになるようです。)(2014/4/29追記:ブラザーフーコーもフリーメイスンであったようです。お墓が以下のような立派なオベリスクでした。
1200px-Foucault_jean_bernard_leon_grave_montmartre_paris_01.jpg
先端の形がやや典型的なオベリスクとは違いますが、まあフリーメイスンで良いのだと思われます。ちなみにブラザーフーコーの振り子の裸の形の下げ振りも特に大陸系のフリーメイスンリーでシンボルとなるようです。主にこのブラザーフーコーの振り子の逸話が影響しているのかもしれません。)

これも実際に見ませんでしたが上面だけ磨かれたラフアシュラーがあるようです。かなりパーフェクトアシュラーに近いですがいただけません。

原石の水晶が展示されているようです。水晶もやはり磨かれなければ価値がありません。しかしやはり水晶だけあって原石でもそれなりの美しさがあります。


ありました。フリーメイスンリー、キリスト教のシンボルです。写真を撮った時は気づきませんでしたが、奥にやはりラフアシュラーが置いてあります。フリーメイスンが直接関わったわけではないという事です。碇は充実した生活、地に足のついた希望の象徴です。キリスト教由来のシンボルで、やはり宣教師や海外での伝道にまつわる歴史から生じたものかと思われます。

なかなか設備が充実していても実際の成果となると難しいものです。

では次は太宰府天満宮に移ります。太宰府へは博多から電車に乗って30-40分くらいで、特にすごい情緒があるとかそういうことはあまりなかったかと思います。神社前の参道沿いはすごいお土産屋と食事処で、やはり有名な神社仏閣にはこういうものは付き物なのだなと思いました。


牛を祭ってありました。牛を祭るのは聖書の中では異教のシンボルであり、一部フリーメイスンリーのシンボルともかかっています。ニューヨーク証券取引所の前にも証券用語「bull」買いのシンボルとして牡牛の銅像がありますが、これも一部フリーメイスンリーのシンボリズムであるかと思われます。モーゼの出エジプトで象徴的に描かれる異教のシンボルであり、これと対比的なのが天使のケルビムの像かと思われます。



普通にお参りです。フリーメイスンリーのシンボルは牛なんでしょうか?

黒田如水の直筆 黒田如水は大宰府天満宮の再建に努め、晩年は天満宮内で草庵を作り過ごしたそうです。まさにフリーメイスン的です。

菅原道真の像と直筆
フリーメイスンリーのシンボルは太宰府天満宮にはなく、その横にあるこれまた新しくできた国立博物館にあるようです。実はこれは時間がなく訪問できませんでした。


展示物にフリーメイスンから注文を受けて作成した長崎青貝細工の漆器があるようです。ただ図柄を見るとヤキンとボアズの柱と3つの小さな光を混同しており、明らかにフリーメイスンリー的には間違いのシンボルです。多分間違っていたので受け取らなかったか、そういう事にして残したのかもしれません。いずれにしてもフリーメイスンリーにかかわる工芸品が日本の国立博物館で展示されているのはここくらいではないでしょうか。(7/8追記:全く同じフリーメイスンリーが依頼した螺鈿細工の漆器がアイルランドやオランダのフリーメイスンリーの記念品の展示であるようです。実際に輸出されたデザインのようで、恐らくデザイン的にあえてヤキン・ボアズの柱として二本のろうそくになっているようです。恐らく注文の通訳の時点で混同されてこの形になり、仕方ないという事で受領されたのではないでしょうか。色々歴史がありそうです。)

是非大宰府を訪問の際は見学してください。


博多駅前の都ホテル この他天神の地下街もフリーメイスンリー的な雰囲気を作っていました。これは最近の横浜駅西口の一部も似ています。一番はっきりしているのはロンドンのセント・ポール大聖堂みたいです。もともとプロテスタント系のゴシック建築、いわゆる実務的メイスンリーの建築物に認められるもののようです。そういう中ではアンダーソン憲章にも認められるイニゴ―・ジョーンズの存在は重要なようです。実務的メイスンリーの歴史も興味深いものがあります。

以上で九州篇は終わりです。今年の冷たい冬も終わり、暖かい春を迎え関東でも梅の花が咲く季節となりました。梅は太宰府天満宮の祭神である菅原道真公のシンボルでもあります。田浦の梅林も恐らく満開になっている事かと思います。去年の春はなかなか大変なものがありそこから一年たっただけですが、凍てついた日本経済も動き出しているように感じます。梅は日中を結ぶ文化の懸け橋のシンボルであり、日本古来からの固有のシンボルでもあります。九州博多・福岡は大陸との距離も近く様々な文化が古来より混じり合う土地と思われました。フリーメイスンリーは様々な文化が触れ合い、溶け込みあう中で、一つの真実を核として生じる結晶のようなものかと思われ、こうした異文化が接触する地域では今後とも盛んであるかと思います。

東風吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ

横浜 三渓園の臥竜梅付近の梅

横浜 根岸森林公園梅園の梅

そのうちワシントン、ニューヨーク篇をやります。行けたらロンドン、パリ篇もやる予定です。お楽しみに。


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