2012-04-13 07:05 | カテゴリ:アメリカ
ジャンル:ニュース テーマ:フリーメイスンリー
早朝のワシントンD.C.ナショナル・モールはすさまじい速さで走りまくるランナーばかりです。
どれだけエネルギーが余っているんだと思いますが、彼らはその位タフな仕事をしているのでしょう。

とにかくワシントンD.C.はワシントン記念塔ありきです。


実はこのワシントン記念塔は下部3分の1と上部3分の2で色が違います。南北戦争(1861年~1865年)で建築が滞り、南北戦争終了後に石の産地が変わったので色が少し褐色がかっているそうです。
もちろん奴隷解放宣言にまつわる黒人奴隷の解放にかけた色の選択だと私は理解しています。もちろんこれらの建築物も多くは黒人奴隷の作業による建築でしょうし、当時よりその理想と現実のギャップに矛盾を感じない人はいなかったのでしょう。当時は無料でエレベーターで一番上まで入れましたが、事前にインターネットで予約を取るか、すぐ目の前にあるチケット案内所の後ろにちょこっとある窓口でチケットをもらって30分ごとの入場制限を50人くらいずつ分かれて待たないといけません。現在は地震被害で無期限閉鎖中のようです。私は結局ナショナルモールを回ったのと、House of the Temple見学で時間の都合がうまくつかず登れませんでした。

今回紹介するナショナルモールのラテン十字を形成する最後の頂点のジェファーソン記念館のブラザージェファーソンは第三代大統領です。日本ではあまり有名ではないかもしれませんが、アメリカではバージニア大学の創設や紙幣や硬貨のデザインやアメリカ合衆国建国の父として有名のようです。印象としてはいわゆるアメリカ建国にかかわったフリーメイスンの中で一番人格的にマイルドでフリーメイスンらしいイギリスのジェントリの気風を最も継承している人のようです。

タイダルベイスンをはさんでジェファーソン記念館を臨む。

タイダルベイスン。アメリカ財務省製版印刷局の前あたりから。



ジェファーソン記念館。朝7時くらいだと思いますが誰もいません。以前ここで騒いで逮捕される動画がユーチューブにアップされていましたが日中もあまり人はいないみたいです。
リンカーンと比べて人気がありません。地下に紹介のコーナーもありました。
建築は圧倒的です。まさにロスト・シンボルで表現されているローマを現出する試みそのままです。ローマにはまだ行ったことありませんが。ロタンダ(円形屋根)になっているのは建築家としても優れていて有名なヴァージニア大学のロタンダを建築したジェファーソンを顕彰しているのだと思います。このような建築様式は実はフリーメイスンリーでは重要な事なのだと思います。いわゆるRoyal Arch Masonryの象徴なのだと思います。

ちょうど改装中でした。公園が整備されているようでした。


アメリカ合衆国独立宣言の抜粋が刻印されています。啓蒙思想の体現だと思われます。ブラザージェファーソンの主要な功績のようです。ウィキペディアではブラザージェファーソンの黒人奴隷の使用と、黒人奴隷との間に私生児がいた事がスキャンダルとしてあると書かれていますが、まあアメリカはそれらは当たり前なのでしょう。それが革命や政治の一つの重要な側面でもあります。
ブラザージェファーソンは83歳でちょうどアメリカ独立宣言採択50周年の独立記念日の7月4日に2代大統領であるジョン・アダムズ(90歳、彼はフリーメイスンではなかったようですが、フリーメイスンリーのよき理解者であったようです。)の死の数時間前に亡くなったそうです。彼はやはりブラザーモーツァルトなどと同じく死の直前には負債を抱えていたそうです。
アメリカ大統領の死についてはやはりリンカーンと、ケネディと言った暗殺された大統領のものが有名ですが、フリーメイスンリーに関しては、反フリーメイスンリー党を母体とするホイッグ党から大統領になった1841年に第9代大統領になったウィリアム・ハリソン大統領は大統領就任演説で肺炎になり就任一カ月で死亡したという事もあるそうです。アメリカのフリーメイスンリーに関しては1826年にモーガン事件という失踪事件があり、それ以降反フリーメイスンリーの運動が盛んになりました。いずれにしてもイングランドの政治にしても清教徒革命のクロムウェルもインフルエンザで死亡したり(ウィキペディアではマラリアとなっています。)、初代首相であるウォルポール卿の政敵であったスタンホープ卿は在任中に脳卒中で急死したり(クックロビンという歌の逸話にまつわるようです。)、トーリー党出身の首相であり現在の労働党と保守党の二大政党政治に繋がるきっかけを作ったロバート・ピール卿は失脚後にハイド・パークで落馬し死亡したりと陰謀論にまつわるような政治家の死は枚挙にいとまがありません。イングランドの場合は政治家は有名どころはどちらもほとんどフリーメイスンのようです。日本でも源氏の棟梁の源頼朝は落馬して死亡したそうですし、アレクサンダー大王の恐らくマラリアでの急死などもあり、中国でいえば清王朝末期の西太后の死と同時の光緒帝の死などがあります。エジプト・ローマ帝国中華帝国と王制にしても貴族制にしても政治に権謀術数は付き物であり、それこそそれは洋の東西を問わないかと思います。

ちなみにジェファーソン記念館の近くに独立宣言に署名したメイスンさんの銅像があるそうです。律儀な話です。(2013/4/9追記:独立宣言ではなく、ヴァージニア権利章典と合衆国憲法制定に関わり署名したジョージ・メイソンです。)


タイダルベイスンをはさんでワシントン記念塔。魚釣りをしている老人が一人いましたが見張っていたのかもしれませんね。まあいずれにしても最高の公園です。

次回フランクリン・ルーズベルト記念公園です。

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