FREEMASONRY
Blue Lodge, Scottish Rite & York Rite in Japan
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Still Life: Vase with Flower and Thistles
Vincent van Gogh
Painting, Oil on Canvas
Auvers-sur-Oise: June, 1890
Private collection
だいぶ前にポーラ美術館に行ったときに展示してあったファン・ゴッホのアザミです。まあなかなかアザミがスコットランドの象徴と考える日本人は少なく、雑草でしかないわけですが、花はじっくり見ると非常にきれいであります。もちろんポーラ美術館のアザミはスコティッシュライトを意識したものであるのかと思われます。ポーラ美術館のコレクションは日本でも屈指の印象派コレクションでしょう。もちろんファン・ゴッホがスコティッシュライトを意識して描いたとはなかなか思われませんが、スコットランドの象徴であることは知っていたのではないでしょうか。いずれ時間があればファン・ゴッホの作品の象徴主義ともいえる、フリーメイスンリーと共通するシンボリズムについて記事にしたいかと思いますが、まあオランダの牧師の息子で神学校をドロップアウトした印象派の画家で、シンボリズムについて表現しないことがあり得ないわけで、そういったファン・ゴッホの極めて自然主義的な作品に認めるシンボリズムの一つがこの作品であるのかと思われます。そしてそのアザミがこの箱根の地にあるのも偶然ではないと考えるのがまた聖書の予定説の世界でもあります。
ちなみにファン・ゴッホにこの絵を書かせたのは、あのフリーメイスンであるブラザーガシェ医師であり、ブラザーガシェ医師の部屋の水差しであったそうです。最後のカラスに象徴される絵を書いたわずか1か月前であったようです。ブラザーガシェ医師がスコティッシュライト、スコットランドを意識していたことは間違いないのではないでしょうか。
(追記:当時同時に展示してあったのがロレーヌ十字と、双頭の鷲の刻印が入った香水壺でした。

まあスコティッシュライトを意識していることのアピールの裏打ちではないわけですが、ロータリークラブがこれだけ盛んな日本では、ブルーロッジにあまり関心を寄せずに、シュライナーズに代表されるスコティッシュライトへの関心がもっぱらフリーメイスンリーへの興味であることも否定できないわけですが、そういうわけでという事でもないのですが、ブラザーライカーのコンサートは毎月開かれていて、ブラザーヨハン・シュトラウス2世の蝙蝠のごとき話が繰り広げられるのではないでしょうか。)
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