FREEMASONRY
井桁 家紋の形
フリーメイスンリーのシンボルについてもウィキペディアで少しシンボリズムとして触れていましたのでその部分を転載します。
フリーメイソンのシンボルマークの一つ。コンパスと定規がかつてこの組織が石工職人のギルドであったことを物語る。 上向き三角形(コンパス)と下向き三角形(直角定規)の結合はダビデの星を形成し、男と女、陽と陰、天と地、精神と物質など世界の二元性の融和を表現している。中央の「G」は至高存在を意味し、神(GOD)と幾何学(geometry)を意味する。フリーメイソンにおいて個々の建築道具は人間の美徳と対応し、コンパスは真理、直角定規は道徳、こては結束と友愛、槌は知識や知恵を象徴している。
まあ基本的には特にフリーメイスンリーに関しては日本語の文章はほとんどすべてが英語文の翻訳の内容なわけで、きちんと理解したい方は英語文のフリーメイスンが書いた文章にあたった方がよいかと思われます。ウィキペディアにしても日本語では書かれていない内容が普通に英語版ではたくさん書かれていたりする事があるので、日本語は読みやすいですが、より深い理解という点では常に英語文にあたる習慣をつけた方がよいかと思います。
さてまあ伝統の菱という事で良く正倉院の文様にも認められるとありますが、他のブログでそういうのを載せていましたので転載します。特に武田菱として武田信玄の家紋として有名になったので、天皇参賀の後ろの簾の文様としてテレビに映り陰謀論と絡めるような疑問が数多く出ていて、そのために公開質問コーナーで同じ質問と回答が連発されている経緯がありました。なんでも陰謀論に絡めるのは非常によくない思考ルーチンで、懐疑主義も自然科学では大事ですが、人文科学ではむしろきちんとした根拠に基づいた類推や推定がないと陰謀論の思考ルーチンに陥りがちであるかと思われます。特にインターネットでは検索ですぐに同じ疑問や間違いに陥っている事がわかりますので、少し手間をかければ正しい情報に行きつく可能性は高いので、そういう習慣が大事になるかと思われます。
三井の家紋 丸に井桁三 住友の商標 菱井桁
フリーメイスンリーのシンボリズムと菱や井桁の起源とどちらが古いかという話になると、もちろんダビデの星の△▽の組み合わせを起源とするものが古いとなるのでしょうが、コンパスと直角定規のシンボルがいつ頃から実務的メイスンリーでも使われだしたのかは正確には私は知りません。マッキーズエンサイクロペディアによれば道徳的な意味でのコンパスと直角定規の引用は紀元前から行われていたようですが、有名なフリーメイスンリーのシンボルマークとしての使用については特に触れられていません。恐らく実務的メイスンリーで使われ始めたのだと思います。1717年のイングランドグランドロッジの創設後では1700年代には存在したようです。ただしΛ∨を組み合わせた意匠であるフリーメイスンリーのシンボルマークと装飾としての意味合いの井桁や菱の家紋や文様では形は似ていても意味合いが全く異なるかと思いますので、あまり古さの比較は意味がないかと思われます。
では市章に移ります。
池田市 大阪です。なにやら機織りの形から来ているようです。横浜の市章にかなり近い形です。Gも模しているものかと思われます。池田と井桁をシャレているのもあるようです。1940年制定です。大阪教育大学付属池田小の事件もありました。一時財政再建団体であったようですが現在は回復したようです。
福井市 福井です。福の井の井桁と北の庄の北の字を組み合わせたようです。県庁所在地でかつての朝倉氏の勢力地でした。
留萌市 北海道です。炭鉱と漁業の町であったようです。現在は人口は減っています。北の字の図案のようです。
高崎市 群馬です。1919年です。古い高の字のようです。コンパスの形に近いです。All Seeing Eyeもあるようです。中曽根、福田、小渕親子の地元のようです。ダルマの生産地のようです。人口は増えています。
大和郡山市 奈良です。甲府から国替えとなった柳沢藩の家紋であったようです。十字も内部に認めるようです。1974年です。金魚の養殖が盛んなようです。
各務原市 岐阜です。1963年です。各の字を図案化したようです。Gにも小文字のgにもかかっているようです。聖アンデレ十字もあるようです。人口は増えています。
甲府市 山梨です。亀甲を意味する様です。All Seeing Eyeで良いかと思います。六芒星にもかかっているのかと思います。葡萄の色にもかかっているようです。武田菱から来ているようです。
新発田市 新潟です。新発田藩の家紋のようです。越後平野の米作が盛んなようです。1934年です。
井原市 岡山です。中央はハラのカタカナのようです。人口は減っています。1953年です。
高梁市 岡山です。Tの字と菱の融合のようです。松山城の松ともかかっているようです。人口は減っています。
都留市 山梨です。カタカナのツルのようです。1954年です。山梨なので武田菱を意識しているのでしょうか。
知立市 愛知です。かきつばたの花のようです。人口は増えています。立体型で菱餅のような形になっています。後のパーフェクトアシュラーを意味する立方体にも繋がる形かと思われます。
甲州市 山梨です。2005年です。武田花菱と葡萄の実をモチーフとしているようです。葡萄はワインの原料であり、それそのものでキリストの象徴です。
岩倉市 愛知です。井桁の上下を組み合わせて無限の発展だそうですが、由来は完全にフリーメイスンリーのシンボルみたいです。人口はまあまあ増えていて、岩倉城というお城跡があるようです。
岐阜市 岐阜です。芸能人・スポーツ選手の出身者が多いようです。往古井の口という昔の名前に由来するようです。立方体でパーフェクトアシュラーに近くなります。
尾道市 広島です。1898年です。由来は色々説があるようではっきり分からないようです。立方体ではありませんが、長方形のパーフェクトアシュラーに近い形です。
西条市 愛媛です。2004年です。Sをモチーフとしているようです。Gloryととれない事もありません。四角形というだけでここに分類しました。
ひたちなか市 茨城です。12本の波で宇宙秩序・自然体系の完成体を表しているそうです。マニアックな数秘術の内容を市章の説明に載せています。全体で額縁のようなパーフェクトアシュラーになっています。Gloryもあるかと思います。1994年です。人口は増えています。
日本の伝統編から引き続いた伝統の菱の文様を主体に分類しました。
伝統とフリーメイスンリーの交わりは特に以前から何度も触れていますが、ブラザーバーグの「フランス革命の省察」を読まれると理解が進むのではないかと思われます。どうしてもフリーメイスンリーというと革命や革新が目立ちがちですが、根底には継承と発展があり、伝統という要素は欠かせない必須の部分でもあります。
人類や日本人の伝統の変わらぬ部分はそのままその存在の本質でもあり、そういった伝統を守る事がそのままフリーメイスンリーの教えそのものでもある事を市章のシンボリズムは教えてくれているのだと思います。
これでほぼ日本の市章の分類としては私の思いつくものとしては全て出し尽くしたと思います。
以降はGやアンク、All Seeing Eyeや月と太陽などメジャーどころのシンボルでより微妙なものを一応シンボルとして認められたもの全てを挙げていきたいと思います。
後は商標やアメリカの州章も後々に挙げていこうかと思います。
これだけ体系だってシンボリズムについて実例を挙げて記したものは日本ではなかったかと思いますので私自身は良い仕事をしたと自負しております。各所への影響は相当かと思いますが、善処のほどよろしくお願いいたします。