FREEMASONRY
Blue Lodge, Scottish Rite & York Rite in Japan
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Supper at Emmaus
1525
Oil on canvas, 230 x 173 cm
Galleria degli Uffizi, Florence
1525年にヤコポ・ダ・ポントルモの描いたエマオの晩餐。キリストの上にプロビデンスの目が描かれている。
まあ新年早々ブログなわけですが、まあそういうのがフリーメイスンリーでしょうか。非常に単純なんですが、Eye of Providenceで検索して、ウィキペディアでこの絵があったので、まあいわゆるフリーメイスンリーの表現として知られるすべてを見通す目なわけですが、その表現自体はキリスト教の三位一体の神を表す表現として古くから使われていたものであるという象徴としてこの絵を取り上げました。エマオの晩餐というのもまあ絵で見ないとなんだか知らないのが普通だと思いますが、新約聖書のルカの福音書の最後の第24章で復活したキリストが示した奇跡という事でいわゆるキリスト教の独自の復活の表現として宗教画として認められるのだと思われます。まあその中にあえて三位一体の三角形と、ホルスの目やウジャトの目として知られるすべてを見通す目の表現を入れるところが、以前にもエジプトのヨゼフの絵画を取り上げたこともあるこのヤコポ・ダ・ポントルモという画家の表現という事になるのだと思われます。(1/18訂正:今期のPhilalethesにこのヤコポ・ダ・ポントルモのエマオの晩餐が載っていて、このAll Seeing Eyeは約100年後の他の画家による加筆だそうです。詳しくは不明です。)
ダヴィンチやミケランジェロと同時代のいわゆるルネサンス時代の画家として、ルターの宗教改革を見守りつつ、後世に残る芸術品として絵画や美術の表現を極めて厳密に宗教的な教えに基づいて制作したそういう考証が表現されているのかと思われます。(1/18追記:ヤコポ・ダ・ポントルモが書いていないのですからこの文は明らかに誤りですね。加筆した画家の意図という事になります。)
三位一体の理論自体はいわゆる異端が生じた第1ニカイア公会議(第一全地公会、325年)の頃から第1コンスタンティノポリス公会議(第二全地公会、381年)の頃にかけて、こうした三位一体論の定式が(論争はこの二つの公会議が終わった後もなお続いていたが)整理されていった、ということで、そもそもはゾロアスター教のアシュラーやヒンドゥー教やバラモン教での三神一体に起源をもつという事で、まあいわゆるエジプトとオリエント、さらにインド、ペルシアの宗教の知恵が混然となってローマ帝国後期のヨーロッパでカトリックとして成立したという歴史そのものを示すものであるかと思われます。
いわゆる絵画表現としては三位一体の父は老人や全能の目、子はキリストや羊、聖霊は鳩として表現されることが多いようです。
以前にも取り上げた通り、日本にも弘法大師空海による真言密教の伝来に伴って、その曼陀羅の三角形の一切如来智印 として認め、またオームの真言も教えの中心としてあるわけで、その他にも3を象徴的に用いた教えが仏教には数多くあり、日本には弘法大師帰国の806年に伝来したとなるのだと思われます。
まあなかなか3の聖なる数字という意味を理解するのもまさに理性と信仰の合一、それらを超えた次元という感覚があるわけで、他の数秘術や暦の話もいくつもしましたが、いわゆるフリーメイスンリーの本質的な部分であり、理解するという程度ではなく、まさに体験し、身に覚えるという感覚そのものであるかと思い、やや詳しく取り上げてみました。
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