2016-06-12 19:05 | カテゴリ:アート
ジャンル:ニュース テーマ:フリーメイスンリー
mw03701 (1)
Nicholas Kratzer
after Hans Holbein the Younger
oil on panel, late 16th century (1528)
32 1/4 in. x 25 1/2 in. (819 mm x 648 mm)
Purchased, 1979
© National Portrait Gallery, London

まあこの日にこの絵で一体どうしたんだという事なわけですが、時代的にはヘンリー8世の時代で、トマス・モアやエラスムスと交遊した、ロンドンナショナルギャラリーでも「大使たち」でイングランド絵画でのシンボリズムの先駆けとして極めて有名な、ハンス・ホルバイン(子)の、イングランドグランドロッジ結成以前のいかにもフリーメイスンという肖像画です。天文学者という事ですが、コンパスをもっている事や、実際にトマス・モアらとともに地図を作成していたという業績を考えると、このブログでも横須賀のところで取り上げたフェルメールの地理学者の図と、プロテスタントのシンボリズムの先駆けの絵としては同じものと考えられるのではないかと思われます。まあフェルメール自体がハンス・ホルバインの約100年後という事で、ハンス・ホルバインのその他の有名な業績が「死の舞踏」という、ペストの流行を描いた、まさにフリーメイスンリーのメメントモリの題材であることを考えると、ブラザーイニゴー・ジョーンズが建築の分野で成したのと同じく、同時代のイギリス国教会の成立、欽定訳聖書の成立、そしてフリーメイスンリーのシンボリズムと教えの成立という、まさに思索的フリーメイスンリーの基礎を絵画の分野で築いた人物という事になるのだと思われます。

1517年のルターの宗教改革からわずか10年ほどという事で、シンボリズムの源流自体がやはりユダヤ教の教え、教育法に基づいているという事がわかると、それら宗教改革やシンボリズムを用いたルネッサンスの文化そのものに色濃くユダヤ人の存在が関わっていることが分かってくるわけですが、まあ聖書の話でもそうですが、このブログでも一貫してユダヤ教の教えを発掘することが主であったわけで、宗教改革、ルネッサンス、そしてフリーメイスンリーとシンボリズムと、それらすべてに一貫して貫かれている現代の科学や近代社会の仕組みにつながっているのが古代エジプトや古代オリエントからつながるユダヤ教という事で、それらをいかにローマ帝国から広まったヨーロッパのキリスト教社会で受容するかという点がまた宗教改革とルネサンスの要諦でもあったわけで、ユダヤ教の聖典である旧約聖書をいかに読み理解し応用していくかというところが、ほぼフリーメイスンリーの全てであるという、まあこのブログや「ロストシンボル」の内容でもあるというところで、肖像画の美から感じることが出来れば幸いでしょうか。
(追記:ロストシンボルでもテーマであったアルブレヒト・デューラーのメランコリアが1514年という事で、この絵の14年前という事になるようです。10年以上の間がありますが、まさにグーテンベルクの活版印刷で広まった旧約聖書の通読と同じく、印刷や出版という文字や絵画を通じたメディアの共有が北方ドイツとイングランド、スコットランドで成されていたという傍証であり、アングロ・サクソン民族というその後のフリーメイスンリーの主体となる人々の動きと情報の伝達が感じられるところだと思います。)
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