2016-06-16 20:30 | カテゴリ:アート
ジャンル:ニュース テーマ:フリーメイスンリー
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The Triumph of Death (c. 1562), Museo del Prado, Madrid

まあまたまたこの時期にこの絵でどうなってんのという話なわけですが、まあメメントモリはフリーメイスンリーの中核的な教えであるという事で、第三階級の復活の教えとともに、死をテーマとした内容は、道徳的な教訓として、最大最高の教えであるという事で、以前もこの有名なピーテル・ブリューゲルのお孫さんの取り上げられることが珍しいヴァニタスの作品をあげたわけですが、こちらはバベルの塔や農民の生活を描いた風景画で有名なフランドル、現在のベルギーの画家の有名な作品です。

あまりひねりも何もないのですが、前回のハンス・ホルバインから引き続いての宗教改革時代の、フランドル地方や北方ドイツの、死の舞踏に続いた、死神としての骸骨のシンボリズムを強調した絵画です。まあ死生観という点からすると、火葬がほとんどの日本において骸骨の象徴というのはあまり好まれるものではないし、それがまた死の象徴として、教訓として受け止められる素地もあまりないわけですが、スカルアンドボーンズなどにも認められるように、フリーメイスンリーの道徳的教訓としては、エジプト・ギリシア・ローマ時代から続く死生観と人生観の最大の教訓的象徴として骸骨の表現があるという典型的なものかと思われます。

死の平等性、普遍性、絶対性、永遠性と生との対比は仏教の釈迦の教えにも認められるすべての宗教で認められる普遍的真理だと思われますが、それらを直感的に表した教訓としての象徴が髑髏であり、死神の表現であり、それらに付随するものとして大鎌と砂時計のシンボルがあるわけです。
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Artist:Hieronymus Wierix (Flemish, 1553–1619)
Title:Allegorie der Eitelkeit
Medium:copper engraving
Size:10 x 7.2 cm. (3.9 x 2.8 in.)
こちらはアルブレヒト・デューラーのメランコリアなどの印刷をしたヒエロニムス・ウィーリクスの虚栄の寓意、ヴァニタスという事で、以前挙げたヴァニタスと同じ意味なわけですが、シンボリズムが強められることで、その意味を強調することになるのだと思われます。

まあ本日の二枚となってしまったわけですが、フリーメイスンリーの活動がそもそも道徳的な教訓をもととして人類社会全般によき人をより良くし、良き影響を及ぼすという目的であるわけですが、生と対極の死を見つめることで、より生を良いものとするきっかけとするという人類の普遍的な教訓としての、ヴァニタス、死の象徴の話でした。
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